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2020年04月23日 イイね!

4/23 長野県群発地震について

4/23 13:47に長野県中部でM5.5 の地震が発生しました。


震源は、地図を見る限り、上高地東方の山間部。
恐らく、蝶ヶ岳~大滝山付近であると推定されます。


この地震は、ここ数日頻繁に起きていたものでした。

この記事執筆時点で、4/22~23日の二日間で12回。(夕方5時ごろまでの気象庁発表による)
震源は、ほぼ同じポイントを示しています。

さて、震源となっているのは、北アルプス山脈。
ここは、上高地で世界最若の花崗岩質岩が発見されるなど、日本どころか世界でもかなり有数の上昇地帯となっています。
花崗岩とは、地下深くでマグマがゆっくり冷やされることで形成される岩石で、この年代が若いということは、形成されて間もなく地表に構造運動などで運ばれたという事。つまりはそれだけ圧縮応力が掛かっている地域であり、地層が地表へと押し上げられている地域であることを示している。

https://gbank.gsj.jp/seamless/seamless2015/2d/?center=36.2675,137.621111111111&z=11&marker=36.2675,137.621111111111
地質図を見ると、震源付近は、中-後期ジュラ紀(J2-3)の付加コンプレックスの基質でできていることが分かる。
付加コンプレックスとは、太平洋を移動してきたプレートに乗った堆積物が、大陸プレートに衝突した時に強力な圧力で押し付けられて変成した地層の事。
つまりは相当固い地層です。

より詳しく調べてみると、この地域では、過去何度か群発地震が発生していました。
1998年に同じような場所で起きた群発地震では、上高地周辺の登山道などに被害が出ています。

原因はハッキリしませんが、気になるのは、焼岳の存在。
長野県内の活火山の一つであり、常時監視が行われている火山であります。
つまりは、この地域の下には、元気なマグマが居るという事。
自分の勝手な想像ですが、震源がほぼ同じことから、断層由来の地震ではなく、火山性の地震なのではないかと思っています。
現に、震源の深さは『ごく浅い』となっています。
これは、水蒸気噴火によくあるタイプです。
高圧の水蒸気が、地下から上昇してきて、圧力に耐えきれなくなって地表の地層を割ってくるタイプのものですね。

最も、こうした圧力の開放が行われている分には、破局的な噴火は起こりずらいものです。

4/24朝追記
丁度大学同期が同じような場所を調査していたとのことで、資料をくれました。
よければ読んでみてください。
<本合ほか,2017>
https://www.jstage.jst.go.jp/…/0/2017_397/_article/-char/ja/
<本合ほか,2018>
https://www.jstage.jst.go.jp/…/0/2018_436/_article/-char/ja/

また、ニュースでうちの研究室の先生が出てました。
https://www.fnn.jp/articles/-/35740
曰く、これまで知られていなかった断層がある可能性があるとのこと。

火山か断層か、はっきりしませんが、しばらくは注意しましょう。
Posted at 2020/04/23 19:45:44 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「自転車2台空気入れて、自転車で歯医者行って、一通り家の中掃除したら疲れてしまった。
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