
えーっ、12/15日に「夜のミセガワ商店」が予定されていますが、FSWはエイト乗りにはあんまりメジャーじゃなく、TC2000のように活発な議論がされていないので、まことに僭越ながら2005年4月のコース改修後から7年に渡って走り続けるわたくしの走行の仕方を公開いたします。
別にこれがベストという事では無いです。人それぞれ色々な走りのノウハウが有ると思いますが、ブレーキングのポイントとかはそれ程差が無いと思いますので、走行回数が少ない方などの参考となればと思います。←こういう感じの内容嫌う人もいるみたいですので、いやな人はここまでとして下さい。
要点は図示しましたが、前提は
1.呼び幅225以上、外径630~660の各社ラジアル最高峰もしくはSタイヤ前提
2.車両は前期型LA-SE3P 6速車のギア比前提
3.季節は冬で最高速は210km前後のドライ路面前提
4.車重は1300kg
です。
ではコース順にのっとって説明開始。
1.メインストレート
長さは正確には1475mあるそうです。ストレート後半最後の300m位から緩く下りです。
ブレーキングポイントですが、1コーナー手前250mから50mおきに看板が有りますので参考にするとよいでしょう。勿論最高速がどの位出るか、車重がどうかで前後しますが、ABS作動まで「ガツン」とブレーキが踏める人なら150m看板目安で十分。そこから少しずつ詰めていくと良いと思います。
自信が無い方は200m看板位から。ただアクセル踏み直しとかしないでね。
すいません。大事な事を言い忘れました。この1コーナーのブレーキング、リアウイングの有無で安定性がかなり違います。私はレス・マツスピ・GTと試しましたが、今のリアスタビリティー重視の脚のセットアップならばある程度どれでもイケますが、旋回性重視だとリアの荷重が抜けた時に直線なのにかなりフラ付くので要注意です。ただドラッグも増加するので大きなものは疑問です。GTは一番寝かせていますし、マツスピ辺りがベストだと思います。
※富士の公式計測の最高速は150m看板位置からしばらくの区間で測定します。従ってそれより手前でブレーキを踏んでいると、真の最高速は測定されません。良く500馬力を超えるようなお車のオーナーから「俺のクルマは180kmしか出ていない。エイトは210kmも出ていて、本当はターボ化とか凄いチューニングをしているんじゃないか?」と因縁(笑)をつけられる事がありましたが、大馬力車は重いクルマが多く、大体もっと手前でブレーキ踏んでいるんでそうなります。ちなみに私の場合はブレーキポイントは110~120m位でしたので、GPSデータ上は公式発表よりもさらにもう少し高い数値を出していました。
150m看板から計測というのは、その昔F-1の最高速を計測していたんで、そのブレーキポイントを考慮しての余韻です。F-1は330kmとかから、100m位で減速するんですね。凄いですね。
(2016/8/17追記)
2.1コーナー
初期制動でグッと速度を落としたら、1コーナーへのアプローチですが、真っすぐ止まって最後にグッと切り込み、立ち上がり重視でも、残り50m位からジワジワ切り出して、V字で走っても良いと思います。色々試しましたが、良く解らなかったというのが本音。今はVで走ってます。
ちなみにクリップの縁石のイン側にボラードが立っているので、ここを狙いましょう。インの縁石はバリバリ乗ってOK。一方出口アウトの縁石は乗るとトラクションが抜ける(俺の脚は)ので乗らないのが良いと思います。
1コーナーはボトム50~70kmですので、2速で回り、を立ちあがって外の縁石辺りで3速アップで下り区間で速度が乗る様に、旋回速度よりもアクセルオンを早める事を重視して。
3.コカコーラと100R、アドバン
さて続いてコカコーラと100R、アドバンと続く高速コーナー区間です。ここは本当に才能や車のバランスが問われると思います。速度が高いうえ、必ずしも強いブレーキを踏むとは限らず、絶妙の減速をしないと速く走れません。スピード感に優れていないと上手くいかないし、空力も影響し出すし、重量バランスも重要で、まさにF1の為の区間ですね。
で、特に私が怖いのがコカコーラのアプローチです。ここはブレーキを残して限界速度で入ってしまうと、コーナー後半で路面カントが変わって逆パンクになるので飛んで行ってしまうので、私は弱めにブレーキして車速を調整しつつ、クリップではアクセルオンで通過して、リアの荷重が抜けない様にしています。インの縁石は乗っても良いですし、アウトも乗れますが、乗り過ぎるとグリップが抜け、コースアウトです。
ここでは挙動を乱したら、慌てず抵抗せず、そのままアウトに出るか、スピンしたら力いっぱいブレーキ踏んでください。もがくとイン巻して廃車になります。。。
100Rはインベタ気味でアプローチし、ラジアルならば3速でREVのままでも良いので、それで。
で、クリップ手前で少し舵を戻してコース中央位に行って、ここで自然に減速もしくは よわ~くブレーキを当て、インに切り込みます。Sならここで4⇒3。
で、イン側になんか接続道路みたいなのが見えてきますので、ここをクリップにして走ります。その辺りはみんなインつくので、コース内側の土が掘れているので分かりやすいです。
ヘアピンは50mチョイ手前くらいからブレーキング、ブレーキ残ししながら必ずインの縁石を捉えるように。ここでアンダーを出してしまうと、立ち上がりのアクセルオンが遅くなり、後の下り区間の加速に響くので大事にしましょう。
4.最終区間
300Rはエイトの加速力ではアウトインアウトは要らないので、どちらかというと最短距離を走る感じでイン側をコンパクトに走り、100m看板を過ぎたらフルブレーキングです。
ダンロップは1個目はまあどうでもいいです。捨てるコーナーで2個目からの登り区間でアクセルを緩めることなく立ち上がれるように気を使います。ただ、失敗すると昨日の私みたいになり、簡単に1秒位ロスしてしまいます。縁石は乗り過ぎると抜けるので要注意です。
とにかくダンロップ以降は車の中から見る以上に激しい登りですので、エイトのようにトルクのない車は旋回速度では無くて、いかにアクセルを早く踏み、抜かずに立ち上がるかに集中します。その為に各コーナーのクリップを取る事は必須で、13コーナーにも丁度良いところにボラードが有りますのでめがけてください。ここのインの縁石も乗ってOK。
13コーナーも出口側で逆パンクになっていますので、調子に乗っているとアウトの縁石、さらにはその外まで行ってしまうので、少し遠慮気味にターンインするのがポイントです。
プリウスコーナーは適当に走り(笑)、まあラインが色々あるのでアレンジして下さい。でもインの縁石を捉える事と、アウトの縁石に乗らない様に気を付けて。
いよいよ最終コーナーに到達です。アタックに入る時はアウトから立ち上がり重視、そうでない時は私は真ん中ややアウトより位から侵入します。上手く旋回ブレーキング出来れば綺麗に出口でアクセル開けられますが、ここもアウト側縁石は乗り上げ厳禁です。かなり遠くまで膨らんでいきます。
再びストレートに戻ったら、遅いエイトは隠れられる車を見つけ、後ろに入りましょう。ベタ付けは知らない相手では危ないのでアレですが、20~30m離れていても、結構効きます。
ベタ付けすると、最高速はなんと5km以上も変わりますが、ムチャはしないでください。
ストレートは私は一番左端を走りますが、真ん中の方が伸びるとかあるかもしれないので、色々試してみてください。ただ、ラインを外すとタイヤカスが酷くて、タイヤを汚すので、レコードラインは必要な時以外は外さない方が良いと思います。
まあこんな感じです。
以上に則って走った感じは以下になります。記事作成当時とはギアリングが変わりましたが、ライン取りや通過速度、スピードコントロールについては変わらないと思います。タイヤはラジアル、2分2秒6での走行となります。
追伸:自分のフルアタックの時、特にSタイヤでは各ブレーキングポイントは更に奥である事はご承知おきください。
全体を通して、インの縁石は乗って良いけれど、アウトの縁石は乗らないのが基本だと思います。