
以前、ジャガー明石にお邪魔した際はあまり時間がなく、少し話をしただけでしたので、改めて試乗のお願いをしにジャガー明石に行ってきました!
基本的にセダン、クーペ好きの私はXE,XFを注視。F-PACEやランドローバーはよくわかりません。
試乗をしたかったのはXEの2Lガソリンモデルだったのですが、ディーゼルモデルしかないとのことでディーゼルモデルに乗ってきました。まず車両情報を。
①車両情報
XE R‑SPORT
2.0リッター 4気筒 180PS ターボチャージド クリーンディーゼルエンジン
8速オートマチックトランスミッション
車両本体価格 ¥5,610,000 (消費税率8%)
総排気量 (cc) 1,999
最高出力 EEC-PS (kW) 180 (132) @ rpm 4,000
最大トルク EEC-Nm 430 @ rpm 1,750-2,500
全長 (mm) 4,680
全幅 (mm) 1,850
最小回転半径 (タイヤ中心・m) 5.5
車両重量(kg) 1,660*
JC08モード(国土交通省審査値・km/l) 17.1
②外観、内観
XEのライバルはA4,3シリーズ、Cクラスですが、横幅はA4よりも大きいです。個人的に赤が苦手なので評価が難しいのですが綺麗だと思います。おもしろいのは
矢印で大雑把に記した部分が波打っているところ、つまりラインが走っているところです。ジャガーには3つ入っています。当然、この処理をすることで
コストアップ要因になります。ジャガーですので、躍動感が表現されているとのことです。
それから矢印をつけ忘れましたが、窓ガラスを下している運転席にご注目ください。端っこが丸く処理されていて、そこにスエード?で処理が施されています。こだわっていますね~。
また
まずはヘッドライトに注目すると、アウディは直線的な軌道で処理されているのに対して、ジャガーは下側を直線ですが上側は波打っています。これは、ジャガーですので「
動物的な目、まぶたを意識している」とのことです。
ボンネットを見ると、真ん中が膨らんでいます。これは運転していてもばっちり視界に入ってきます。昔、大きな直列エンジンを置いていた名残なのだそうです。
たいしてアウディをみると、無駄な線がありません。これはアウディの特徴ですね、とのことです。
リアランプの処理が横長でのべっとしているのがちょっと気になりました。

乗り込んでみるとスカッフプレートが内部からも見れることに気づきました。普通はドアを開けたときしか見えないのですが面白いです♪
③乗り込むまでの印象
ドアを開けると、ヒンジがぎちぎちときしむ音が聞こえてきます。正直ここはマイナスですね。個体の問題でしょうか。ゆったり流すのに丁度いいセッティングかな~。ディーゼルの音を外で聞かせてもらいました。これはトラックの音と表現するのがぴったりですね。運送屋が家にきたときに聞こえる音です。ディーゼル音を外からどう聞こえるかはわかった。早く乗りたい!
④市街地走行のみの感想
・ハンドル(ステアリング編)
まず感じたのはハンドルのしっとり感!私のハンドルに対しての評価軸は
・アシスト量が多いか少ないか、つまり軽いか重いか
・ハンドルのセンターがきっちりでているか否か
・センターからの遊びがどの程度あるのか
です。
まず軽さは、アウディB9A4、メルセデスEクラス>>ジャガーXE(ノーマルモード)>アウディTT(8S)>>アウディB8A4>アウディ8VS3>>>アウディB5A4>>>BMWE36 3シリーズ
といった感じです。個人的にはハンドルは重くても軽くてもどちらでもいいです。ジャガーで感心したのは、
センターから遊びはあるのに運転しながらハンドルをきると最初から最後まで引っかかりがなくヌルンと回りきってしまうことです。
説明の下手さにげんなりしてしまいます(笑)
ハンドルって回してから遊びが少しあるので、本当に曲がり出すのって少し回ったあとですよね。そこから手に感触が、つまり重みが伝わってくるような感覚のタイムラグがあると思うのですが、ジャガーは遊びがあるのにそのタイムラグがない。もしくは感じさせないんです。
全くセンターから遊びのないハンドルを握っているような感覚でしたが、遊びがないとスポーツカーのようにフロントの向きが変わるはずです。が、直線道路でハンドルをちょこちょこ左右にふってみても、ちゃんと遊びがあるので左右にふられることもなくまっすぐ走ります。これはいいですね!新感覚です!
どっちでもいいと言いながらハンドルについての話を続けると、ハンドルに伝わってくる路面インフォメーションはB8A4時代のA4と似ています。路面の音振をガツッと拾うとハンドルにしっかり伝わってきます。
B9A4の場合は、
音が小さいために振動がまろやかになっている印象があり路面インフォメーションが伝えられていないかのような印象を持ちます。これを最初は、
アウディも日本車的になったのかと悲観(路面インフォがない=楽しくない)しました。ただ、数か月乗っていると、これは音が小さいのが主要因ではないかと考えはじめました。
ボディ剛性アップなどで振動自体の制御も向上しているとは思いますが、振動が発する音が小さいために振動の感触は非常に小さく感じているのではないかということです。あえて「
音振」と書いて路面の衝撃を表現したのはこれが理由です。
では、B9A4は振動が小さく、音も小さく、最も進化したものなのかというと自信はありません。ただの親ばかかもしれません。
ただし、なぜアウディはB5~B8まで(段々マイルドになっていきはしたが)続けていたハンドルの重みと振動を無くしたのかを考えるのは重要かと思います。
XEに話を戻すと、XEのハンドルに感じる感覚はB8A4やA5,またはW204Cクラスと同様の、路面インフォをきっちり拾ってくれる、衝撃を感じやすいハンドルだということです。つまり輸入車のスタンダードなステアリングということですね。
エンジン編
続いてエンジンですが、60km/hも出せないような道しか行けなかったので正直感想は・・・。
ディーゼル音は中できくと結構大きいです。渋滞でストップ&ゴーを繰り返していると気になりました。買うとしたらガソリンを選ぶと思います。
ただ、アクセルレスポンスは日本車のように過度に敏感にしていなかったので運転しやすかったですね。信号でまっさきに飛び出したい派からしたらやぼったいでしょうが、そんな趣味は全くない自分からすると良いセッティングです。XEはスポーティと言いつつジェントルマンでした^〇^
シート編
ここまで親ばかぶりを発揮していますが、シートだけは別です。このR-sportのシートはA4Sラインのシートを完璧に上回っていました!乗り換えて帰るときもそう思いました。
ソファのようにふんわりしていて包まれているのに運転に支障がない。そんなシートです。これでスポーツタイプなのですから、快適シート+レザーにしたらどうなるか楽しみですね。ジャガーは、さすがに椅子の国だけあってシートは完璧でした♪
内装編
試乗車は黒基調でした。正直、ジャガーで黒基調+シルバー加飾はドイツ車と比較してしまうのでどうかと思いました。まず
こういった
ごつごつした部分が非常に多いのがアウディとの大きな違いです。あえてごつごつ感を出していますね。これは、
ウッドやベージュレザーで設えてこそ威力を発揮するのではないかと思います。
好みの問題ではありますが、黒基調ですとアウディやベンツ、ポルシェのほうが上手と感じます。ジャガーらしさが消えてしまうように感じてしまいました。展示車はものすごい素敵だったのでほぼ確信しています。シルバーの艶や黒色の使い方はアウディのほうが上かなとA4を見て思いました。
ジャガーはやはり「
上品+渋み+落ち着き」でコーディネートするのが良さそうです。
総評
ジャガーを買うなら見栄や意地っ張りな気持ちを捨て、自分の空間を大事にする人でないといけないかなと感じました。
ほかのものと比べてどうかとか考えるまえに、美しいレザーを美しい・心地いいと感じる心がないと買う価値がないと思います。
ドイツ車のハイスペック・高品質競争という土俵でみるならば、ジャガーはおそらく負けているでしょう。
しかし、ジャガーの土俵は別にあり、そこに価値を見出すかどうかに購入するか否かはかかっていると思います。
これが更にうえのスポーツモデルに乗ると話はかわるかもしれませんが・・・。
最後は支離滅裂になりかけましたが、今日思ったことを時系列に沿いながら記してみました。
おまけ
今回のジャガー訪問は興味半分、実利半分です。
まず、単純にジャガーに乗りたかった!もう半分は三年後の車検時に乗り換えるかどうかの決断をしなければなりません。
そうなると、おそらく二年半後には車を決定しておくべきでしょう。ということは、すでに半年経過しているので、次車選定を二年間で済ませないといけません。
モデルサイクルもある上に、ライバルや候補者はごまんとあります。のんびりと構えているわけにいかない!
どんどん試乗しなければ!
と自分に言い聞かせてのディーラー訪問でした(笑)