
本日、午後からポルシェ西宮主催の高速試乗会へ行ってまいりました。これは、湾岸高速道路を使用して高速走行を行う年に一度のイベントだそうです。明日10/15も開催しています。
会場には、認定中古車+ドリンク・フード・靴・洗車店+試乗車がずらりと・・・。
まず、試乗したのは
718ケイマンS(PDK)!
写真はないので、スペックだけ確認すると
排気量 2,497 cc
エンジンレイアウト ミッドシップエンジン
最高出力 (EEC) 257 kW (350 PS) / 6,500 rpm
最大トルク (EEC) 420 N・m / 1,900 - 4,500 rpm
最高速度 285 km/h
0 - 100 km/h 加速 4.4秒 (スポーツクロノパッケージ装着時4.2秒)
0 - 160 km/h 加速 9.5秒 (スポーツクロノパッケージ装着時9.2秒)
※数字で絶対評価は可能ですが、試乗した感想はほぼアウディA4セダンSライン(My2016)を基準とした相対評価です。
①乗車~発進まで
荷物はリアトランクに。リアトランクといったのは、ケイマンはミッドシップなのでフロントにもトランクがあるからです。
運転席に座りシート決めを行います。ここで、いわゆるエルゴノミクスが良いというポルシェのシートを体感できます。ばっちりドライビングポジションが決まり、これ以降、座り直しをすることはありませんでした。(たしかノーマルシートだったと思います)
②発進~高速道路進入
エンジンを始動し、敷地内で転回します。が、このときまず感じたのは
ステアリングが重いこと!このケイマンSは油圧式ステアリングだったので、アウディのステアリングに慣れている自分にはびっくりする重さでした。(ACCでいうと、レーンキープ中のアウディ車のハンドルが固定されていますね。あれを無理やり動かすような重さでしたw)
しかし、当然油圧式の方が自然なフィーリングなのですぐに慣れます。
リアルで良いですね!
※2017/10/24追記
raffinata Pさんにご指摘頂きました。718は全て「電動油圧式ステアリング」になっております。ケイマンSの重たいステアリングはモーターによる味付けであり、私が(純)油圧式と勘違いしておりました。パワステの主流は、油圧パワステ・電動油圧パワステ・バイワイヤと大まかに分けられますが、このなかの電動油圧パワステを718は採用しているようです。営業が「油圧式です」といっていたのですが、これは電動油圧式ということでした。
次の記事で書いたボクスターのステアリングとものすごい違ったのは、パワステプラスというオプションがあり、さらに軽くチューニングしてあったのではないか思われます。ポルシェのセッティングの妙に更に驚きです。参考URLは、こちらとこちら。
高速道路までの数分間、60km/h程度までで走っていると
・エンジン音は車内でも相当大きい
・直進安定性は抜群!
・右折するときに切り増していく操作はまずいらない
・ペダル配置が良い(フットレスト幅は小さいので足が半分はみだす)
と感じました。いつも試乗で確認するのは、素人である自分が適当に右左折したときに自然に曲がれるか否かということ。その点、ポルシェは今まで何を乗っても不満がありません。ここはスポーツ走行をしない自分であってもポルシェを買う理由になり得ます。
コーナー途中で無理にステアリングを戻したりもしましたが、ガクガクする動きを見せることなく対応できます。ミッドシップだから、というだけではないポルシェの魅力は、このステアリングの仕立ての良さにあると思います。
③高速道路進入~Uターン~高速出口
350PSを解き放ちます!と、言いつつさすがに100km/h超までしか出せませんので5000回転ほどまでしか回せません。
なので基本的に一般道と同じことを試します。
直進安定性はクワトロ並みに良いことを確認できました。路面の凹凸を拾っても左右に振られることなく直進します。その際、ステアリングがあっちこっち動くという神経質な動きもありません。
ポルシェの良いところ、ドイツ車の良いところは、
車重が軽いのに重く感じることです。日本車の耐久性・コストパフォーマンス・故障しらず・利便性は最高ですが、
車重が重いのに軽く感じることは欠点に思えます。
要するに、ドイツ車は
四輪に荷重がきちっとかかり、ボディ剛性で衝撃を受け止めるという部分が飛びぬけて優秀なのだと思います。
初代アウディA4(B5)のFFでも感じたことですが、フロントタイヤとステアリングの一体感が素晴らしく、路面状況の把握がとても容易でした。ケイマンSは言わずもがな、今までで最上級の路面インフォメーションを伝えてくれます。
この剛性という部分がもたらすものかわかりませんが、良い車は車両感覚も掴みやすいと勝手に思っておりまして、ケイマンSも例にもれず、特異なボディ形状ではありますが、一般道・高速道において危険・不満を感じることはありませんでした。
フェラーリディーラーの前でUターンし帰ります。
高速道路進入時のICでの登り勾配の大きなカーブで、いつもよりアクセルを踏みながら登ります。ここは特にA4クワトロと変わりません。ミッドシップケイマンの魅力は、さらに高速度域・きついRで発揮されるのでしょうね。
A4も優秀だとは思いますが、
ADEで走った限り、セダンである素性からは逃れられないものを感じました。
走っていて感じるのは、
ケイマンSはエンジン音・大トルク・重いステアリングからやる気満々感が伝わりすぎて、ぼけーと流すには適していないなということ。この点が、次に乗るボクスターとの大きな違いでした(というより、素モデルとSモデルの違いだと担当営業は言っていました)。
ケイマンSを普段使いするには、自分はあまりにも快適・のんびり派なのだと思います。たまに、かっ飛ばすという程度で良い自分にケイマンSは勿体ないなと・・・。
④高速出口~イベント会場まで
車両に慣れてきたのでアウディとの細かい差異を確認すると
・ブレーキホールドはメルセデスと同様の、ブレーキペダルを置くまで踏み込むタイプでオンオフ機能なし。アウディはスイッチでオンオフありで普通に踏むだけでホールド。
・アイドリングストップは、完全停止の約0.5秒前(同乗した営業談)でエンジン停止。アウディはゆるく踏んでおけばアイドリングストップを回避できます。
・ウインカーレバー等を動かした感触が、カチコンと少々怖い動き方をします。壊れそう、折れそうで少々安っぽいと言えるかもしれません。
・フォントは英語、日本語の切り替え可能。ですが、相変わらず
フォントは明朝体のようで違和感が。またデジタル表示が平面的で立体感がないところも見受けられます。
・他の試乗車が後方から迫ってきたときに感じたこと。めっちゃかっこいい!
・他の試乗車を後ろから眺めたとき。テールライトかっこいい!

これはボクスターのテールライトですが、面白い構造になっています。

初期のLEDではないですが、つぶつぶ感といった感じです。
パナメーラのテールライトは、ゼリーの中でLEDが光っているようで面白い趣向だと感じました♪
そんなことを思いつつ、他の試乗車とともに会場へ到着。ポルシェからポルシェを見る感覚を楽しみつつ休憩へ。次は718ボクスターです!
ブログ一覧 |
ポルシェ | 日記
Posted at
2017/10/14 23:25:29