AUTOCARのイベントで、マクラーレンのアルトゥーラに試乗する事ができました。なんと抽選で当たったのです!なんとマクラーレンですよ。いやはやなんとも・・・。
今までドイツ御三家(アウディ/BMW/メルセデス・ベンツ)+ポルシェが射程で、スーパーカーは当然流し読みする程度の存在でした。
スーパーカー
フェラーリ ランボルギーニ マクラーレン
ポルシェの一部
アウディR8 AMG-GT など
スーパーカーの領域に踏み込んだのはR8(3回あります。
2018年、
2019年、
2020年)やAMG-GT(
こちら)あたり。しかし、これらは乗用車を極めたアウディやメルセデスの作った車。やはり割り切り感は別物だと思いました。
当日乗ったモデルはこちら。

ドアを開けているのはジャーナリストの西川淳さん。コース前半を西川さん、後半を私がドライブするという試乗会です。
マクラーレン アルトゥーラのスペックはこちら
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4539×1913×1193mm
ホイールベース:2640mm
車重:1410kg(乾燥重量)
駆動方式:MR
エンジン:3リッターV6 DOHC 24バルブ ターボ
トランスミッション:8段AT
エンジン最高出力:585PS(430kW)/7500rpm
エンジン最大トルク:585N・m(59.7kgf・m)/2250-7000rpm
モーター最高出力:95PS(70kW)
モーター最大トルク:225N・m(22.9kgf・m)
システム最高出力:680PS(500kW)/7500rpm
システム最大トルク:720N・m(73.4kgf・m)/2250rpm
タイヤ:(前)235/35ZR19 91Y/(後)295/35ZR20 105Y(ピレリPゼロ コルサ)
①乗り込み~助手席同乗
まず狭い!すっぽり!

サイドシルが太く、センターコンソールが細い。つまり、なるべく真ん中に乗ってくださいというデザインです。

スピーカーはこんな感じ。このあたり、めちゃくちゃサッパリしてます。はっきり言って高級感はなくスポーツカーらしいです。割り切ってますねぇ。

メーターの左上の見慣れないものがくっついています。これがシャシーコントロールスイッチです。コンフォートやスポーツに変えることでシャシー系統を電子制御しています。反対側、右側のスイッチがエンジン制御系。
発進時は
モーター発進!。マクラーレンが電気自動車です(笑)後ろから近づいても自転車が気づいてくれません・・・。
でもですよ、モーターで走っているにも関わらず車内はかなり騒々しい。タイヤが巻き上げる小石の音、段差の衝撃音。遮音性がまったくR8、AMG-GT、M5とは違います。ここが乗用車メーカーと違うところです。
②ドライバー交代 高速道路走行

全車ガルウイング!これぞスーパーカー!
走り出して思ったのはやはりモーター駆動にしても全く乗用車感はありません。エンジンモードにした際はすごい音が!エンジンのレスポンスは抜群ですね。早すぎるわけでもなく遅いわけでもない実用的なエンジン感があります。
3Lターボは官能的ではなく、M5のV8エンジンやR8のV10エンジンの方が素晴らしいと思うのですが、それを感じ取れたのは試乗後です。乗っている間はおお!うおお!は~はー!とアップアップしていました(笑)
ボディバランス
段差を乗り越えた時のショックの受け止め方。ポルシェのように1発でおさめるのは当然のように行います。普通は、リアがふわふわする、硬すぎるなどレビューする部分ですが、当たり前のように1発でおさめます。
硬いのは硬いんですがなぜ1発でおさまるのでしょう。もはや比較対象がないためよくわかりません。ポルシェ同様にボディ剛性が半端ではないことはヒシヒシと伝わってきますのでそこが肝でしょうか。
ハンドリング
ハンドルもモード変更できます。軽いモードもできて
コンフォートモードにした時にR8に近づきます。狙ったとおりに走れますし違和感もありません。実直な感じがしますね。
③総評
試乗後にディーラーでAUTOCARのディレクターさんと歓談。感想を話します。

書いてきた通り、アルトゥーラは悪いところはありません。サスペンションの出来もいい、エンジンも良い、ハンドリングもいい、見た目も良い。しかし何か100点満点を出す気にはなれない。それは何故か考えていると、それは
音、振動音が凄まじいから、と結論づけました。
いろんな音があります。タイヤが小石を跳ね上げる音、もはや路面を舐めているような音、エンジン音、それらが車の性能を味わう暇を与えてくれません。これが緊張感となり満足度低下に繋がったのだと自己分析しました。つまり、
乗用車感がないんですよね。
当たり前でしょ、スーパーカーなんだから。と言われればその通りです。しかし、スーパーカー初体験の自分にとっては体感したのと見たり聞いたのとは全く違います。R8はめちゃくちゃ乗りやすいスーパーカーだという当時のレビューが分かりました。R8は乗用車の延長線上にあるといって良いと思います。
しかし、ポルシェ911やマクラーレンは乗用車の延長線上にはありません。本当に違うとはっきり分かりました。乗った時の緊張感が変わります。(ポルシェボクスターやケイマンは乗用車の延長線上にあると言えます)
こうした車はサーキットで真価を発揮する車であることは間違いないのでしょう。すごい良い車であることは間違いないのですが、一般道で味わう車ではないということで興味が持続しませんでした。う~ん、見た目は格好いいからガレージに飾る?そうした使い方をしているお金持ちの気持ちがちょっと分かりました(笑)
(注:私は買えないしガレージもありません。あくまで一般時がイベントに当選しただけ!)
ということで、別世界を体験しましたが本当に別世界でしたwただ、マクラーレン大阪の営業マンはお笑い芸人みたいな方がいますので安心感がありますよ!
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試乗 | 日記
Posted at
2023/12/08 23:40:57