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長距離ドライブの前に、新しいタイヤに交換しました。その後、約1500km走ったので暫定的な評価をしておきたいと思います。銘柄は
ミシュランPS4　２４５／４０R/18 AO
メイドインジャーマニー
1920（2020年19週製造）
トレッドウェア320


比較対象は新車装着タイヤ　ブリジストンS001　AOです。
先日、購入のため価格を含めて調査した時に書きましたが、S001はウェット性能に難ありと感じていました。ということで項目別に評価をしていきます。

・ドライグリップ
意外でしたが、4年履いたS００１の方がPS4よりアクセルを踏んだ時のレスポンスは速いです。PS4は一瞬の間があってから走る感覚です。

S001　アクセル踏む→ひゅん！
PS4　アクセル踏む→っひゅん！

という感じで、一瞬だけタイヤがたわむというか、溜めをつくって加速していくようです。これは2016年に自分があげたブログで水野和敏がS3セダンを評したときの「スロットルをあけると、コンマ６秒くらいの”待ち”がありますが、このクルマではその待ちですら意味を持っています」というコメントを思い出します。
PS4は間があるため次に加速がくるぞっと準備する時間があり、S001はそれが無く一瞬で加速する。ハイグリップタイヤを履いたことが無いので分かりませんが、RE71Rやネオバ等を経験している人はPS4はかったるく感じるかもしれません。

私は一般道でどかんと加速する運転はしない（平均以下のスタート速度です）ので、S001よりPS4の方が性に合っています。アクセルワークがほんの少し簡単になったかなと思います。ただ、ドライグリップ性能はと言われると上記の話しもありS00１に軍配を上げざるを得ません！

・ウェット性能
PS４に軍配です。S001は納車当時から、水たまりにつっこむとひっかかりを感じる挙動をみせます。これは安心感がありません。PS4に履き替えて大雨を１日経験しましたが、ひっかかりが解消されました。


・静粛性
履き替えた直後は静かになりましたが、それは当然ですね。デシベルを記録しているわけではないので本当に印象ですが、納車時のS001の方がPS4より静かだったと思います。
S001で路面状況の良い道を通るとメチャクチャ静かだったんです。路面からタイヤが浮いているような感覚さえありました。ミシュランは道路の音、いかにも走ってタイヤが回転していますよ～という物理音（変な言葉ですがニュアンスは伝わるでしょうか）が聞こえます。ここを遮断するのがS001だと思います。
デシベルだけではなく、人が感じる音域を計算して設計しているのだと思いました。ただ、S001はPS４の出すような道路の物理音を遮音しているが、これを不自然と取ることもできます。ミシュランの走行感覚はねっとりしているとよく言いますが、これは自然な道路の物理音を聞かせているからではないかと思うのです。

静粛性でいえばレクサスLSが世界一だと言われるのに、Sクラスの車内の方が落ち着くという人はよく居ると思います。その感覚に近いです。ということで、この項目もS001に軍配を上げます。


・ステアリング
走っているときの自然なフィーリングです。これはPS4に軍配です。右左折するときにS001だとアクセルワークに失敗するとロールが大きくでたり（アンダー）、妙に食いついてステアリングを切りすぎてしまうこと（オーバー）が出ていました。が、PS4に変えた途端、右左折を適当にしても滑らかに曲がれるようになりました。これは運転技術の巧拙はありますが、PS4は懐が深いと言えます。
ただ、PS3ほどねっとりしている感覚はありません。実はPS4はPS３の後継タイヤではないという話しもありますので、ねっとり感を味わうにはPS4Sが良いかもしれませんね。


・轍や段差
交換直後は直進性は良くなりました。その後、アライメント調整をしてもらうとかなり直進性が良くなりました。手放し50km/h前後で100mくらいは簡単にいけそうです。
段差や轍に入ったときも真っ直ぐ走ってくれるので素晴らしいですね。ただ、ここは新品時のS001がどうだったか分からないので保留にしておきます。




・結論
ということで、S001からPS4に変えた決断は正解だったと感じては居ますが、思いの外S001も頑張っていたな～というのが率直な感想です。もっと劇的な変化が訪れると思いきや、グリップの話しのようにS001は負けていなかった。
ウェット性能やコーナリングの安定性は劇的に改善されましたが、S001の良さも発見することが出来たのは望外です。ということで、レスポンスの鋭さを求めるならS001を。ウェット性能やねっとり感で安心感を得たいならPS４を。両者を比較するとそんな選択になるでしょう♪