
本日は、昨日の妄想のなかの一つ、レクサスへ試乗にいってまいりました。
まず、レクサスに乗ったことがあるのは五年以上前に乗ったRXのみ。それ以降はディーラーにお邪魔して試座することもありませんでした。
時系列順に感想を書いてみたいと思います。
①ディーラー到着~店内案内
ディーラー敷地に入ると、駐車場が満杯で混雑しているのが分かりました。
混雑は嫌いなのですが、レクサスは調子がいいなーと感じつつレクサスレディ?に案内されて駐車場の一角へ。
そして、店内に案内されるのですが、どうもレクサスレディも忙しなく落ち着きがありません。営業マンがいないのですが、、、と、ドタバタしていることを感じさせます。
②展示車鑑賞~試乗まで
IS300hが展示してあったのでじろじろと眺めます。まず外観はスピンドルグリル。これは好き嫌い分かれますね。
外観はよく知っているので内装へ!
まず驚いたのは、やはり
レザーの多さ!
レザーがふんだんに使われています。アウディですとなかなかこうはいきません。価格も500万前後のISやNXで、この豪華さなのは輸入車に対するアドバンテージとなるでしょう。
ただこういった起伏の激しい、
ラインの複雑さが機械的精工さを減じている気がしてなりません。好みといえばそうなのでしょうが、どこもかしこも立体的に構成されていてゴチャゴチャして落ち着きが感じられません。
また、ボタン類なのですが、スイッチが小さく凸部が低いため、視力の弱い私には扱いづらかったです。
これはドアを閉めるときにつかむ場所です。指を入れている箇所の中はボックスになっているのですが、プラスチックの手触りが100万円台の車と同等でした。いつも触る場所ですので、かなり気になりました。
センターコンソールもですが、レザーが豪華な分だけプラスチックの安っぽさが対比で強調されてしまっている感があります。勿体ないですね。
トランクです。これはISとGSとで明らかに差をつけていると思います。というのは、ダンパーがありますが、ISのトランクは「
バーン!」と開いて上限で「
ゴインゴイン・・・」とぶつかるのです。
と、展示車を眺めていると少々厳しく感じてしまいました。
まとめると
・ライバルに勝っている明らかな点はレザーの多用
・内外装のデザインは好みなので評価は難しい
・トランクのダンパーやドアハンドルのプラスチッキーなどはコストカットの跡が見える
・NXになると、ISより生活道具として割り切っている形、SUVというモデル故でしょうか。似たり寄ったりですがネガは感じませんでした。NXの売れる理由が分かりました。
そして、営業マンはまだ来ません。私は車をじっくり見ているので良いのですが、家族はまだテーブル、椅子にも案内されていません。結局、最後まで案内されることもなく、くたびれた様子の女性陣を気遣う様子は一切感じられませんでした。椅子は窓側に空いていたので勝手に座って休んでいましたが、みなバタバタと忙しそうにしていて落ち着ける雰囲気ではありませんでした。正直、要領の悪い店員も多々見受けられました。
③試乗へ
営業マンがやってきて試乗の準備をしてくださいました。展示車と同じIS300hをチョイス!
・遮音性
素晴らしいです。ハイブリッドという点もありますが、B9A4と同等かそれ以上なのは間違いないです。突風が吹いても音はそれほど感じませんでした。
・動力性能
エンジンとモーターのハイブリッドです。これが思った以上にシームレス、
モーター駆動onlyからエンジン始動のつなぎ目が全くわかりません!これがトヨタのハイブリッドか~と感心しました。
試乗コースでは60km/hまでしか出せませんでしたが、ハイブリッドの強みはよくわかりました。
・ハンドリング
ディーラーの敷地から出るときに真っ先に感じたのがハンドリングです。全くセンターが感じ取れません。もちろん、常識的な範囲でハンドルの向きは分かりますが、どこが中立=センターなのかが一切感じ取れません。どこにも引っかかりがないのです。
これはSクラスやジャガーXEでも感じましたが、ISは滑らかなのは間違いありませんが、センターが出ていないので、例えば指先だけで運転するという行為は不安でできないでしょう。
これが、速度がのってくると安心感のなさにつながってしまっていました。まっすぐ走っている安心感が伝わってこないのです。
たとえばアウディですと以下の動画の6分頃にインプレッションがあります。
FRはラック&ピニオンという構造上、FFよりも確実に有利だということは水野和敏氏が指摘していました。滑らかさはFRのほうが絶対いいそうです。ただ、確かに滑らかなのですが、センターのなさに起因する安心感とインフォメーションのなさが終始気になりました。
・細かいところ
ガラスの
上げ下げのモータ音がとても静か!+ガラスが上がりきる手前で
そっと速度を落とす芸の細かさに驚愕。

ハンドルについているレバーとハンドルとの隙間が狭く、指がよく当たってしまいました。また、レバーの感触がプラスチッキーで、コクッと傾けた際の頼りなさが残念でした。
・足回り
不整地も走りました。路面からの突き上げはよく抑えられています。連続的な振動にもボディが負けることはなく振動をきちんと押さえていると感じました。以前、RXに感じた違和感は全くありません。
一般道であれば全く問題ないと思います。17インチのタイヤもキャラクターにあっていると思います!
④試乗後~店内へ
店内に戻ってきました。ここでも、一息ついてISのことについて話し合いたかったのですが、ガラガラのテーブルには案内されず、立ち話を。営業マンの知識もないこともあり(Fスポーツはいわゆるアウディでいうところの・・・・えーと・・・・アウディスポーツですね等々。Sラインですよね・・・。)少々がっかり。
まぁこれ以上いることもないだろうということで帰路へ。
⑤総評
レクサスというブランドは、日本初のラグジュアリー部門特化のブランドとして展開されています。
その特徴として、個人的な理解としては
・値引なし
・おもてなし、という日本文化を最大限生かし顧客満足度を向上させる
・高品質、高耐久という日本のモノづくりの具現
・つまり、先端技術と日本的美意識の融和を図る
というものがあります。
今回の
IS300hの車そのものの評価は
・動力性能、足回りは全く不満はありません。
・ハンドリング性能には不満があります。
・えぐりこむ、立体的なデザインが行き過ぎている感があります。
(内外装のデザインは個人の趣向によるものという前提の上で)
・レザー品質やシートヒーターなどの装備には大満足!
・翻ってプラスチッキーな部分が目立ってしまうところはもったいない!
・安全装備はもっと積極的に投入するべき
という感じです。ですので、車自体の評価は色々と書きましたが決して悪いものではなかったのです。
が、レクサスというブランドの売りである「おもてなし」という部分でマイディーラー、ジャガー、ボルボなどに大きく後れを取っています。今回は車ではなく人に大きく印象が影響しました。その点が悔やまれます。
Posted at 2017/01/22 21:15:22 | |
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