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2024年04月27日 イイね!

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その1

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その129年乗ってる愛車のEK3シビックVTiのドアロックアクチュエーターを交換した。
ついでにドアチェッカーも交換した。
一人でいろいろ苦労はしたけど、人にも勧められる手法が紹介出来ると思う。

なんでも4ドアのシビック・フェリオはドアロックアクチュエーターの交換が比較的簡単らしい。

3ドアのハッチバックはアクチュエーターの向きが違うので、ドアロックASSYごと取り外さなければならず、大変らしい。
実際、ドアロックASSYを取り外してる記事が見当たらない。

愛車は2019年末から2020年の12月の車検前まで、全ての内張りも座席も取り外して、多くの電装品を取り付けたりしてたので、周囲をビニールで囲ったカーポートから一度も出さず、この間、丸一年近く一度もドアロックしてなかった。

その為なのか、以降、セキュリティー兼エンジンスターターのカーメイトSQ7500αのリモコンでドアロックやアンロックが1発で出来ない状態になっていた。
愛車は元々、キーレスエントリー仕様なのだが、その専用のリモコンはずっと使っていない。
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↑左が純正キーレス、右がSQ7500αのリモコン。車の絵がEKシビックに似てる?
SQ7500αのリモコンのほうが遥かに遠くから操作出来るし(見通し最大3,000m!と取説にある)、車内温度やバッテリー電圧の表示も出来る。

何よりいいのは「鍵閉めたかな?」と不安になっても、リモコンの液晶表示を見れば下にロックされてるか否かの鍵の表示があるし、買い物に入った店内からでも操作出来る。
またウィンカーによるアンサーバックもある。ロックは1回、アンロックは2回点滅。

↑チャープ音は鳴らない設定にしてある。シーケンシャルウィンカーも付けてる。

しかし、現状は、リモコンの操作では、車内のドアロックのレバーが少しずつしか動かないのだ。
レバーが完全に車体と平行になって赤い部分が見えなくなるまで、つまり、閉じたように見えるまで、2回か3回、セキュリティーONのボタンを押さなければならない。実際には、左端のように完全に閉じることは無かった。
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レバーが完全に閉じなくても、ドアはロックされて、開かないみたいだけど、念の為に、操作の繰り返しをしてしまう。

そして、ドアのアンロックはやはり2回か3回セキュリティーOFFのボタンを押さないと、今度は本当にドアは開けられないので不便なのだ。

それが、充電中やエンジンがかかった状態だと、電圧が高いのか、1発で決まる事もある。
この事から、エクチュエーターのモーターが弱ってるのではないかと思っていた。
あるいは、丸1年近く、ドアロックしなかったので、ドアロック機構の動きが硬くなってしまったのか。
実際、このドアロックレバーの動きが、かなり重たく感じられた。

同時期から、エンジンキーを回しても、セルが回らず、エンジンがかからないという現象が起きていて、これもイグニッションスイッチが悪いのではないかと思い込み、交換するのにパーツを発注していて、その時に、ついでにドアロックアクチュエーターとドアチェッカーも発注していた。
当時はまだ在庫があったのだが、今はもう無いのだろうか。
以下がその見積書で、それぞれの価格が記載されている。
これらは鈴鹿のホンダ部品センターから取り寄せられてる。
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ドアロックアクチュエーターの品番は以下
72115-S03-J11 アクチユエーターASSY.,R.フロントドアーロツク
72155-S03-G11 アクチユエーターASSY.,L.フロントドアーロツク
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↑これらはパーツリストのPDF版から。

amazonで同じアクチュエーターと思われるのが左右セットで2000円ほどで売られてる。この商品ページはこちら。
でも品番の末尾3桁が左右で入れ違ってる。これは中国から発送される中国製だ。

こうしてパーツは純正品を約3年前に取り寄せていたものの、取り付けは出来ないでいた。作業が厄介そうだと思ってたから。
だからと言って、ディーラーには頼みたくないし、行きつけの信頼出来るショップがあるわけでも無い。
「エアコンのコンデンサのファンとモーターの交換」の時と同じで、ディーラーなんて全く信用出来ない。自分でやったほうがずっとマシと思ってるから。

まず、狭い場所での作業の前には、
ドアを当てて傷付かないようなクッションが必要だ。
画像のは手動式のポンプで膨らませるもので、大量のロール状になったシートを所有してる。どこで買った、なんという商品かも不明。検索しても出てこない。バブルの頃の古い高級オーディオ機器を売却する時に、発送用に買ったもので、もう20年以上も前のものだ。
ともかく、ドアチェッカーを外すと、ドアがフリーで開いてしまうので、必ずこうしたクッションがいる。
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実際の作業にかかる前に、
確かめるべきは、ドアロックの固定ネジが緩められるかどうか。
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他車の場合は、この3本のネジが硬いらしい。確かにドライバーだけでは硬かった。
それで、手持ちの差込角9.5mmのラチェットレンチと、プラスビットソケットで、押し込みながら回すと、案外簡単に緩める事が出来た。

ところが、反対の右側ドアの1本は何故か硬くて、どうしても外れず、プラスネジ穴も完全にナメてしまった。しかも、先にロッドもドアハンドルも外してしまった後で。
この為、ドアを完全に閉める事も出来ない状態で3日経過してしまう。ナメたネジを外す道具を次々と注文しては試すの繰り返しで。

しかも、運転席側はドアロックレバーが動かない状態だったので(ドアを完全に閉めた状態で、キーレスでドアロック、アンロックすると動くようになる)、もし後述のようにドアストライカーが噛んでしまうと、残ったロッドを操作してもドアが開かないかもしれないと思い、ドアストライカーごと外して、ドアを閉じられるだけ閉じて、周囲を幅広のマスキングテープで貼っておいた。
愛車の場合は、前述のとおり、周囲を完全にビニールで囲ったカーポートの中だし、門扉には鍵もあけてあるからいいようなものの、もし屋外の駐車場だったらどうする?

このナメたネジの取り外し作業については「その2」で後述する。
なお、プラスビットソケットは以前からある手持ちのP2という製品で、もう一つ上のP3というプラスの先が大きなほうが、ナメずに済んだかもしれない。プラスのネジは、その穴にピッタリ合ったドライバーでないとナメやすいから。そのP3の製品は前のプラスビットソケットのリンクの中で選択出来る。

ともかく、まずはこのネジが緩められるかどうかの確認が第一。
ただし、このネジはここではまだ外さない。手順としてはもっと後にする事。

次の作業はドアの内張り外し。最後に外したのは、はやり2019年の末だったか。
これも何度も外してはいるが、出来ればやりたくは無い作業。

以下は左側のドアの作業例を紹介するが、右側もほぼ同じ。
まず、ドアミラーの三角パネルを外す。これは手でも上の方から外れるはず。
パネル外しを使うなら、画像のように右側をこじる。左側のガラスのほうをこじると、ガラスが割れる可能性もある。
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このパネルは以下のように、1つの金属ピンで固定されていて、下側に爪が2つあり、パネルの下の方が隙間に入り込んでいる。
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↑愛車には、これ以降、標準では無い遮音材のシートやら、画像に見えるドアミラー下の3Dアラウンドビューのカメラや、後付けのドアミラーウィンカー(現在は外してる)への配線があったりする。

逆に、この三角のパネルをハメる時は、前方の下から先に差し込む。
また内張りのすぐ下にある「クリップ」をハメる前に、この三角のパネルを差し込んだほうがいいかもしれない。

ドアポケットのプラスネジを外す。
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ドアポケットのパネルを外す。
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↑必ず、パネルの後ろ側にパネル外しを差し込んで持ち上げてから、後方にズラすようにして取り外す。指先に自信があるなら、後方から爪で引き上げてもいいかもしれない。
パネルの前方には刺さる突起があるので、前方から持ち上げる事は出来ない。

パワーウィンドウ操作用のカプラも抜く。
これを抜くと、パワーウィンドウは操作出来なくなるので、
先に必ず窓ガラスは一番上に上げておく事。
カプラはロック解除ボタンを押しながら引き離すが、助手席側はボタンに関係無く簡単に抜けてしまう。
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このカプラと配線は、ドアの内張りを取り付ける時も、ドアポケットの穴から引き出しておかないと、それを忘れて内張りを押し込むと、配線を痛める可能性もある。
またドアポケットを取り付ける時は、カプラを接続した後、前方の突起から差し込んで、後方を後から押し込む。

車内側のドアハンドルを開いて、中に見えるネジを外す。
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ドアハンドル周囲のパネルを縦にして抜く。
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スピーカーカバーを外す。
これも愛車のはスピーカーをドアの金属パネルに直接取り付けてるので、標準とは異なるし、カバー自体を内からLEDで照らすようにしてるので、その配線があったりする。
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↑左上の加工前の内張りと、左下の未使用のカバーの画像を参考に、黄色丸の部分の突起2つが右上に刺さり、赤丸の2つの金属ピンで固定されてる。

カバーを取り付ける時は、先に右上の突起2つを差し込んでから、下側の金属ピン2つを外から手の平で押し込むとパチンと音がする。
なので、取り外す時は逆に下から手をかけてピンを引き抜き、下側が浮いたら、左下にズラすようにして右上の突起を外す。

次に標準では、スピーカーも外して、その配線を抜く。
そしてスピーカー回りの3つの穴の奥のボルトも外す。
EKシビックは標準では内張りにスピーカーを取り付けてる。その内張りの周囲を3本のボルトでドアの鉄板に固定する事で、内張りの振動を抑制してるようだ。

こうして固定されてるボルト類を全て外すと、後は
内張りを下側から引き剥がすようにして、裏側のプラ製のクリップを外す。
後の内張りの裏の画像を参考に、クリップは後方に2つ、下に3つ、前方に1つあるので、それらを意識しながらクリップを引き抜くように内張りを剥がす。

下側が外れると、上側の金属レールがウィンドウの際に刺さるようになって、ぶら下がってる状態なので、
内張りの後ろ側を持ち上げるようにすると、外れやすい。
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後ろ側のひっかかりが外れたら、少し後方へズラすようにして持ち上げると、前方のドアミラーに近い側の引っ掛かりが外れやすくなる。

逆に内張りを取り付ける時は、前方のドアミラーの三角部分にピッタリ付けるようにして、レールをウィンドウ際に差し込んでから、順に後方へとレールを押し込んで行く。
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こうして、取付時は内張りが完全にぶら下がったら、パワーウィンドウのカプラをドアポケットの穴から引き出しておく。
後は後ろ側と下側のクリップを押し込んで行く。次の画像の裏のクリップの位置を意識しながら、手の平などで順にその部分を叩き込むようにすると、その都度、パチンという音がしてハマる。
前方にある唯一のクリップは、先にドアミラーの三角パネルを差し込んでから、ハメたほうがいいと思う。

取り外した内張りは以下だけど、愛車のは前述のとおり、多くの吸音材が貼られている。
赤丸の6個のクリップが全て、内張り側に残ってるか確認。
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↑内張りを外す反動で、クリップの位置がずれてないか、所定の穴にキッチリと収まってるかも確認しておいたほうがいい。

これが以下のように、クリップがドアの金属パネル側に残ってると、内張りを取り付ける時にハマらないので、必ず外して内張り側にクリップを付け直しておく。
内張りにはクリップは脇からハメて、所定の穴の位置にカチッと入れておく。
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愛車は何度も内張りを外してるので、クリップも外れやすくなってる。
それで新しいのに交換する。このクリップの品番は91560-SP0-003
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↑下のクリップの左側に見えてるのは、ドアを開けたらHマークを路面に投影する装置

このクリップはamazonで売られてるのも中国から発送される商品で、送料がかかるし、日数もかかる。
中国のサイトで買ったほうが安くて早く届いた。
購入時は100個で1,201円送料無料だったけど、今は1,699円に値上がってる。
その商品はこちら

このクリップはリアハッチの内張りと共通で、ミラー型ドラレコのリアカメラのノイズ対策などで、何度もリアハッチの内張りを外してるのだが、
ともかく、強力にクリップして外しにくく、外すと大抵は、頭の部分が取れてしまい、金属パネル側に残ってしまう。それを外すのがまた厄介で、苦労したのだが、以前に買ったホースクランププライヤーが威力を発揮した。これで残ったクリップの根本を掴んだ状態で、工具を傾けると引き抜ける。

つまり、この中国製のクリップは取り付けたら最後、外す時は壊れるので「使い捨て」。
100個も必要ないと思ってたけど、これくらいあったほうがいい。
愛車の場合は、何度も取り外して、クリップがバカになってるのと、多くの吸音材で膨らみ、ただでさえクリップが外れやすいので、強力に食い付いてくれるほうがいい。

こうして、ドアの内張りを外すと、愛車の場合はこんな状態。
2009年にデッドニングをしている。
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本来は防水シートが貼られていて、その周囲はブチルゴムで接着されている。その防水シートを捲らなければならないが、そうするとベトベトのブチルゴムが糸を引く感じで、そのままだと作業中に手や服に付いてしまう。
これを期に、防水シートを張り替えるか、それをしないまでも、作業する部分のブチルゴムを除去しなければならないと思う。

そして、ドアロックを操作するロッド(鉄棒)に絶対にブチルゴムが付かないようにする。
このネバネバがロッドに付くと、防水シートに貼り付けて、ロッドの動きを妨げ、アクチュエーターを交換しても、ドアロックが一発で決まらないという事になる。
もし、ロッドにブチルゴムが付いてしまったら、綺麗に除去する必要がある。

愛車の場合は、穴を塞いだレアルシルトを剥がさないといけない。
レアルシルトは薄い金属板に粘着材が貼られたようなもの。剥がすと両面テープの跡のようなのが残る。
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↑この画像の右下に少し見えてる
ドアロックアクチュエーターへの配線カプラを外す。
右側のロック解除ボタンを押しながら引き離す。カプラ裏のオレンジ色の固定ピンも裏から押して外しておく。
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↑外した右側の配線はどこかに留めておいたほうがいいと思う。
ぶら下がっても、ギリギリ、ドアには挟まれないと思うけど。

なお、ここで剥がしたレアルシルトは再利用する。と言っても、粘着性は悪くなってるので、接着剤で付ける事にする。
その前に、残った粘着剤は除去して綺麗にする。私はピッチクリーナーを使用する。

カーポートでは周囲を囲うビニールシートの補修や補強に安価な中国製のグラスファイバー入りのテープを使用してたら、太陽の熱で粘着剤がドロドロに溶けて酷い状態になり、その除去にアレコレ試して、一番良かったのがピッチクリーナーだった。
それ以来、両面テープの残りカスなどを除去するのにも使用してる。
ピッチクリーナーを吹き付けておくと、粘着剤が柔らかくなって取り易くなる。
それをはがしヘラで擦ってこそぎ落とす。
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塊を除去したら、さらにピッチクリーナーを吹き付けながら、木綿の雑巾の繊維で絡め取る。雑巾にもピッチクリーナーを吹き付けておく。
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ピッチクリーナーは石油系溶剤とシリコンオイルなので、後から何かを貼り付ける場合は、シリコンオフやパーツクリーナーで「脱脂」しておく必要がある。
こうして、綺麗にしておく。
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↑ロッドに被せたコルゲートチューブは愛車だけのもの。
先のレアルシルトの内側の粘着材がロッドに張り付かないようにしてる。

以上は、標準の防水シートのブチルゴム除去の参考にでもして欲しい。

続きは例によって、これより過去の日付で、下に来るように掲載する。
Posted at 2024/04/29 21:54:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2024年04月26日 イイね!

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その2

EKシビック 3ドア ドアロック アクチュエーター交換 その2最初の画像はこれから取り替える、新しいドアロックアクチュエーターの助手席用(左)と運転席用(右)である。

取り付けステーが逆になってるだけでは無くて、右の運転席用には「ドアロックスイッチ」も内蔵されていて、カプラも異なる。

その交換作業で次にするべきことは、
ウィンドウが上下するレールの後ろ側の固定ボルトを外す。
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↑10mmの六角ソケットとラチェットレンチを使う。
こうした作業にラチェットレンチと10mmと12mmのソケットは不可欠だ。

ドアロックASSYの取り出しを邪魔するのがこのウィンドウのレールなのだ。
下側の固定ボルトを抜く事で、このレールを車の前方や外側に動かして、スペースを確保出来る。上部も固定されてるし、窓ガラスの端がかかってるので、外す事は出来ない。
そして、この固定ボルトを外したままで、ウィンドウを下げた時、どうなるのか不明。
パワーウィンドウを操作する時には、必ず、忘れずにこの固定ボルトを元に戻しておく事。

ドアロックASSYを取り外す為には、そこへ行くロッド(鉄の棒)を外す必要がある。
外のドアハンドルと、内のドアハンドルへのロッドが2本ずつ、計4本ある。

そのロッドを外す前に、しておくべき事は、
ドアストライカーの受け側の穴を塞ぐこと。
ガムテープを2重にする位にシッカリと塞いでおく。
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これをしないでおくと、狭いカーポートなどで、ちょっと道具を取りに行くなどで、ドアの向こう側へ行くのに、軽くドアを閉じる方向へ動かすだけで、ドアストライカーが噛んでしまい、そうなるとロッドを外してしまってるので、ドアを開ける事が出来なくなる。これで2度も痛い目にあった。
なんとか内側から残ったロッドを操作して開ける事が出来たが、苦労した。

ドア内部の作業には照明が必要になる。
私は以前から、以下のような充電式のLED照明を使ってる。
バネ式でどこかに挟み込んで固定し、アームが自在に動く。3段階に明るさ調節が出来て、一番明るい状態では約3時間しか使えないが。USB Type-Cのコネクタで充電する。
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↑この照明の電池が切れたら、カーポート内に引いてある100V電源からUSB充電器を接続して使っていたが、今は車の常時電源からのUSBポートを作ってるので、そこから(車のバッテリーから)充電しながら使ったりしてる。

後は腕カバーがあるといいと思った。盆栽の植え替えに使っていたけど、古く、ドロドロになったので捨ててしまったのか、捜しても見つからなかった。
ドアの穴に手を突っ込んで作業してると、穴の縁の折り返しで、腕の皮膚が痛くて、赤く跡が付いてしまう。長袖の場合は、服の生地を痛めてしまうかも。

まず外すロッドは3本で、そのうち2本がドアロックASSY側から外す。
以下の赤丸の白と青のファスナー(パーツリストの名称)をロッドから外す。
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このファスナーがどういう構造で、どうやって外し、またハメるのかは、
内側のドアロックレバーからのロッドの「中継点」(前のLED照明のアームの下にある)のファスナーを見て、「脱着の練習」をする。
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↑番号はロッドを取り付ける時の順序で、曲がったロッドの先を穴にハメて、ファスナーを回転させて、ロッドに押し付けると、パチンと音がして固定される。
外すのはこの逆の順序で、噛んでるファスナーの先を開き気味にして、回すように外す。
最初に噛んでるのが少し硬いが、指先で出来ない事はない。ハメる時のほうが簡単なんだが。
いや、ハメる時は穴にロッドの先を入れるのにも苦労する。直接、見えないので。

私は以前に買った、キーホルダーのリングを広げたりするリングプライヤーがファスナー外しに役に立った。
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ただ、どうしても見えない(見えにくい)場所なので、手探りで作業する事になり、狭い場所でもあるので、プライヤーなんかが入りにくい。
そして、無理に力を加えて、プラ製のファスナーを破損してしまうと、また厄介になる。

ただ、このファスナーはモノタロウに在庫があるようだ。
白色 72139-SR3-003  フアスナー(ナチユラル) 229円
青色 72139-SW5-003  フアスナー(ブルー) 279円

このファスナーは左右で同じ品番なので、取り付けられた向きが異なる。
ロッドを取り付ける時も、ファスナーの位置に注意が必要となる。
左側ドア 上からハメる。ロッドを穴に入れる前に、ファスナーを跳ね上げておく。
右側ドア 下からハメる。ロッドを穴に入れる前に、ファスナーを下に下げておく。
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↑後ろ向きの撮影なので左右が逆になる。鏡に映した映像である。
ロッドを取り付ける時は、見えなくて、ロッドの先を穴に入れるのに苦労するのに、やっと入れても、
ファスナー位置が逆だとハメられない。

下側の青のファスナーは、ドアロックのレバーからのロッド。ロッドを取り付ける時は、
ドアロック状態のほうが、ロッドが伸びるので、穴にロッドの先が届きやすいが、右側の運転席側はドアを開けた状態では、ドアロック出来ない。なので、先の中継点からロッドをはずしておいたほうがいいかもしれない。それだとかえってブラブラするか?

このロッドのファスナーやアクチュエーター本体も、ドアの外からウィンドウ越しに見えるのだが、内側からの作業者は見られない。誰か支援者がおれば、「もう少し後ろ」とか案内出来るかもしれない。
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このロッド2本(片側ドアで)が外れたら、下側のドアロックのロッドは中継点から取り外しておいてもいい。
もう1本の全長が70cmほどあるロッドは、取り外そうとすれば、内側のドアハンドルを外すしかない。
私はそれが面倒なのと、コルゲートチューブがバスコークで固定されてるので、2本ともロッドはそのままにして作業をした。
そのせいで、大きな開口部からドアロックASSYを取り出すのも、手を入れるのもロッドが邪魔になった。

次に外すのは、外側のドアハンドルへ行く2本のロッド。
左のほうのロッドは同じファスナー(パーツリストではなぜかロッドホルダーという名称)なので、同じように外せる。
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↑1995年11月15日の日付。この愛車を買ったのは1995年の11月末で、納車が12月の確か6日だから。

この緑色をしたホルダーもモノタロウに在庫がある。パーツリスト上はスカイブルーとなってる。
左側 72116-S04-003 ホルダー,ロツド(スカイブルー) 189円
右側 72117-S04-003 ホルダー,ロツド(イエロー) 189円

外した細いロッドは、太いロッドと一緒に、マスキングテープなどで軽く縛っておく。
後で、簡単に外せるように、端は折り返しておく。
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↑こうして縛っておかないと、垂れ下がってブラブラして邪魔なのと、上側の固定を外すと、下側から抜けてしまうのだ。穴にハマってるだけなので。下側から先には抜けないけど、取れてしまうと、どの向きに刺さってたのか、わからなくなってしまうから。(後で画像がある)
上の画像は取り付ける時に撮影したもので、ドアハンドルの裏側も綺麗にしてある。

右側の太いロッドは、2つ前の画像のとおりネジ込まれてるので、ドアハンドルを外さないと取れない。
この太いロッドの下側はというと、以下のとおりで、やはり外せそうにない。
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↑出来れば、ドアハンドルは外したくないので、この画像に見える緑色に塗られた部分をプライヤーで捻って、抜けないとかやってみたが、これは後ろ側の金属の端がそのまま出てるみたいで、外せない。おそらくはロッド全体を回転させないと取れないと思う。

結局、この太いロッドを外す為には、外側のドアハンドルを外すしかないようだ。
その為に、前の画像でも見えてる2つの金色の六角のボルトの頭に10mmのソケットをかけて、ラチェットレンチで外す。
このボルト2つを外しただけでは、ドアハンドルは外れないハズ。
それはボルトの穴の周囲にゴムシートが挟まれていて、それが密着してるから。

それでも、出来れば先に、外側のドアハンドルの周囲を養生しておきたい。
万一、ボディに接触して、キズが付かないように。当初はゴムシートも用意したのたが、外す要領を得ると、なんとかなった。

ドアハンドルを外すには、前の画像のとおり、裏側には上方に多くの突起物があるので、
まずはハンドルに手をかけて、慎重に手前に少し引いて、密着してるのを浮かせたら、縁を持って、下側から先に抜いて、その後、
前側を下げて、斜め下の前方へズラすように抜くと、すんなりと出てくる。途中で手を離して、撮影しても、この状態で止まってる。
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↑逆に取り付ける時は、後方から上部の突起物を先に中に入れて、斜め後方に押し上げて行く。

養生に使った黄色いのは、36mmの幅広のマスキングテープ

ドアハンドルを引き抜いても、ロッドで自立してる。これがもし先にドアロックASSYの皿ネジ3本を外してると、ロッドで引っ張られてドアハンドルも外しにくいだろう。
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↑ここで、ロッドの先のネジ部分がどの程度、刺さってるか見ておく。
回転しない限り抜けないのだから、取り付ける時はロッドの先のネジが顔を出してる程度でいい。

ドアハンドルを抜き出したら、上下を逆さまにして、ロッドがねじ込まれてる部分を下にする。
そして、慎重にハンドル全体を左に回転させて、ロッドから抜く。
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逆にドアハンドルの取付時には、ロッドの先をねじ込むのが難しい。
それはネジ穴の部分が回転するからで、ロッドの向きと合わずに、ハンドルを回しても、なかなかネジが入ってくれないのだ。
それで、予め、M6のボルトをネジ穴の半分位入れておいて、向きを合わせるのと、穴が回ってしまうのを抑止すると、ロッドの先を入れやすかった。
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ともかく、ドアハンドルの裏側が物凄く汚い。さすがに30年近く経ってる。後で、綺麗に洗っておいた。洗剤とブラシを使って。
ただ、固定用のボルトの位置のゴムシール(完全にヘタってる)の裏側に水が残るので、シールも外して、水を拭いておく必要がある。

こうしてドアハンドルを外すと、そこへ来ていたロッドが飛び出たままなので、中に押し込んでおく。
ロッドが不用意に外へ出て動いて、ボディの周囲をキズ付けないように、マスキングテープで取り出した穴をふさいでおいた。

ここまでして、やっとドアロックASSYの皿ネジ3本を外す。
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3本とも外すと、ドアの中の底にドアロックASSYが落ち込むので、
中から手を添えて、ゆっくりと下ろしてやる。

最初、この左側ではドアロックASSYを底に落とすまいと必死に保持し、邪魔するウィンドウのレールの脇から、何とか向きを変えて、すり抜けるように取り出した。
中でドアロックASSYが固定されていた時の位置関係はこんな感じ。
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脇からでは無くて、底に寝かせた状態で、下から引きずり出せばいいのだ。
赤丸がレールの固定ボルトなので、その下側を通す。十分な余裕があるわけでは無いが。
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下の画像のように、ウィンドウのレールを手前(前方)へ引き寄せながら、後方のスペースを確保しつつ、ドアロツクASSYを引っぱり出すようにしてする。ロッド2本は縛ってあるので、手を上げたバンザイの姿勢で。
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逆にドアロックASSYを取り付ける時も、まずは底に寝そべらせておく。後は取り出した時と逆に、レールを手前に引き寄せながら、ドアロックASSYを奥へと押し込み、そこから引き起こして、上げて行く。
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なお、ドアの内側に貼られてる凹凸したものは、レアルシルト・ディフュージョン
ドア内は雨水や洗車の水がモロにかかるので、そこに使える吸音材はコレしかない。

取り外したドアロックASSYのアクチュエーターを交換する。
画像の赤丸のネジ2本を外して、付け替える。
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交換時、裏のアクチュエーターのアームの突起がハマる位置を確認しておくこと。
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ドアロックASSY側のロッドで、ドアハンドルへ行ってる細いほうのロッドは、鍵穴とつながってるが、それは下の画像のように穴にハマってるだけなので、外れやすい。上部がつながってる状態では外れはしないのだが。
一方で、太いほうのロッドは、その元を外そうとして、こじってキズを付けてしまってる。
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↑もし、細いほうのロッドが外れてしまった場合は、この画像を参考に取り付けて欲しい。これは左側のドアロックASSYだけど。

そして、汚れを拭き取ると共に、回って動く部分にスプレー式のグリスを吹き付けておいた。いいか悪いかわからないが。
それはワコーズのVGグリース
これで、車内のドアロックレバーの動きも軽くなったように思う。

同じようにして、運転席側(右側)のドアロックアクチュエーターも交換した。
そのドアロックアクチュエーターは左右で取り付けステーが逆になってるが、
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配線のカプラも左右で異なる。右が運転席側。
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愛車にはこちらで書かれてるような透明な「ドアロックスイッチ」が無い。
ドアロックスイッチの品番は先のパーツリストの4番の72116-SR3-J01

代わりに、運転席側(右側)のアクチュエーター内部にそのドアロックスイッチが仕込まれているのだ。(後述)

つまり、キーレス非装着車には運転席側(右側)のドアロックアクチュエーターそのものが無いようだ。
運転席側からキーを差し込んで、ドアをロックすると、助手席側も自動でロックされる。その為の助手席側にのみドアロックアクチュエーターがあるようだ。

ドアロックアクチュエーターのカプラへの配線の色分けは
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↑端子が見えるオスカプラは端子側からみた端子番号で、メスカプラは裏の配線側からみた番号になる。配線色を見せるにはメスカプラを撮影すべきだったが、オスカプラの配線側から見た画像を左右反転させてる。

ドアロックアクチュエーターのカプラのピン番号は
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愛車のようなキーレス装着車の配線図は
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↑↓ これらはサービスマニュアルの配線図PDF版より

キーレス非装着車の配線図は
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↑□で囲ったアルファベットはハーネス区分で、
L:運転席 M:助手席 N:右後ろ O:左後ろ J:フロア H:メインワイヤ E:ABSヒューズボックス

キーレス非装着車に、運転席側のアクチュエーターを取り付けたら、どうなるのだろうか。もちろん、カプラが合わないから、配線を自分で引き直す必要があるが、ドアロックスイッチも不要になるはず。
ドアロックASSY自体は、運転席側と助手席側で1つずつの品番しかないので、キーレスの有り無しにかかわらず、同じだと思う。
72110-S03-003 ロツクASSY.,R.フロントドアー
72150-S03-003 ロツクASSY.,L.フロントドアー
いずれも、適合する号機番号は書かれていないので、全グレード共通と思われる。

ただ、オートドアロックのコントロールユニットが違ってくるようだ。
38380-S04-003 コントロールユニツト,オートドアーロツク
38380-S04-013 コントロールユニツト,オートドアーロツク
38380-S04-901 コントロールユニツト,ドアーロツク&キーレス
キーレス仕様の愛車のは以下で、中身は単なるリレーでは無いのがわかる。
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運転席側のドアロックアクチュエーターのカプラを接続すると、即、ガチャンと音がする。
運転席側はドアを開けた状態で、ドアロック出来ないようになってる。
内側のロックレバーも動かない。
ドアを開けたまま、あるいは完全に閉まっていない状態で、リモコンでドアロックすると、その後にアンロックしても、やはりロックレバーは動かなくなる。
もし、ドアロックアクチュエーターの交換後、ロックレバーが動かない場合は、ドアを閉めた状態で、リモコンでドアロック、アンロックをすると、ドアロックレバーも軽く動くようになる。

以上で、ドアロックアクチュエーターの交換作業は無事に終わり。
取り外したレアルシルトに接着剤を付けて、貼り直す。もう2度と外さないつもりで?
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↑接着剤はセメダイン スーパーX HYPERを両面に付ける

貼り直すと、施工時と同様にローラーで押し付けてある。
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すると、あれだけスムーズに動いていたのに、
ドアロックレバーが重くなり、リモコンでのドアロックが1発で決まらない!
つまり、アクチュエーター交換前と同じような状態になってしまった。
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↑リモコンからドアロックすると、このようなロックレバーの状態になり、レバーが完全に平行にならない。
なぜか、運転席側はレアルシルトを貼り直しても大丈夫で、一発で決まる。

どうも、貼り直したレアルシルトで、ロッドが圧迫されるみたい。
それで、手持ちの以下の工具を突き刺して、レアルシルトを膨らませる。
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↑実は、一つ前のレアルシルトを貼り直した画像は、こうして膨らませた後。
前はもっとロッドが浮き出て、その動きがわかるほどだった。

ロッドにはコルゲートチューブを被せてあるのに、それでも動きが阻害されるみたい。
そのコルゲートチューブの中にも先のワコーズのVGグリースを吹き付けておく。
これで、助手席側もスムーズにドアロックが動作するようになった。
結局、古いアクチュエーターのモーターが弱っていたのか、単にロッドが圧迫されていただけなのか、よくわからない。

標準の防水シートを貼り直したりした時に、ブチルゴムが垂れたりすると、同様にロッドの動きが阻害されて、スムーズにドアロック出来ないという事も有りうると思う。
この後、内張りを取り付けたら、やっぱりロックレバーがけっこう重くなった。
それでも、何とかリモコンで1発で決まってはいるが、また動きが悪くなるかもしれない。

取り外したアクチュエーターは、左右ともに正常に動作してる。
ただ、古いので負荷がかかると、本来の回転トルクが出せない可能性もある。

このアクチュエーターはこれまでの画像に見えてる3本のネジを外せば、簡単に開く。
接着剤などは使われていない。配線の出口の突起が指をかけるポイントになっていて、そこを押せば開く。

運転席側のドアロックアクチュエーターの内部は
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↑モーターの黒いのが両面テープで、右側のケースに貼り付けられてるようだ。

運転席側のドアロックアクチュエーター内の「ドアロックスイッチ」は以下のように動く。
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助手席側のドアロックアクチュエーターの内部は
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モーター自体は左右で同じようだ。
中のモーターだけを交換しようとすると、いろいろ問題がある。
ケースの軸受け部分にうまくフィットするかということ。
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何より、モーターの軸に上下に面取りされた金属が取り付けられていて、それがどうにも外せないらしい。
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↑モーターの軸は1.8mmで、ハメられてるのは直径が4.2mmあり、上下幅が3.3mmに面取りされてる。これが無いと、プラ製のスクリューが空回りするだろう。

モーター自体は幅が24mm、厚さが18.2mm、長さがステーを含めて40mmある。
もし、やるなら、モーターを分解して、中のブラシだけを交換するしかないと思われる。

以下は番外編で、右側のナメたドアロックASSYの皿ネジ1本に費やした苦労話。
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↑以下の「ネジはずしビット」が滑って、ナメたネジ穴の横にキズを付けてしまってる。

他の皿ネジは、前回、書いたように、手持ちの差込角9.5mmのラチェットレンチと、プラスビットソケットで、押し込みながら回すと、案外簡単に緩める事が出来た。
でも、この右側のドアの皿ネジ1本だけは強固で、ネジ穴がナメてしまったのだが、そのプラスビットソケットも、一つ上のP3という、もう少し先が大きいものだったら、ナメずに回せたかもしれない。それは上のリンク先の商品ページで選択出来る。

ともかく、ナメてしまい、どうにもならないので、以下のネジはずしビットを買ってみた。
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手持ちの電動ドリルの先に取り付けて、左回転でネジ穴を切り、さらに反対側のネジを食い込ませて、ナメたネジと一緒に抜くというもの。
しかし、既にナメた穴が大きくなり過ぎていたのか、さらに穴を大きくするだけで、まるで歯が立たなかった。

それでも、まだ残る元のプラスのネジ穴のうち、十字の一方のマイナスが、手持ちの取り替え式のドライバーの中の1つのマイナスビットで引っ掛かりがあるので、これに力を加えられたらと、買ったのが、9.5mmの差込角のラチェットレンチに、その6.35mm六角軸のマイナスビットを取り付けるビットアダプターソケット
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↑この製品はブラ下げるプラ製のタグが強固で、取り外すのに一苦労する。

それでもダメだったので、最終的にインパクトドライバーも購入。
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これは赤い柄のものを先にハンマーで叩いて、ナメたネジ穴に食い込みを作り、プラスビットのインパクトドライバーをさらにハンマーで叩くというもの。
叩いた衝撃を回転に変えて、ネジを回すというものだけど、その動き(回り)が微々たるもので、ナメてはいない皿ネジに使ってみても、ほんのわずかしか回らない。
大きなハンマーでいくら思いっ切り叩いても、凄い音で近所迷惑なだけで、ネジは回ってくれない。

ただ、このインパクトドライバーに付いてる六角軸のプラスネジ用のビットが、よく食い付いてるようなので、これに先のビットアダプターソケットをハメて、ラチェットレンチで、やっと皿ネジを緩める事が出来た。

なんで、こんなに強固になっていたのか。前の画像の左側のネジ穴を見ても、穴のすぐ向こうはプラスティックで、実際の金属のネジはわずか3~4山しかないのに。
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↑元々、汚れてたところへ、ワコーズのラスペネなんかを吹き付けたりしてたので、ドロドロ状態。

そして、そもそもなんでそんなナメやすいプラスの皿ネジなのか。
この皿ネジはM6✕25mmなので、六角穴のネジ、それもカラフルなのに変えようと思う。
以下のようなチタンネジではどうだろう。
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Posted at 2024/04/29 21:54:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2024年02月21日 イイね!

ミラー型ドラレコの考察

ミラー型ドラレコの考察「ミラー型ドラレコ」について私なりの考察を書きたいと思う。
整備手帳などに多く書いてきたマトメ。
あまり取り上げられない「事実」も書いておきたい。
私は現在、WOLFBOX G900 という機種を使ってる。
そのパーツレビューはこちらに、取り付けはこちらに上げてる。

ここではG900の特徴や良いところ、悪いところを解説して、他のミラー型ドラレコとの違いや、他機種の評価もしたいと思う。

私は以下の動画を見て、その美しい録画映像に魅せられた。

↑PCでは右下の□で全画面表示にして、さらに歯車アイコンの設定で「画質」を1440P以上にして見て欲しい。

なお、この動画の中で指摘されてる「リアカメラの録画映像が鏡像」というのは、手元の製品ではそのような事がなく、
G900のリアカメラの録画映像は正像である。
録画映像が鏡像というのは、私はとても許容出来ないから。

この動画のHOUSE WITH GARAGE さんは高画質な映像で、多くのドラレコをレビューされてる。
ミラー型ドラレコの中では唯一このG900を、GoProの5.3Kの映像と比較してるのだ。

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↑↓画像をクリックして、拡大表示させて欲しい。

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G900のフロントカメラ映像は4Kの3840×2160ピクセルで、
その画質はGoProに勝るとも劣らないと言えるだろう。私自身はGoProなんて持ってはいないけど。
私のG900が撮影したフロントカメラ映像は以下。
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4Kの高画質が可能なのはカメラ一体型のミラー型ドラレコだけなのだ。
その理由は後述するけど。
今はamazonなんかで、そんなフロント4Kの安い製品が多く出てるけど、このG900の映像は特に美しいと言えるだろう。
多くのドラレコをレビューしてるHOUSE WITH GARAGEさんも、先の動画の中で
「ミラー型ドラレコでNo.1」と言ってる。

最近はVANTRUEや70maiの4Kドラレコ(ミラー型で無い)の動画がよくアップされてるが、それらの4K映像は、ひっかかりがあるようなカク付いた映像だ。
WOLFBOX G900の4K映像はそんなカク付きは無いので、ドラレコとしてもより優れてると言える。

もちろん、ミラー型ドラレコはその画質だけで選べるものではない。
ディスプレイの明るさ、美しさも求められる。
このG900のディスプレイは動画でも言われてるように、明るいほうだ。
ただ、いわゆる「爆光」ほどでは無い。コントラストがはっきりしてて、晴天の日はとても綺麗に見える。
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↑カメラケーブルをテストしてる時で、配線がごちゃ付いてる。

G900は純正ルームミラーにゴムバンドで固定するタイプだ。
一番簡単に装着出来るけど、純正ミラーと取り替えるタイプのほうが見た目がスッキリしていいという人もいるだろう。
特に本体の上部に多くの配線が刺さるのが目障りだと言う人も多いと思う。

先の動画でもわかるが、G900の夜間の表示はとても綺麗だ。
昼間、明るいディスプレイは夜間に眩しいというか、明る過ぎたり、リアカメラの夜間映像を無理に明るくして、やたらノイズが目立ったり、全体に白っぽく映ったりする機種もあるが、G900はそんな事は無く、とても自然だ。

ミラー型ドラレコはリアカメラの夜間の「防眩性」も重要だ。
夜間の後続車のヘッドライトの眩しさを抑える映像処理。
一般的に暗視性能と防眩性は相反する傾向がある。暗いところでも映し出せるカメラは、ヘッドライト等の明るい光源が広がってしまうのだ。
G900の防眩性は先の動画でも、また以下のテスト画像でもトップクラスのものだ。
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↑右下のX3GR以外は全て、WOLFBOX G900に接続したそれぞれのカメラの映像。

光を電気信号に変えるセンサーがSONY製だからという宣伝文句がよく出てくるが、動画のHOUSE WITH GARAGEさんも言ってるど、特に何も表記されてないセンサーでも綺麗に映し出してるカメラもある。
要はHDRとかWDRとか言われる映像の処理によって変わって来る。トンネルの出口での白飛びが起きず、逆に明るい所からトンネルに入っても真っ暗にならずに感度を上げる制御だ。

HDRやWDRの映像処理はカメラ単体で行ってるようだ。
カメラを入れ替えると、その特徴がそのまま反映されるから。
だから、本体のファームウェアの更新でカメラの映りが変わるものでは無いのだ。
本体側で行ってるのは、せいぜいディスプレイの明るさを変える程度。

これまで、G900のいいところばかり書いてきたが、不満な事が無いわけは無い。
G900の画質はフロントの4Kとリアの2.5Kで大きく異なる。
録画映像をPCの大きな画面で見る時は勿論の事、
ミラー型のディスプレイに映し出す映像でも前後でハッキリとした画質差がある。
G900の前はAKEEYOのX2GRを使っていたが、前後共にフルHDの時は特に画質に不満は無かった。こんなもんだと思っていた。

でも一度、G900のフロントカメラの4K映像を体験すると、実質フルHD画質のリアカメラ映像に我慢が出来なくなってしまうのだ。
G900のリアカメラは2.5Kの2560×1440ピクセルで録画されるが、それが実質フルHDの1920×1080と同じとはどういう事かというと、現在の
全てのリアカメラはAHD2.0という規格でデジアナ変換されてるのだ。
つまり、カメラが撮影したデジタル信号をアナログ信号に変換してるのだ。
それは細い線1本で遠くまで送れるからで、500mまでも中継や増幅無しに送れるらしい。

車内でフロントウィンドウからリアウィンドウや車外まで6m前後の配線が必要になる。
1本のケーブルの中に、映像信号、カメラ駆動用の5V、バックランプなどに接続してバックを検知する12V、GND(マイナス)の4本が入ってる、いわゆる4ピンケーブルが一般的。
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↑細いオスコネクタの穴のある側から見ると、左右が反転する。

数年前のAKEEYOのX2GRなどでは、カメラ側(左側)で映像と12Vが入れ替わってるので映らず、映像信号をバック信号と誤認識してガイドラインが表示されたりする。そんな時はすぐにカメラを取り外さないと、バックランプにつないだ12Vが映像出力端子に流れ込むと、カメラが壊れる可能性もある。

4本の芯線はそれぞれ0.2sqほども無い。ウェザーストリップの隙間や蛇腹チューブを通すカメラケーブルは極力細いほうがいい。それで、リアカメラまでの配線には、外径が3.5mmほどの4ピンケーブルが多く使われてる。
その中の1本の極細い芯線でAHDの映像信号を送ってる。

なお、4ピンのうちバック検出の12Vはカメラ側には行ってない。
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↑AKEEYOのX2GRのリアカメラのケーブルを切断して、テスト用にキボシを付けてる。
カメラへは映像、5V、GNDの3芯だけが行ってる。

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↑3Dアラウンドビューカメラの配線をハンダで付け直した時のもの。

AHDは韓国のチップメーカーNextchip社が開発し、ライセンスフリーなので中国のメーカーがよく採用してる。
現在のミラー型ドラレコのリアカメラはみなAHD2.0なので、その規格上
リアカメラの解像度は全て1920×1080のフルHDなのだ。
つまり、
4ピンケーブルでつながるリアカメラも、分離型のフロントカメラもこのAHD2.0なので、フルHDの画質になる。
2.5Kのカメラというのは、アナログ信号をデジタルに戻す時に、画像を大きくしてSDカードに記録してるだけで、画質はフルHDなのだ。つまり、無駄に容量を食ってるだけ。
フルHDの1920×1080で録画されていたAKEEYOのX2GRのリアカメラを、
WOLFBOX G900に接続すると2.5Kの2560×1440で録画されるのだから。

そして、カメラのデジタル信号をアナログに変えて、本体側でまたデジタルに戻す。
このデジアナ変換過程でどうしても画質は劣化する。
特に気になるのが「色のにじみ」ものの輪郭がぼやけてしまう。


前後共にフルHDのミラー型ドラレコでも、カメラ一体型のフロントカメラとリアカメラの映像を比べれば、フロントカメラのほうがクッキリとした映像である事はわかるはず。
一体型ならばカメラの映像はデジタルのまま内部配線してるのだから。

そして、フロントカメラが分離したものは、リアカメラと同じ画質になってるという事。
フロントカメラが分離してるほうが、ミラー(ディスプレイ)の向きを変えても視野が変わらなくていいという利点の一方で、確実に画質は劣化してるのだ。
それでも前後共にフルHDの時は、あまり差が感じられないけど、
フロントが4Kになると、もうデジアナ変換されたリアカメラ映像は見るに耐え難い。
それほどの差がある。だから同様に、
フロントが一体型カメラの4K映像と、フロントが分離型カメラでデジアナ変換されたフルHD映像を比べれば、凄い画質差があるという事だ。
ミラー型では無い普通のドラレコは、フロントカメラが分離型なんて無いわけで、「ミラー型だけの特殊事情」なのだ。

と、ここまで書くと、そんなケーブルの先のリアカメラ映像はどれほど酷いのかと思われるかもしれないが、
あくまでフロントの4K映像と比べたらという話し。
繰り返すが、その4K映像はカメラ一体型だけのもの。
参考までに、G900のリアカメラ映像は以下。
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私がWOLFBOX G900で撮影した前後カメラの映像を見比べて欲しい。
出来れば、PCの大きな画面で、
右下の□で全画面表示にして、さらに歯車アイコンで「画質」を1440P以上にして見て欲しい。2160Pは視聴環境によってはカクつく。
4Kフロントカメラ映像


2.5Kリアカメラ映像


見てのとおり、前後でカメラの画質には「雲泥の差」がある。
これは、最近YouTubeでよく取り上げられる4Kドラレコの70mai A810の前後カメラの映像の違いと同じなので、見比べて欲しい。
そして、この「前後カメラの画質差」は、フロントカメラの「一体型と分離型の画質の違い」と同じである事も知って欲しい。ケーブルの先のカメラが後か前かの違いでしかないのだから。

後述のごく一部の機種を除いて、現在のケーブルの先のカメラは全てデジアナ変換されたAHD2.0のフルHDの映像になる。
劣化したアナログ映像をケーブルで送ってるので、そこが「ボトルネック」になってしまい、フロントもリアも分離型のカメラを使う限り「ドングリの背比べ」的な画質の違いでしかなくなる。
だから、そこに何のセンサーを使ってるかを、こだわっても、あまり意味が無いと思う。

ただ、前後共にカメラ分離型のミラー型ドラレコを使ってると、前後での画質差も少ないので「こんなものか」と不満が出ないのがラッキーだと言える。

AHD3.0が4K対応なので、いずれは出てくるのではないかと思うけど、アナログ信号は外部からのノイズの影響を受けやすく、高画質になるほどシビアになるので、車内での実用化は難しいかもしれない。

ついでに書くと、オーディオでもケーブルによって音が変わるというように、アナログ映像もケーブルによって変わってるくるみたい。
他の配線と平行すると、ノイズが乗りやすい。
ウィンドウ周りは、地デジのアンテナへの影響を避けるため、全てのケーブルに銅箔テープを貼りまくっていた。
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↑以前使っていたAKEEYOのX2GRの取り付け時に撮影したもの。

リアカメラケーブルにアルミ箔を巻くことで、ノイズ対策になったと、
後述するMAXWIN MDR-A002の解説でも書かれてる。その記事はこちら

WOLFBOX G900に付属するリアカメラケーブルは、中にアルミ箔が巻かれていた。
4ピンケーブルでシールドされてるのは珍しい。
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↑こういうシールド付きのケーブルを使えば、ノイズの影響は受けにくくなる。監視カメラの場合は同軸ケーブルが当たり前なのだから。

ただ、一々カメラケーブルを切断して調べるわけにもいかない。
私はAKEEYOのX2GRで使っていた車内に設置済みのカメラケーブルをそのまま使おうとして、G900のリアカメラ映像に乗るノイズに悩まされる事になった。
その記事はこちらこちら

他にも、amazonで売られてる安価な4ピンのカメラケーブルを使うと、電柱などの縦線に影が出来る。かつてのアナログ放送のゴーストのように。
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↑これは多分、インピーダンスの不整合。映像信号が反射してこうなるのか。

他にもG900の不満はある。録画ファイルは.MP4なのだが、
動画圧縮コーデックをH.265とH.264が選択出来るのに、ファイルの容量が変わらない。
H.265は圧縮率が高くて約半分のサイズになるハズなのに、いずれにしても4Kのフロントカメラの1分ファイルが160MB位なのだ。

また、専用ビュアーであるWolfBox Playerで前後カメラ映像を同時再生した時、
1分ファイルでリア映像が20秒も早く終わってしまう。
つまり、前後カメラの映像が全く同期してない。しかし、
H.264で録画すると前後カメラのズレは無く正常に再生出来る。
が、設定変更しない限り、H.265での録画がデフォルトなのだ。

ところが、H.264で録画してると、空に不自然なグラデーションやブロックノイズが発生する場面がある。
車は走行してるから、流れ去る景色より、動きが遅い空の様子には敏感になる。しかも、面として広い範囲なので余計に気になる。車の停止時には空の違和感は無いので、動画圧縮過程で、動きが有る無しの誤判定で発生するのかと思われる。
H.265の録画では、そのようなブロックノイズも無く、スッキリと綺麗な空なのだ。
つまり、H.265のほうが明らかに高画質と感じられる。
H.264とH.265の違いは「同じファイルサイズやビットレートに圧縮した場合、H.265の方が高画質」らしくて、実際、同じサイズで録画されてるから「H.265のほうが高画質」という事なのか。

どうも、H.265の動画再生には多くのCPUパワーが必要なようで、以下のような前後カメラ同時再生では、私のPCはCPUが100%に張り付いたままになる。
これが前後カメラが同期しなかったり、カクついたりする理由なのだろうか?
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↑Googleマップの3Dと同時表示。GPSが驚くほど正確。
GPSアンテナはAKEEYOのX2GRのものをそのままG900で使っていて、ダッシュボード上の大きめのもので、アンテナ内部の底にアースプレートが敷かれているから、受信感度も安定してる。

前後カメラ映像の同時再生+googleマップ表示が出来るのビュアーは少ない。まして3Dの航空写真の同時表示は他で知らない。
WolfBox Playerは一時停止後に、前後のコマ送りも出来るし、そのスクリーンショットも保存出来る。

その他の不満は、
リアカメラにはモザイク状のノイズが乗る。
これはWOLFBOX G900に付属のカメラケーブルで接続しても変わらないので、カメラ側に問題がある。
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↑空の電線の間にモザイク状の帯が。こういう無地の背景だとわかる。

他にも空に黒い雲があると、その色がパッパッと目まぐるしく変化する。


こうした問題に対して、日本に販売拠点が無いWOLFBOXの場合は、アフターケアが難しくなる。
私は日本のグリーンファンディングで販売されたのを買ったので、日本のスタッフとやりとりして、結局、
別のカメラが送られて来て交換した。外観も映りも少し異なる別のカメラ。
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↑左が旧リアカメラ、右が新リアカメラ。
新リアカメラのほうが広角になり、すぐ近くの焦点はちょっとボケ気味。でもこれで
モザイクノイズや、空の雲などの不自然な変化は解消された。

何か問題が生じた時に、後述のMAXWINやNEO TOKYOのように日本に販売拠点がある製品のほうがいいかもしれない。
が、それらとて、所詮は中国で作ってるものだから、どこまで対応してくれるのかは不明だ。

なお、私は前述のグリーンファンディングで、G900を駐車録画電源付きで、35,380円で購入してる。
amazonでは一時5万円台で売られていたが、ボッタクリだ。しかも左ハンドル用で左側カメラ。
中国最大の通販会社アリババの海外向けサイトである、
AliExpress内のWOLFBOX Official Storeでは現在27,429円で送料無料で売られてる。
日本語の商品ページはこちらだけど、
必ず少し下の概要欄の「注: 右ハンドル車が必要な場合はこのリンク」から日本、イギリス、オーストラリア向けの英文ページで注文すること。駐車監視電源と一緒の場合は+2千円程になる。

G900のようなカメラ一体型のほうが画質的には絶対有利である事を述べてきたが、
それでもフロントカメラが分離型のほうがいいと考える人も多いようだ。
確かに、ミラー型ドラレコ本体にカメラが付いてると、
今の車のフロントウィンドウにある衝突安全装置が映り込むなどのデメリットがある。
しかし、そういうものがあるからこそ、フロントウィンドウの中心にカメラを取り付ける事が出来ない場合がある。
フロントウィンドウもリアウィンドウも湾曲している。
ちょうどセンターにカメラを取り付けられないと、外向きになったり、斜めになったりしてしまう。
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↑右側のミラー型ドラレコ用の車内リアカメラのレンズがウィンドウの中心から少しズレてる。左にもリア用の360度カメラがあるから。

リアカメラの水平が少し傾いてるので、それを修正しようとして悪戦苦闘した。少しでも貼り付いてしまうと、剥がすと両面テープにはシワが寄り、外から見てみっともないから作り直す。その繰り返し。
どうしても斜めに映るからと、カメラを傾けると、レンズが外向きになって視野が左右いずれかに寄ってしまうのだ。
結局、カメラの筒状の部分と、取り付けステーの間にクッションテープを挟んで対処した。

フロントカメラが分離型でも同様の事が起きるはず。まぁ、少しくらい斜めでも気にしないならいいけど。カメラも上下だけでは無く、左右にも調整出来ればいいんだけど。
結局、ミラー型ドラレコ本体にカメラが付いてる方が、角度調整はしやすい。
ただ、もっと大きく動いてくれたらとは思う。G900のフロントカメラは少しだけ回転し、水平角度も修正出来る。

■リアカメラは車内か車外かという選択問題
車外カメラの有利な点は絶対的に高画質。
フロントカメラも車外に付けたいと思うほど。間に窓ガラス1枚を挟むと、どれだけ映りが悪くなるか。車内が反射して映り込むし、ウィンドウの外の汚れや小雨時の水滴に、後続車のヘッドライトや、自車のハイマウントストップランプの光が当たって、外が見えなくなる事がある。
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↑ストップランプが付くと、ウィンドウの外の汚れに反射して、全体が赤くなってしまう。
対策はリアウィンドウを常に綺麗にすること。せめてカメラの周囲だけでも。
またリアがプライバシーガラスだったりすると、リアカメラ映像が暗くなる問題もある。フィルムを貼ってる場合は、レンズの周囲だけ切り取るほうがいいかも。

車外カメラの不利な点
どうしてもナンバープレートの上など、取り付け位置が低くなり、
夜間の後続車のヘッドライトの直撃を受けやすい。
ただ、リアカメラの防眩性さえよければ、G900のレビュー動画でも、眩しくは無い。

またナンバープレートの真上にカメラを取り付けると、
少しでもカメラがナンバーにかかると、車検に通らない場合がある。
これは検査官によって異なるので困る。ナンバーを避けて、左右に寄った取り付けが無難。その場合は、カメラを少し内向きに取り付けると、違和感が無くなる。
前に上げた、車外リアカメラの新旧比較画像のように。

駐車監視録画の時、不審者が近寄っても、位置が低いと顔が写りにくい。
雨が降って、外のカメラのレンズに水滴が付くと、まともに映らなくなる。
これはレンズに親水コーティングをするなどで対策も可能。

リアカメラが車外か車内かは、いずれも一長一短あり、天候や時間帯によって変わってくるのだ。
この対策として、私はAKEEYOのX2GRの頃から、つまり4年ほど前から、
リアカメラは車外用と車内用の2つを取り付けて、リレーとリモコンで切り替えて使ってる。
エーモンのリレー3234の台紙の説明図をアレンジして解説すると、
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↑このリレーを映像用と5V用の2つ使う。

切り替えた瞬間に画像が乱れるが、もう、このリアカメラ切り替え無しでは使えない。そんな機種を出して欲しい。
このリアカメラ切り替えの詳しい説明はこちらから。

■安い4Kのミラー型ドラレコとの比較
私はWOFBOX G900のすぐ後、EUKIのM12という製品を購入してみた。
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このEUKI M12については、整備手帳のこちらを参照して欲しいのだが、
購入価格は13,999円だったが、1週間後にはタイムセールで10,199円になってた。
つまり、WOLFBOX G900の1/3ほどの値段。

それでも、4Kのフロントカメラの録画映像は綺麗だ。
ただ、やはりG900のほうが明らかに上等。
リアカメラの映像はフルHDだが、自然で好印象だった。
でも、ディスプレイの表示がG900のような鮮明感が無くて、コントラストが低い。そして映り込みがひどい。
それはG900のような暗めの鏡では無くて、普通の鏡なのが原因。それで反射防止フィルムが付いてる。が、それを貼ると余計に表示の鮮明感が失われる。
専用ビュアーは前後カメラ同時表示出来ない。
最大の難点はリアカメラの防眩性が悪過ぎる。
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↑これではまるで花火。レビュー動画と違う感じ。

どんなミラー型ドラレコでも欠点はあるが、
安い機種はマイナスポイントが多くて、どうしても許せない欠点が出てくるように感じる。
レビュー動画では「案件」とか言って、金をもらって作ってるから、そんな欠点は出さないのだろう。

■人気のミラー型ドラレコの評価
以下の機種はみな、私が購入したわけでは無くて、動画などで見た印象に過ぎないのだが。

MAXWIN MDR-A002
いわゆる「爆光」として、ディスプレイの表示が明るい高評価の機種で、1200cd(カンデラ)の液晶らしい。
そして、リアカメラが60fps。つまり、1秒間に60コマで、今どきのテレビと同じらしい。
値段も高くて7万円台。純正ルームミラーと置き換えるタイプで、車種別のブラケットが多く発売されてる。
メーカーの商品ページはこちら

しかし、リアカメラのコマ数が多くなって、滑らかになっても、リア映像を見て運転するわけでは無い。チラッとしか見ないはず。

そして、録画映像が鏡像。
私はこれは許容出来ない。編集で反転させても、速度などの数字も反転してしまうし。

しかも、夜間映像がなんか白っぽい。
4年ほど前だったか、AKEEYOが60fpsのミラー型ドラレコを出したけど、暗視性能は悪いと、メーカー自らことわっていた。実際、真っ暗だった。
60fpsはシャッター速度が速くなる関係で、どうしても光の取り込みが不利になる。
MAXWINのはそれを無理やり本体側で輝度を上げてるのではないか。

それと、動画などで確認はしてないというか、指摘は無いのだが、西日本の電源周波数の60Hzと同期して、
信号が消えることは無いのだろうか?
フロントカメラの録画映像も綺麗では無い。これは前述のとおり、カメラ別体なので、リアカメラと同じAHD2.0のデジアナ変換で、フルHDの画質なのだから。
これは1万円台の4Kのミラー型ドラレコのフロント映像のほうがずっと綺麗だ。

結局、MAXWIN A002の私の評価はディスプレイの明るさだけ。
確かにミラー型ドラレコの表示は絶対的な明るさが求められる。特に日中は。
それでも、A002は結構な「映り込み」があるようだ。
それは液晶をOFFにすると、普通の鏡だから。G900のような、暗めの鏡ならまだよかったのに。

こうしたミラー型ドラレコ最大の問題点である「映り込み」の原因になる
「鏡」を本当にもういい加減、止めて欲しい。
OFFにしたらPC画面のような艶消しの黒でいいじゃないか。その代わり、スマホのインカメラのような小さなレンズで車内を映し、鏡の代わりにして、切り替え可能にすればいいのに。メーカーにも機会あるごとに要望してるのだけど。
万一の故障など、非常事態用に鏡になる事が必要なのだろうか。
ルームミラーは車検の検査対象では無いらしいし。

ミラー型ドラレコはその「映り込み」を避けるため、特に明るいリアウィンドウが映るので、
少し下または上向きにする。
この状態だと、本体の下側にあるスイッチで、液晶表示をOFFにしても、鏡として使用するには、向きを変えなければならないのだ。
私は以前から小さな鏡を併用していた。
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↑配線を隠せるような、横に細長いミラーがあればいいんだけど。
このミラーはカーメイトの製品。パーツレビューのこちらから。

MAXWIN MDR-PRO1
こちらはさらなる「爆光」の1800cd(カンデラ)の液晶画面らしい。
しかも、輝度の自動調整がある。なぜかこの輝度の自動調整のついたミラー型ドラレコは少ない。ほとんど見かけない。
ディスプレイの表示の美しさではNo.1ではないか。暗いところでも明るすぎる事はないみたい。
そして、リアカメラが60fps。やはり鏡像録画。
メーカーの商品ページはこちら

この製品は中国で販売する車に純正採用されてるらしい。そのせいか、ともかく消費電力を抑えて、安定性が第一になってる感じ。
純正ルームミラーと置き換えるタイプだけど、配線隠しなどがあって、A002もそうだけど、後付感が無いように作られてる。

しかも、GPSが無い、タッチパネルで無い、タイムラプス録画が出来ない。
さらにリアの録画映像が横に細長い。
1920×384で、上下が切られて無いのだ。これも消費電力を抑えるためなのか。
つまり、一般向きでは無いように思える。玄人好みというか。

タイムラプス録画は、駐車監視録画の時に必要なものだ。これが無いと、衝撃を感知してからの録画になるので、肝心の瞬間が映って無い可能性もある。
タイムラプスは1秒間のコマ数を少なくして録画する。消費電力もファイルの容量も節約した録画方式。再生時は早送りのような映像になる。
最近のドラレコはたいてい、このタイムラプス録画機能があるのだけど、
AKEEYOのX2GRは1秒間に1コマ、2コマ、5コマと細かくする選択出来た。
WOLFBOXのG900は1秒に1コマ、2秒に1コマ、3秒に1コマと荒くする事しか出来ない。

このPRO1の最大の特徴は、LVDS(低電圧差動信号)というデジタル伝送で、
デジアナ変換するAHDのカメラでは無いのだ。
前後共にフルHDの映像だけど、色の滲みが無いクッキリとした印象。
特に夜間映像が白っぽいA002と比べても、このPRO1の映像は綺麗に思える。
ただ、カメラケーブルは同軸ケーブルであり、当然、バック連動なんて無い。
ケーブルもその接続コネクタも太くなるので、この方式が増えるとは思えない。

結局、PRO1の評価ポイントは、画面の明るさ、見やすさと、デジタル伝送による綺麗な映像。
と言っても、その画質は、従来のカメラ一体型のフルHDミラー型ドラレコのフロント映像と同等というレベル。

ユーザー目線でのA002とPRO1の比較動画は以下を参考に。


NEO TOKYO ミラーカム3 MRC-2024
これは同じく「爆光」として、最近出たばかりのミラー型ドラレコ。
MAXWINのA002と同じ1200cd(カンデラ)の明るい液晶画面を採用してる。
ゴムバンドで純正ルームミラーに被せるタイプ。
フロントもリアもカメラは別体。
そして本体上部の配線を隠すパネルがせり上がってる。
メーカーの商品ページはこちらから。Q&Aまで詳しく書かれてる。

ミラーカム2も人気があった機種らしいが、その弱点とも言える画面の明るさを改善した新機種。
ただ、現状ではGPSが無いらしくて、駐車監視用の電源も無い。
GPSは後かららしいが、駐車監視電源は出ないかもしれないとメーカーサイトにも書かれてる。
ともかく、画面を明るくした事で、消費電力3.5Aと大きくなり、他のミラーカムのは使えないらしい。
そして、リアカメラケーブルも他のミラーカムのでは映らないと書かれてる。
配線を全てやり直さなければならないとなると、買い替え需要が減ると思うのだが、これも自社開発では無いからそうなるのか。

このミラーカム3の画面は確かに明るいが、
MAXWINのA002ほど鮮やかでは無い感じ。
これは値段が半分以下なので、仕方ないか。明るさの自動調節機能が付いてるらしいけど、
夜間はやけに明かる過ぎる感がある。


NEO TOKYOという名なので、日本製と勘違いしてる人が多いようだけど、れっきした中国製。
メーカーサイトにも正直に書かれてる。
上部の配線を隠すトップウォールは特許取得済みらしいけど、おかげでSDカードの出し入れが物凄くやりにくい。一から設計してれば、SDカードは側面にするハズだけど、その辺がいかにもパネルのデザインだけを発案して、作らせた感がある。

リアカメラも25fpsで、中国製で一般的なPAL方式のカメラだろう。
おかげて、東日本の電源周波数の50Hzと同期して、レビューでも信号が2秒間くらい消えてしまうのだ。
NEO TOKYOと言う名なら、東京の信号を考慮して、フロントカメラと同じ27.5fpsにすればいいのに。

一部は先行販売されたらしいけど、3万を切っての割引き予約販売中で、発送は5月頃。
海外生産、国際輸送、税関審査等で正確な入荷日は予測出来ないとも書かれてる。
さらに急激な円安で、今後の販売価格が高くなるとメールが来てる。
後は、対応する駐車監視電源を作ってくれるかどうか、中国頼み。
販売予定価格が9,800円は高い。特注になるからか。
もし、ミラーカム3は駐車監視録画が出来ないとなれば致命的だ。
ミラーカム Pro2のように、低電圧保護を本体側でして、その電圧設定も画面で出来るのなら、自作出来そうだけど、NEO TOKYOに質問すると、ミラーカム2用の駐車監視ケーブルと同じ、外部ユニットで電圧設定や遮断を行い、GPSも合流するので、自作や応用はハードルが高い。

最近は日本ブランドの製品が増えてるけど、中身はみんなOEM。中身どころかパッケージや取説まで全て中国で作られてる。
なのに今だに「日本製だから安心」だとか「中華製品は」という声を聞くけど、多くの日本人は現実を理解してない。
日本はもうデジタル後進国なのだ。

中国では共通パーツを多くしてコストを下げてる。それらのパーツの組み合わせで、いろんな製品が出来るのだろう。それを販売店が独自のブランドで売ってるのが現状。
日本ブランドもその一つでしかなく、アルパインやケンウッドのは二世代前の製品ではないかと思われる性能なのに、日本製と信じた人に高価に売ってのが許せない。
Posted at 2024/02/22 19:38:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年05月06日 イイね!

カロッツェリア ND-HUD2A のコンバイナー交換と分解

カロッツェリア ND-HUD2A のコンバイナー交換と分解カロッツェリアのサイバーナビ用のHUD(ヘッドアップディスプレィ)ND-HUD2Aの映像を映し出すハーフミラーである
コンバイナーの交換作業と、
ついでに本体の分解をしてみた。

まず、このND-HUDについて、ご存知の方も多いと思うけど、
最後のバージョンが2014年に製造されたもので、対応するサイバーナビも、私が「オンダッシュ化の改造」をして使ってる、
AVIC-VH0999などの2015年モデルが最終であり、
過去の製品なので、改めて、その素晴らしい内容を紹介しておきたい。

これはフロントガラス手前に設置した透明スクリーン上に画像や文字を投影する事で、
視線移動が少なく、ルート案内などを表示する装置である。
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メーカーの宣伝文句は
RGBレーザー光源を用いて映像を映し出すことで、3m前方に約37インチ相当の高輝度・高コントラスト・高精細なフルカラー表示を実現。ルートや交差点名称などの誘導情報、クルーズスカウターユニットで検知した情報を目の前に浮かべ、車外の風景と情報が一体化する「クラウドARナビ」を可能にします。
alt

周囲の明るさに応じて、輝度は自動調整されるが、縮尺の変更などは、以下のステアリングリモコンで行う。
alt

メーカーサイトはこちらであるが、そこの動画は削除されてるので、以下のYoutubeから。


さらに、以下は2012年モデルのサイバーナビAVIC-VH99HUD/ZH99HUDのコマーシャル動画だけど、HUDは同じものなので。


これが発表された時は、ついに液晶画面は不要になるのかと思った。
愛車はオンダッシュナビしか設置出来ず、これなら使えると興奮した。

ところが、あくまで補助的なもので、液晶画面は必要だった。
それでも、ずっと憧れの装置であった。

実際には、上の動画のようなCGでは無く、
表示はもっと荒く感じられて、文字などはちょっと見にくい。

でも、走行中は風景に重ねて表示されるので、あまり気にならず、
ルート案内はとても快適で、液晶画面は見なくても済むくらい。

なぜ、これを廃止してしまったのか。より高精細なものを開発中とか聞くけど、はたして、カーナビ自体が売れない時代なので、どうなるのか。
会社としてのパイオニアの経営状態や開発能力が心配になってくる。

現在、HUDで商品検索すると、いろいろと出てくるが、
この装置ほど多彩に的確にルート案内出来るHUDは他に無い。
10年も前の製品なのに、現在でも圧倒的に最強のHUDではないだうか。

ただ、ルート案内時以外は、あまりに無表情なのが惜しいくらい。
だから、出先から戻る時に、自宅までのルート案内を表示させたり、マップモードにしてる。

このND-HUDは1~3まであり、さらに後ろにAとか付くのもある。
しかし、メーカーのカスタマーサポートに聞いても、修理の技術者に聞いても、
ハード的には同じもので、内蔵する地図データにより型番が異なると言う。
つまり、地図データの更新を行えば、全て同じモノになる。
ちなみに、ナビ本体の地図バージョンとHUDの地図バージョンが一致しないと動作しない。
また、ナビ本体とはBluetoothで接続される。つまり、ナビ本体とHUDは無線でつながってるのだ。

ただ、初期のND-HUD1のコンバイナーのコーティングに問題があり、
早く劣化して、それについては無償?交換で対応していたとか。

いずれにしても、このコンバイナーは紫外線などで劣化するので、2年が耐用年数とかで、
部品センターから税抜き12000円で購入出来る。

なお、ND-HUD10は全く別物で、楽ナビ用に作られた安価バージョンのHUDなのだ。
ND-HUD10
コンバイナー寸法:205mm(W)× 52.5mm(H)×5mm(D)
64,800画素 (水平540×垂直120)

ND-HUD1~3
コンバイナー寸法:260 mm(W)×75 mm(H)×5 mm(D)
202,800画素(水平780×垂直260)

さて、私が現在、使ってるのも中古で購入したが、メーカーに点検整備に出して、
コンバイナー、投影レンズ、外装カバー、冷却ファンなどを新品に交換してる。
さらに、部品センターから遮光板、取付け金具の化粧カバー、各種ネジ類、リモコンなどを新品で購入してる。
その時に、取り外して、不要になったパーツは以下のとおり。
alt

そして、愛車には2020年に取り付けて使っているのだが、
alt

これとは別に、コンバイナーの交換作業の訓練?用と、本体の興味本位での分解用に、
新たにヤフオクで本体のみのジャンク品を1700円で購入した。
alt

本体のみで、電源部もケーブルも無いので、車載品のケーブルに接続してみると、
ちゃんと動作する事も確認しておいた。
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↑愛車に取り付けてるHUDと表示が同じなのか、自分のが変に劣ってる事はないのか(当初予想よりも表示が荒く感じたので)、それを確かめたかったのが一番の入手動機でもある。

コンバイナーの交換作業
まずはこの丸いシールを剥がす必要がある。1mm程の厚みのある半透明ゴム板だ。
alt

左右逆になるが、このゴムシールを剥がすと、両面テープらしきものが残ってしまうので、めくるしかない。
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あとは、2.5mmの六角レンチで外す。
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こうして、コンバイナーは簡単に外れるが、左右でちょっと違う。
alt
↑左はピンが2つで、右は固定用のゴムを挟んでネジ留めする。
おそらく、左右ともガッチリ留めてると、コンバイナーに頭などをぶつけたりした時に、コンバイナーの固定穴周囲にヒビが入ったりするのを緩衝する為のものでは。

後は、コンバイナーを交換するだけ。
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↑例によって、寝たきりで介護してる母の部屋で、室内に干してる洗濯物が写ってる!
上側がヤフオクジャンク品のコンバイナーで、下側がメーカーに出して交換して取り外した方のコンバイナー。下の方がまだ綺麗だ。

最初に外した目隠し用の半透明の丸いゴムシールが、コンバイナーの交換部品に付属してるのかどうか。もし無ければ、薄い両面テープを円に切って貼らなければならない。
あるいは、接着剤でもいいか。あるいは、この丸いゴムシールは無くてもいいか。

あと、実際の作業では、既に車に取付けてるHUDを外す必要があるので、
その場合は、固定金具のカバーを外す必要があり、それは下のような爪で4箇所留まってる。
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↑外すプラ製のカバーはこの下側(裏側)になる。

私が最初に中古品を買った時も、この爪が折れてしまっていた。
この爪を折らないようにカバーを外さなければならない。
こうして、練習用のパーツがあれば、外す時に再確認が出来る。

後は、興味本位の分解作業。
素人作業なので、真似しないで欲しい。
ジャンク品なので、壊れてもいいという前提なのだから。

まず本体の外から見て、唯一のネジは裏側のコレだけ。とりあえず外す。
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最初、これだけ外して、どうやって分解するのだと、あちこち賢明にコジッてしまった。

コンバイナーのメガネのツルの付け根。ここがカバーになってる。
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↑右のほうの隙間から何かを突っ込んで、引き剥がす。
私はプラ製の小さなヘラを使ったが、マイナスドライバーなんかだと、傷付かないように養生しておく必要がありそう。

カバーを外すと、爪で留まってるだけ。
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↑取り付ける時は、左端のほうを先に突っ込んでおいて、後は上から押し込むだけで簡単にパチンと留まる。

カバーをはずと、ネジが2本。これを外すと、コンバイナーのツルが外れる。
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ツルを外すと、新たなネジが現れる。これを外すと、
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やっと裏蓋が外れる。但し、レンズのある側(画像で右側の側面)も爪であちこち留まってる。
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以下の赤丸のネジ2本を外して、遮光板を取り外す。
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↑黄色丸が一番最初に外したネジの跡。

赤丸のネジ4本を外すと、カバーから本体が外れる。
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こうして、本体を取り出す。次に赤丸のネジ5つを外す。
但し、下側の中央のネジは、下側側面にある銀色のカバーを先に外さないといけない。
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ここまで来るのに、赤丸のFFC(フレキシブル・フラット・ケーブル)を外さなければならないのだが、そのロックを解除する爪を押し下げて外れるのだが、
今度、固定出来なくなった。爪を起こしても、ロックされないのだ。すぐにFFCが抜けてしまう。
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さらに基盤を外すと、
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レーザーはこのような向きに照射される。
右の斜めの部分がミラーになってるのだ。
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レーザーの出口のレンズはこんなに。
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↑表面のコーティングが剥がれて来てるのだ。

レンズを外すと、その中は右側がミラーで、そこに写ってるのが赤丸のレーザー照射口。
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問題はこのレンズだ。
表が凸レンズ風になってて(上側)、裏側はまた別の平面レンズ。2枚が合わさってるみたい。
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↑手に持ってるのは、メーカーに出して、交換して外したレンズ。
表面をアルコールで拭いたら、余計にひどくなった。つまり、コーティングが剥がれて来たのだろう。

これがメーカーに出して、新品に交換してもらって、外したほうのレンズ。
上の画像のようにアルコールで拭く前。
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↑このシミが気になって、交換してもらったのだが、交換した新品のレンズも、本体を取り付ける前に、同じようになってしまった。数日で何も触れて無いのに。

ND-HUD1のコンバイナーはコーティングに問題があったと先に書いたが、
このレンズのコーティングも問題がある。
メーカーで交換してもらったのものも同じようになるのだから。

プラ製のレンズにコーティングするのが難しいのか?
アルコールで拭くと、ひどいまだらになるから、この部分は触らないほうがいいかも。

そのうち、プラを研磨するコンパウンドで綺麗にして、ガラスコーティングでも試してみようかと思ってる。

HUDの電源部の中身は以下のとおり
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Posted at 2022/05/06 16:02:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ
2022年04月24日 イイね!

BeatJam 5 for carrozzeria のサービス終了

BeatJam 5 for carrozzeria のサービス終了私の1DIN+1DIN形式の最後のサイバーナビAVIC-VH0999への
「BeatJam 5 for carrozzeria」のサービスが2022年4月30日で終了する。


要するに、パソコン上の楽曲データをサイバーナビのMSV(ミュージック・サーバー)へSDカードを介して転送する為のソフト「BeatJam 5 for carrozzeria」のサービスを終了すると言うのだ。
それも、2022年4月15日に告知して、4月30日に終了という。
この告知ページはこちら
その内容は以下。

2011年~2015年発売のサイバーナビご愛用のお客様へ
「BeatJam 5 for carrozzeria」サービス提供終了のお知らせ


2022年4月30日に終了するサービスの概要
BeatJam 5 for carrozzeriaのセットアッププログラムのダウンロードサービス
BeatJam 5 for carrozzeriaのサポートサービス
※BeatJam 5 for carrozzeriaにて行っていた以下の機能を含む、BeatJam 5 for carrozzeria全体のサポートが終了します。
 ・SDカードを利用したパソコンの楽曲データのサイバーナビへの転送
 ・ミュージックサーバー楽曲タイトルの取得と編集
 ・製品付属のインストール用CD-ROMを破損、紛失された等の場合に、有償で再提供するサービス

該当機種
2011年発売モデル:AVIC-VH09CS/ZH09CS/VH09/ZH09/ZH07/ZH09-MEV
2012年発売モデル:AVIC-VH99HUD/ZH99HUD/VH99CS/ZH99CS/VH99/ZH99/ZH77
2013年発売モデル:AVIC-VH0009HUD/VH0009CS/VH0009/ZH0009HUD/ZH0009CS/ZH0009/ZH0007
2014年発売モデル:AVIC-VH0099H/VH0099S/VH0099/ZH0099WH/ZH0099H/ZH0099WS/ZH0099W/ZH0099S/
ZH0099/ZH0077W/ZH0077
2015年発売モデル:AVIC-VH0999S/VH0999/ZH0999LS/ZH0999WS/ZH0999L/ZH0999W/ZH0999S/ZH0999/
ZH0777W/ZH0777

お問い合わせ
本件につきましてご不明な点などございましたら、下記までお問い合わせいただけるようお願い申し上げます。
ジャストシステム「BeatJam 5」サポートページ
(サポートセンターへのお問い合わせ受付は、2022年4月30日に終了予定です。)

これについて、カロッツェリアのカスタマーサポートに問い合わせると、以下の返答があった。
BeatJam 5 for carrozzeriaのサポートサービスの提供終了となりますので、
転送などの機能自体がご利用できなくなる訳ではございませんが、
5月1日以降にBeatJamが正常に動作しなくなった場合は、ご相談いただける窓口(対応方法などご案内可能な窓口)がない状況となります。
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。

と、まぁ、PCにインストール済みのBeatJam5を使って、SDカード経由でサイバーナビのMSVに楽曲転送する事は今後も出来るみたいなので、一安心した。

ただ、「BeatJam5 for carrozzeria」を新たにダウンロードする事は出来ないので、今のうちにインストールファイルを入手しておく必要があるし、
それを大事にしておかないと、PCを買い替えた時などに、新たにインストールし直す必要がある。
BeatJam5のダウンロードはこちらから。
↑もうサービスは終了してるので、下記からダウンロード。

しかし、このBeatJam5は「シリアルナンバー」がないと、インストールは出来ない。
そのナンバーはサイバーナビに付属してると言うのだが、中古で購入した場合は、まず無いだろう。
そのナンバーの入手方法等については、私の過去のブログのこちらから。
これも、4月30日までに対処しなければならないと思う。

私も「紛失した」とジャトスシステムに申し出て、
住所、氏名、電話番号等を登録して、ユーザーIDを取得し、所有者として「シリアルナンバー」を入手した。
よって、「シリアルナンバー」には、私のID、住所、氏名等が紐づけされてるので、
私の「シリアルナンバー」を他人と共有する事は出来ない。

この10桁-8桁のシリアルナンバーはもちろん、デタラメな数字でいいはずが無く、チェックサム的な仕掛けがあるに違いない。
でも捜せば、ヤオフクやメルカリにBeatJam 2008等のCD出品で、SOLDのものでも、
その商品画像にシリアルナンバーが写ってるのがある!

試してみると、そのシリアルナンバーを使って、BeatJam5もインストール出来た。

ただ、このまま起動しようとすると、テストした手持ちの別の古いPCでは、
「Adobe Flash Playerが古いかインストールされてない」と、起動時にメッセージが出て、動作しない。
次にアップデイト・プラグラムを実行すると、その古いPCでも正常にBeatJam5が起動した。
最初の起動画面から、右側の「Digital Audioへ転送」をクリックすると、転送モード「catozzeriaモード」で曲の転送画面になる。

他人のシリアルナンバーを使う事には、後ろめたさがあるが、既にサポートが終了したソフトで、そのシリアルナンバーで新たにユーザー登録も出来ず、不正使用にもならないのでは。
そもそも、このシリアルナンバーはカーナビに付属してるもので、そのナビを使ってるものには、あるハズのものなのだ。他での利用価値も無いし。

私が過去に、ネット上で拾ってきたシリアルナンバー
は以下のものがあるので、試して欲しい。利用はあくまで、自己責任で。
6010743601-11462614
6010743601-10982851

私が所有してるBeatJam5のダウンロードは以下
bj5setup.exe
そのアップデイト・プログラムは
bj5up06.exe

上記のリンクをクリックして表示されるDropboxの画面の中央寄りの「ダウンロード」か、画面右上の↓をクリックすると、
「ログインまたは登録」のポップアップが出れば、
その中の一番下にあるまたはダウンロード専用で続行をクリックでダウンロード出来る。
以前はポップアップを×で消して済んでたけど、Dropboxにアカウントを作るか、既にあればログインして、ファイルを共有するという手順を求めてくるみたい。
それをせずに、ダウンロードするだけというのが、一番下の「ダウンロード専用で続行」になったようだ。
こういうのは、他のサイトでも同じだけど、いくら手順を説明していても、システム側の更新で内容が違ってしまい、戸惑うことが多い。

アップデイト情報はジャスト・システムのこちらから。
上記のbj5up06.exeはそこからダウンロードしたもの。
インストーラーのbj5setup.exeは前記のカロッツェリアのサイトからダウンロードしたもの。(現在はダウンロードは出来ない)
いずれも、私が年間1万円以上支払ってるノートン360でウィルス・スキャン済み。

bj5setup.exe をダブルクリックして実行すると、まずシリアルナンバーを聞いてくる。
インストールが終了したら、すぐ、
bj5up06.exe をダブルクリックして、アップデイトを実行する。
以上でBeatJam5が使えるようになるはずだ。

また、ナビスタジオ Ver.5(NAVI*STUDIO 5)
は今でもカロッツェリアのサイトからダウンロード出来る。
それはこちらから。

他には、
データ通信専用通信モジュール ND-DC2 / ND-DC1を使った
データ通信サービスが2025年3月31日で終了するらしい。
alt

ドコモの3G回線が2026年3月末で終了するので、それより1年前にサービスも終了というのだ。

AVIC-VH0999などでは、スマホのBluetoothのPANプロファイルでのデータ通信が使えるのだが、スマートループアイなどはデータ通信モジュールを使わなければならない。

ND-DC3が使えればいいのだが、カスタマーサポートは「使えない」と言う。
車内でWi-Fiが使えるルーターのDCT-WR100DやドライブレコーダーNP1の無線LANを有線LANに変換する装置や、USBで受ける装置が市販されていて、なんとか使えないものかと思うのだが、サポートに聞いても「使えない」と言う。

そんな旧製品でも利用出来るアダプタ的なものを出してくれれば、NP1等も売れると思うのだけど。

さらに、もっと懸念されるのが、
地図更新の終了時期だ。
これまで、製品の発売から10年で地図更新が終了してる。
AVIC-VH0999は2015年製だから、2025年までか。
と考えると、そうでは無い可能性がある。

このシリーズは
0999(2015年)、0099(2014年)、0009(2013年)なのだが、
1つ前のシリーズの
99(2012年)、09(2011年)の機種では、既に2021年版で地図更新は終了と案内されてるのだ。

つまり、我がVH0999も、このシリーズ初代の0009(2013年)の10年後である、
来年の2023年版で地図更新が終了になる可能性が高い。
地図更新の終了は、まさにカーナビの死刑宣告に等しい。

カスタマーサポートにも最後の1DIN+1DINは中古市場でも人気がある機種なのでと、
地図更新の延長をお願いしておいた。

ただ、やはり「需要予測など総合的な判断」をしてるらしく、どの程度、更新地図が売れるかにかかってくる。
そんな中、メルカリなどで最新地図データ入りのSSDが売られていて、それを買ってると、その分、更新地図が売れず、更新サービスが終了してしまうという悪循環になりそう。

そして、ついにメーカーサイトで、
0999、0099、0009の地図更新が2024年6月で最終になると告知があった。
その内容はこちらから。
いつかはこの日が訪れると思っていたけど、やはりショックだ。
割高でもいいから、データくらい作ってくれてもいいのに。

私はHUD用の更新地図も必要なので、「カロッツェリア地図割プラス」で購入してきたが、
その年会費も2022年4月1日より、3960円(税込)→5500円(税込)に値上がりしてる。

カーナビ市場そのものが、スマホの地図アプリなどに押されて、縮小してるらしい。
つまり、カーナビが売れない時代なのだ。
HUDもより高画質なものを開発中と、ずいぶん前に聞いたが、もう出てこないのではないか。
高価なカーナビは一部のマニアが買っても、多くは売れず、開発しても採算が取れないから。

カロッツェリアへの問い合わせはこちらから。
Posted at 2022/04/25 03:00:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 愛車 | クルマ

プロフィール

「[整備] #シビック サブバッテリーをLiFePO4(リン酸鉄リチウム)に交換 https://minkara.carview.co.jp/userid/253927/car/906723/8244157/note.aspx
何シテル?   05/25 23:37
1995年に新車で買ったシビックEK3(VTi)のHMMに乗り続けてます。 購入時よりも奇麗な状態を維持するべく、結構、お金かけて来ました。 単に多くの手間...
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