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2013年10月30日

20Sの、イイ感じ。(続き)

20Sの、イイ感じ。(続き) 起伏に富むワインディングロードに持ち込んだ新型アクセラ・20Sの試乗車は、私の予想に反して、先代SKYACTIVアクセラを思い起こさせるような雰囲気を醸し出しながら、軽快にコーナーを駆け抜けていきました。
そこには、私が過去にこの試乗コースでドライブしたRX-8やデミオ、そして最新のCX-5やアテンザとも違う、あくまでアクセラ独自の楽しさが貫かれていたのです。

誤解のないようにいえば、新旧アクセラで挙動が全く同じだったというわけでは決してありません。
冷静に振り返ってみれば、同じコーナーを通過するにも、新型アクセラの方が明らかに切り始めの反応はマイルドだったし、姿勢の変化量もやや大きめでした。
また一方で、先代SKYACTIVアクセラでは短時間の試乗中に頻繁に露見していた大径タイヤのバタバタ感は、新型ではほとんど気にならず、極めて良好な乗り心地でした。しかもこれ、タイヤサイズが先代の「205/50R17」から、さらに偏平率の低い「215/45R18」に替わっているにもかかわらず、です。

細かな違いの記憶を思い出しながら頭の中を整理していて、私にはふとある推論が浮かびました。

「ん?ひょっとするとこれは・・・」

それは・・・2年前、当時のマツダ車の方向性からすると私にはやや異端と感じられた先代SKYACTIVアクセラのハンドリングも、実は目指したものは同じ”統一感”だったのではないかということ。

・・・なのに、三代目プレマシーやSKYACTIVデミオのように、明快に従来型”Zoom-Zoom”路線と決別する方向にアクセラが踏み出さなかったのは、代々受け継いできた”コンパクトスポーツ”というコンセプト、つまりは”アクセラらしさ”を残すことを優先した結果ではないかと思えてきたのです。
元々は違う思想で生まれたはずの先代アクセラのシャシー(&ボディー)ですから、ほぼ宗旨替えにも匹敵するような別のハンドリング特性を強引に与えたところで、走りと燃費を両立する絶妙な味わいを出すのはSKYACTIVデミオほど簡単ではなく、かえってアクセラの個性・存在感を希薄にするリスクが高いと判断したのではないでしょうか。

よって、”統一感”という目指す方向性は十分に意識しつつも、先代SKYACTIVアクセラは、あくまでも従前の快活なハンドリングをベースに置いた上で、タイヤやサスペンションのチューニングによって、尖った反応をより「マイルドに」緩和させる方向のアプローチをしたのではないかと思うのです。

そこへくると、フルモデルチェンジで全てを一新した新型アクセラは、当然ながら先代とは設計思想も異なり、ボディやシャシーも“統一感”のハンドリング特性を実現することを前提に最適化されたであろうことは、CX-5やアテンザの良好なパフォーマンスからもたぶん間違いのないところ。
よって、同じ「アクセラらしさ」を演出するにしても、新型アクセラはストローク感のあるリニアなハンドリング特性をベースに置いた上で、タイヤやサスペンションのチュー二ングで、穏やかでしっとりした反応の要所要所に「キビキビ感」を付与していったのではないかと思うのです。

つまり、出発点やアプローチは違えど、新旧アクセラのハンドリングが目指した姿は同じだったと結論付けると、結果として、新旧アクセラの2.0L車が(素人の)私に与えたハンドリングの雰囲気がそう違わなかったのも自分で納得できるし、それぞれのアクセラが生まれてきた時代や、課された使命との整合性についても、うまく説明が付くような気がします(^_^;)。

・・・あ、もしかすると、SKYACTIVアクセラのオーナーさんに「それは違う」と指摘されたり、マツダの開発陣に「全く判ってないな」と一蹴されたりしてしまうかもしれませんが、少なくとも私はこの我流の解釈ですっきり納得できたので、まぁ許してください(爆)。
(いつになく弱気だなぁ・・・苦笑)

いうことで、フルSKYACTIV車らしく、パワートレイン系も含めたクルマ全体での動的な統一感をきっちり実現しながら、しなやかな中にもアクセラらしい軽快な動きを散りばめ、先代よりも上質な気持ち良さを感じさせてくれた「20S」のハンドリングを、あらためて「イイ感じ」と表現したいと思います(^o^)。
ブログ一覧 | 隠れ家のテストドライブ | 日記
Posted at 2013/10/30 21:34:30

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この記事へのコメント

2013年10月30日 23:56
雑誌に掲載されるレベルの内容ですね。

そろそろデビューしてみては?w
コメントへの返答
2013年10月31日 8:07
いえいえ。なんかエラそうに言ってしまって恐縮です(^_^;)。

私の場合、この全力投球が全てで、その先の剛速球も変化球も持ち合わせていないので、とてもとても・・・(苦笑)。
2013年10月31日 0:49
それは違~う(-o-)/


あ、いや、なんか期待されているよーなので言ってみました(^^;)>☆\(^^ )コラッ
コメントへの返答
2013年10月31日 8:10
うわっ!(;゚0゚)

・・・いや、お約束の反応、ありがとうございますm(__)m。

やっぱ、こんなフリをしてしまうと心臓に悪いなぁ・・・(^_^;)
2013年10月31日 1:16
そうじゃないでしょう・・・・

って、ウソです。タッチ_さんにかぶせて言ってみただけです。

何かと15Sの好評さばかりを目にするものですから、こうしてキッチリと新型20Sについて述べられると何だか嬉しいです。
3代続けて20Sのオーナーになる人間としては、改めて新型に期待やワクワク感を覚えました。
ありがとうございます。
コメントへの返答
2013年10月31日 8:19
ひえぇぇ!Σ(゚ロ゚*)

・・・2段目のロケット発射、ご協力ありがとうございますm(__)m。

期待値に対するパフォーマンスとしては、15Sの方が好印象ですし、20Sが持つあらゆるシーンにおける"余裕"の部分も、普通の街乗り試乗では体感しにくいのも事実ですね。
ただ、15S(15C)にはi-ELOOPが付かないので、私も自分で買うなら20Sかな・・・と思っています(^o^)。

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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