• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年12月03日

期待値を超えること (1)

期待値を超えること (1) 11月21日、マツダ初の量産ハイブリッド車として正式発売された、アクセラハイブリッド。

マツダファンにはずっと縁遠い存在だった「ハイブリッド」の6文字。
どこか聞き慣れないそのコトバの響きに、いろんな思いが去来します。

ここ最近でこそ、SKYACTIVなる最新技術の後ろ盾を得て、クリーンディーゼルエンジンを筆頭に日本のエコカーブームに正面から斬り込んでいけるようにはなったものの、それ以前のリーマンショック前後の時代は、単に「ハイブリッド車」という明快な記号性を持つ商品を欠いたことで、マツダ車の販売現場が極めて不利な戦いを強いられてきたことは想像に難くありません。

「全店舗にハイブリッド試乗車を用意しています!」と高らかに喧伝する地元ディーラーの広告や、誇らしげに試乗車に貼り付けられた「HYBRIDデカール」を見るにつけ、待ち焦がれた商品に賭ける思いをヒシヒシと感じるし、そこに我が家がこれまでお付き合いしてきた歴代担当セールス氏の笑顔を勝手に重ね合わせると、いちユーザーとして「本当に待った甲斐がありましたね・・・」との言葉がつい口をついて出てきそうです。

日本の、いや世界のハイブリッド車の先駆けとなった初代プリウス登場から早16年。
マツダの技術戦略に絡めて語れば、まずはアイドリングストップ、次に減速エネルギー回生と、きっちり段階を踏んだ上での”満を持しての”登場となるものの、客観的に見れば”ようやく”とか、“今頃になって”という印象も拭えない、アクセラハイブリッドの誕生。
マツダが長い長い潜伏を続けている間に、世の中ではすっかりハイブリッド車が市民権を得て、単に「ハイブリッド車」というだけで持てはやされないばかりか、各社の相次ぐラインナップ拡充により、ハイブリッド車同士の熾烈な競争時代までもが到来。そんな時代背景も踏まえた上で、トヨタからのハイブリッドシステム調達を決意し、今このタイミングでマツダが世に問うた初のハイブリッド車。
大のマツダファンである私の関心事は、そのクルマにどのようなマツダのメッセージが込められ、そこにどんなマツダならでは付加価値が見出せるのか、ということに尽きます。

となれば、ハイブリッドの基幹システムを共用し、恰好の比較対象と成り得る親機プリウスのパフォーマンスを前もって把握しておかねば・・・と、意を決してアウェーのトヨタディーラーに乗り込んだのは、先般もご報告した通り。
しかし、王者プリウスの試乗感覚が残っているうちに、ゆっくりと臨むつもりだった待望のアクセラハイブリッド試乗は、はからずも長男の日記ネタ探しという予期せぬ事情により、突如その機会が訪れてしまう展開に・・・。
当然ながら、じっくりと腰を落ち着けての試乗とはならず、プリウスとアクセラを心ゆくまで比較することは叶いませんでしたが、子供たちやセールス氏と会話を弾ませながらの15分程のドライブながら、両車の間に大小様々な「違い」を感じ取ることができました。

中でも今回のハイライトは・・・「予見できた大きな違い」と、「予想だにしなかった小さな違い」の2つ(笑)。

先に大きな違いからいえば、それは、両車のハンドリングの印象。
ま、これはアクセラハイブリッドを走らせるまでもなく、初めてプリウスを試乗したその瞬間から十分予見できていたことであり、インパクト自体は小さなものでした。

新型アクセラが、ドライバーの意図通りにクルマが反応する”人馬一体感”を重視し、爽快さや気持ち良さを追求するマツダの最新作であるのに対し、その種のFUNな領域をあえて無視したかのような“隔絶感”をもって、新感覚の乗り物が届ける近未来感を貫き通しているプリウス。
こと、クルマを意のままに操る純粋な楽しさの観点からいえば、まさに対極ともいえそうな両車です(^_^;)。
ただ、誤解のないようにいえば、それが必ずしもハンドリングの「優劣」に直結するわけではなく、単にそのクルマが持つ使命や、目指した姿が大きく異なっていたというだけのこと。目指したものに対しての実現度、挙動の一貫性に関しては、甲乙付けがたいものを感じます。
論、どちらが貴方の好みですかと問われれば、まぁ、答えるまでもないのですが(^_^;)。

“Zoom-Zoom”なマツダ車のハンドリングに慣れ親しんでいる私からしても、プリウスのハンドリングは初めの違和感こそ大きいものの、少し時間を掛ければ"それなりに"乗りこなせるはずですし、そもそも、ハンドリングなんかよりも、燃費という名の経済性や先進的イメージを重視する一般的ユーザーからすれば、全く問題にすらならないのでしょうね。(だからこそ大ヒットしたわけですが)

という具合いに、大きな違いではあるけれど、想定の範囲内で実はあまりインパクトがなかったのが、両車のハンドリングの印象でした。
その一方、違いは小さいものながら、完全に意表を突かれたために大きなインパクトを感じることになったのは、私の最大の関心事でもあった、ハイブリッドシステムを含むパワートレインの印象だったのです。

あ・・・すっかり長くなってしまったので、残りはまた次回に(^_^;)。

(つづく)
ブログ一覧 | 隠れ家のテストドライブ | 日記
Posted at 2013/12/03 23:18:51

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

テレ玉・マチコミ的懸賞生活
OHTANIさん

スターダストミーティング2025【 ...
Wat42さん

ドゥカティと初対面するの巻・・・ ...
エイジングさん

【週刊】8/10:今週のニュース( ...
かんちゃん@northさん

暑さからの逃避行(清津峡、他)
福田屋さん

【 ヨコスパ 竜泉寺の湯♨️】に来 ...
bighand045さん

この記事へのコメント

コメントはありません。

プロフィール

小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     1 2
345678 9
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

MAZDA VIRTUAL MUSEUM 
カテゴリ:My Favorite Site
2020/02/16 08:57:15
 
Jacobins Square  
カテゴリ:My Personal Homepage
2011/09/15 18:08:17
 
WW2 
カテゴリ:Our Enthusiastic Project
2011/09/15 18:06:58
 

愛車一覧

マツダ RX-7 マツダ RX-7
独身時代の2000年にⅣ型から買い換えたⅤ型。 以降5年間で計29回のサーキット走行に供 ...
マツダ MAZDA3 ファストバックハイブリッド マツダ MAZDA3 ファストバックハイブリッド
見る者をハッとさせる造形、個性とセンスが光る色合い、世界の最先端を窺う新世代エンジン、操 ...
マツダ MX-30 EVモデル マツダ MX-30 EVモデル
5代目となる嫁さん専用車は、我が家で初の電気モーター駆動車に。SKYACTIV-G→D→ ...
マツダ ビアンテ マツダ ビアンテ
我が家の遠出&多人数移動用の三列シート車として、V6フレンディのショートリリーフの跡を受 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation