レイザーブルーメタリック。
今から20年前に発売されたベリーサには、上質なコンパクトカーを目指した開発コンセプトに沿って、お洒落で上品なボディ色が数多く設定されていました。
イメージカラーだったモイストシルバーを筆頭に、オリーブグレー、レイザーブルー、ラディアントエボニー、カーディナルレッド・・・専用カラーにしてもそうでないにしても、どれもベリーサのスタイルにぴったりマッチしていて、異型サイズが目を惹く初期カタログに掲載された写真の美しさは、今でも印象に残っています。
あれは・・・
私たち家族が広島から周南に引っ越してすぐに迎えた2007年の年明けのことでした。
春から始まる長男の幼稚園送迎を想定し、それまで愛用してきたアテンザスポーツワゴンに代わり、嫁さん専用のコンパクトカーを導入することに。そこで白羽の矢が立ったのが
ベリーサであり、この
レイザーブルーだったのです。
ところが、意気揚々と出掛けたディーラーで、レイザーブルーはこの時点でカタログ落ちしていたことを知らされるのです(T_T)。
失意のうちに特別仕様車「T-style」の粋なハイランドグリーンに気付き、活路を見出したと思ったら、今度はサイドエアバッグの設定がないのがネックとなり、泣く泣く断念。結局のところ、途中からベリーサに追加されたパッションオレンジと散々迷った挙げ句、定番色ともいえるラディアントエボニーに落ち着いたわけです。
しかし、この一連の顛末における無念の思いが、翌2008年のビアンテ購入の際にチリオレンジを選ばせ、その6年後の2014年、DJデミオ購入の際に近似色のブルーリフレックスを選ばせたのだから、かのレイザーブルーが我が家のボディ色選びに間接的に与えた影響は…決して小さくないのです。
(いや、単に私が執念深かっただけ?)
そんなほろ苦い思い出が交錯するのが、レイザーブルーのベリーサなんですよね。
なんでも写真のクルマは、ベリーサの開発でチーフデザイナーを務めた方ご本人の愛車で、新車購入から20年経った現在も大切に乗られているのだとか。
10年を超えるモデルライフで一度も外観変更がなかった稀有な存在でもあるベリーサ。その完成度の高いデザインを生み出した責任者がこのボディ色を選んでいたという嬉しい事実に、内心ガッツポーズをした私(^^)。
でも、それ以上に強く感じたのは・・・
「なんて幸せなベリーサなんだ」ということ。
だって普通、こうした展示に耐え得る20年モノのマイカーなんてそういやしません。どんなに綺麗に見えても傷や凹みの一つや二つはあるもの(残念ながらウチのビアンテも…)。それが皆無なんですから、まさにミュージアムコンディション。オーナーさんの深い愛情がずっと注がれてきたことを如実に物語る、出色の見映えでした。たとえご本人の証言がなくても、この私が言うのだから間違いありません(笑)。
というわけで、
本日のマツダミュージアム土曜開館の特別講演『ベリーサ生誕20周年記念』からのひとコマでした。
(またも前置きだけかよ 笑)
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Posted at
2024/08/03 21:21:38