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2017年05月18日 イイね!

次なる十年の計 ~第十五話・完~

次なる十年の計 ~第十五話・完~第十四話からの続きです)

私が年男だった2016年に企画した申年プロジェクト
構想から家の完成まで約1年半の歳月を要したと聞けば、なんだか長いような短いような・・・でもやたらと高密度だった印象の強い、足掛け3年にもわたる壮大な取り組みでした。

現在、このブログを認めている時点で、依然として外構工事は未完成(^^;)。
そればかりか、家本体に関する外・内装の修正工事が幾つも残っていて、一体いつになったら最終清算ができるのか、未だに不明(苦笑)。
よって、プロジェクトの“完了“とは些か言い難い状況にはあるのですが、新居での生活も既に2ヶ月。
この辺りで一旦、一世一代の大計画を総括しておかないと・・・ということで、私が当初ぶち上げたコンセプトが結果としてどの程度実現に至ったのか、ざっくり検証しておこうと思います。

私が当プロジェクトの超初期に、ハウスメーカーや建築家に向けて提示したコンセプト(新拠点の目的およびMUST要件)は、第五話でも紹介した通り、随分と欲張りなものでした。

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【プロジェクトの目的】
メイン:現在の車庫周りの環境を大きく改善し、カーライフの充実と効率化を図る
サブ :実家や駅に近い立地を生かし、両親の生活支援と通勤の利便性を向上する

================================================================

ここに関しては元々の表現があまり具体的でないこともあり、基本的にはメイン・サブともに問題なく達成できたと言えます。

メインの方はこの後で細かい要件ごとに検証するとして、強調したいのがサブの方。
とりわけ、両親の生活支援という点では、従来2キロ弱あった自宅と実家との距離がほぼゼロに等しくなった効果は、やはり絶大なものでした。
何より、私や嫁さんだけでなく、子供たちも含めた家族全員での両親とのコミュニケーション機会が激増。その分、余計な所まで目に付いてしまう弊害もあるにはありますが、殆んどタイムラグなしに気軽に2人の様子が窺えるという絶大な安心感は、それを補って余りあるものでした。
加えて、2階廊下に設けた南向きの小窓を通して、実家の玄関前の様子が居ながらにして簡単にウォッチできることが予想外の効果を挙げていて、単なる「近居」よりもグッと「同居」に近付けた実感があります。

そして、通勤の利便性向上についても、唯一人の当事者として大いに実感が沸くものでした。
駅から自宅まで2分弱という近距離になったという事実が、朝の支度に大きな余裕を生んだだけでなく、従来は自由席車両までの距離が遠いという理由で避けてきた16両編成・のぞみ号を最近では積極的にチョイスするようになり、朝夕ともにドアtoドアの通勤時間が大幅に短縮されています(^^)v。

ということで、本題のカーライフ要件の検証に移りましょう。




===================================================================
【主なMUST要件】(※但し、実現手段は一切指定なし)

① 2台(RX-7&ビアンテ)を密閉式エリア(A)に収め、かつ、ドアの開閉や軽整備が余裕で可能なこと
② 道路に面する表エリア(B)に最大3台(定常2台+来客用1台)が置けること
③ Bエリアの2台(デミオ&アクセラ)の乗降は雨に濡れずに行えること
④ Bエリアの2台の出入りはそれぞれ独立して可能で、かつ、Aエリアの2台の出入りを完全に妨げないこと
⑤ Bエリアを利用して、脚立を使った洗車ができること
⑥ Aエリアにタイヤ(計6セット)や工具の収納スペースが確保できること


===================================================================

まずは①について。
設計段階において”断腸の思い”で幅を30センチ削ったインナーガレージが、密閉式エリア(A)に対する解となったわけですが、実際にビアンテとRX-7を収めてみると、図面上で懸念していた程の窮屈さはなく、車両前後のクリアランスも含め、十分に及第点ですね。
ただ、ダウンライトの照明に関しては、ボディーコーティングのツヤ・撥水強化作業をしてみた限り、やや照度不足だったかもしれません・・・(点数を付けると90点)。

次に②。
全幅7.8メートルの横長カーポートを繰り出した玄関前スペースが表エリア(B)の解。
定常の2台置きの状態で、デミオもアクセラも前後ドア&バックドアの開閉がスムーズに可能なので、これも及第点。ただ、全長4.7m超のビアンテだとバックドアの開閉が窮屈で、停車位置をやや前寄りにする必要が生じますが、これは土地の制約から致し方ないでしょう(=85点)。

続いて③。
デミオもアクセラも、すべてのドアはきっちりカーポートの傘の下にあるので、基本的にはOK。
ただ、アクセラの鼻先位置が軒下ギリギリとなり、雨が降ると軽く濡れてしまうのが玉に瑕。
今から思えば、クルマ止めの前後位置や、カーポートの据え付け位置など、もう少し現場で詰める余地があったのではという、全体レイアウト上の反省があります(=80点)。

そして④。
結果的にエリア(A)・(B)は隣接しない独立レイアウトとなったので、これは完全にOK(=100点)。

さらに⑤。
実際にビアンテの洗車テストをし、実用上の不満はなし。そればかりか、クルマの前後左右に適度なスペースがあり、カーポートが直射日光を遮ってくれるので、従来よりも遥かに快適な洗車作業ができることがわかりました。
強いて欠点を挙げれば、床の一部がタイル張りで若干の凹凸があるため、脚立の安定に気を遣う必要がありますが、従来は傾斜のある急坂での脚立洗車でしたから、格段に安定度は増しています(=95点)。

最後に⑥。
タイヤはその後5セットに減ったものの、現在はまだ2セットしか持ち込んでおらず、残りの3セットの処理が未決。インナーガレージ内に十分な余裕はありませんが、工具の分も含め、決してスペースが創出できないわけではないので、いかに効率的な空間利用法を編み出すかが課題ですね(=75点)。

ハイ、どれも基本的には要件をクリア・・・というか、そもそもが必須条件であったわけで、すでに私の関心は、その先にある「カーライフ充実」の可能性追求へと移っています。
クリアできたMUST要件を存分に生かして、どこまで私自身が新拠点でのカーライフを充実させ、1台1台のマイカーを輝かせていけるか、まさにこれからが腕の見せ処でしょう(^^)。


さて、全十五回にわたったこのシリーズも、一旦ここでひと区切り。
次回からはもっとみんカラらしい切り口で、クルマ好き・レース好き・マツダ好きの私がどう新カーライフ拠点を構築したのか、自己満足な演出の部分を中心に、新たなシリーズで少しずつ紹介していきたいと思います。

(完)
Posted at 2017/05/18 22:01:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | 隠れ家の新プロジェクト | 日記
2017年04月23日 イイね!

次なる十年の計 ~第十四話~

次なる十年の計 ~第十四話~第十三話からの続きです)

新居に引っ越してから1ヶ月が経つというのに、未だに外構工事が完了せず、完成写真の撮れない我が家(^^;)。

でも、別に外構部分だけが遅延していたわけではありません。
年明けに内装の打ち合わせが佳境に入った頃、ハウスメーカー側の納期意識の薄さを察知した私が、本契約時の引き渡し期日を守るように強要したため、竣工確認時点での作業モレや不具合は数知れず。
結果として、入居後も追加工事や手直し工事が続き、毎週のように業者さんが出入りをしていたのです。
ま、こちらの度重なる修正要請や苦言にも嫌な顔ひとつせずに真摯に応じてくれるのは大変心強いのですが^^;

そして、天候不順の影響をモロに受け、都度工程表が書き換えられてきた外装工事も、先週後半の追い込みの成果で、やっと完成形の姿が見えてきました。
もっとも、最後の仕上げがないと画竜点睛を欠いてしまう領域が多く、中途半端な状態で紹介ができないもどかしさは大いにあります(^^;)。

そんな中で、我慢し切れずにひとつだけ紹介してしまうのが・・・今回の写真。
舞台はインナーガレージ前の隣接駐車場スペースですね。

ここに突然出現した、黄色と青の派手な縞模様
外構打ち合わせ時には”ゼブラゾーン”と呼んできたこの帯状の一帯。機能的には、斜めの駐車枠と正方向の駐車枠とを仕切る三角ゾーンの境界線を明示したものです。

だったら・・・
普通の白線で十分なのでは?


いやいや(笑)

ここで私がイメージしたのは、サーキットのゼブラゾーン。
具体的には、本コースとピットロード進入路、およびピットウォールとで切り取られるエリアですね。

ならば、もっとサーキットっぽくしてしまえっ!

ってことで、私自身や赤CHARGE号にとって所縁の深い仏・ルマンのサルテサーキットをモチーフに選び、彼の地の縁石の色合いを真似てみたというわけです。

ま、これを目にした人の99%以上は、何の意味か皆目見当が付かないとは思いますけどね。
さすがに私も、この辺りを「こだわり」と表現するのは憚られる気がして、ハナから「ワガママ」と言うようにしています。
(病床の父が見たら、一体何て言うだろう・・・苦笑)

ちなみに、RX-7のリアタイヤ付近にチラッと見える白線。
実はここにも"ワガママ"が仕込んであるので、これは完成した暁に紹介します(笑)。

第十五話につづく)
Posted at 2017/04/23 22:53:43 | コメント(2) | トラックバック(0) | 隠れ家の新プロジェクト | 日記
2017年04月19日 イイね!

次なる十年の計 ~第十三話~

次なる十年の計 ~第十三話~第十二話からの続きです)

真新しいホビールームに置かれた、唯一の家具らしい家具。

その実態は相当に年季の入ったソファーセットでして、無数の小傷や色褪せ箇所は言うに及ばず、肝心のスプリングはとうにヘタリ切って、どこか黴臭い感じさえする古臭い一品。

でも、これが今回の第十三話の主役なんです。


私が年男だった2016年にぶち上げた申年プロジェクト。

カーライフ環境の刷新を主たる目的とした異例のコンセプトを掲げ、某ハウスメーカーと昨夏に契約。晩秋の地鎮祭を経て、年明けから本格工事に突入した我が家。
それまで何もなかった更地に見る見るうちに構造物が出現していく様子は、見ていても興味の尽きない新鮮な光景でした。
そして、前回の第十二話を書いた頃にはほぼ、新居の基本構造は形作られていたのですが、その後の1ヶ月余りで内外装工事の追い込み作業が急加速。
当初の引渡しタイミングだった3月末には、竣工確認から引越しまでを短期集中型で一気に消化するタイトな運びとなりました。

4月中旬の現在、こと居住空間に関しては、完全に新生活への移行を終えた状態。
しかしながら、建物本体とは対照的に、ガレージを含む外構工事は計画に対して大幅に遅延中で、竣工から1ヶ月近く経っても未だ完成に至らず。
申年プロジェクトの中核を成すカーライフ目線でいえば、つい数日前にやっとマイカー全車を敷地内に集結させたばかりで、一世一代のプロジェクトがいよいよ大団円を迎えるという実感にはまだまだ乏しいというのが本音(+_+)。
・・・ハイ、傍目には決してそう見えないとは思いますけどね(^^;)。

さて
そんな最中にあって、私たちは引越しを敢行したその週末、まだ荷物が片付いていないのは承知の上で、向かいに住む両親を初めて新居に招き、全員でささやかな食事会を設けたのです。

その際、私が両親に用意していたサプライズが、冒頭のソファーセットでした。
というのも、今から半世紀以上も前、若かりし頃の両親が懸命に働いて溜めたお金で買い求めたのが他ならぬこのソファーセットで、なんでもその当時、地元の家具屋さんで最もプライスタグが高かった一品なんだとか。
ただ、20年前に実家を建て替えて以降は完全にお役御免となり、私たちが先月まで住んでいた古家にずっと置き去りにされていました。
おそらく、当の両親もその存在を忘れかけていたであろうこの家具を私はこっそり復活させ、両親を真っ先に案内した1階の私のホビールームに配置していたのです。

果たして、両親は私が勧めるよりも先にヘタり切ったソファーに深々と腰掛け、懐かしそうに昔話を披露。その2人の笑顔がとても印象的で、仕掛け人の私としても十分満足のいく会心の展開となったわけです(^^)v。

でもこれ、父の病状が急変して再度の入院を強いられ、同時に母も体調を崩してしまうという、目の回るようなドタバタ劇が始まるほんの数日前の出来事だったんですよね・・・。

もし仮に新居の引き渡しが一週間延びていたら、もし仮に引越しが予定通りのタイミングで完了していなかったら、ややもすると一生実現できなかった可能性さえあったわけですよ。

ホント、ギリギリのところで間に合って良かった・・・。
私が心底、ホッと胸を撫で下ろしたのは言うまでもありません。

だからこそ、新カーライフ拠点の完成が未だお預け状態でも、また、心労と疲労が重なって体重が6キロ以上落ちてしまっていても、さらには、巨額のローン生活に不安一杯で漕ぎ出していても、こうして現在の私がなんとか健康と平静を保ち、病院と実家と職場を忙しく行き来し続けてられているのでしょう。

古びたソファーセットが与えてくれた、ささやかな達成感。
申年プロジェクトの偉大なる裏の使命はしっかり果たせた・・・そう表現できるのかもしれません。


第十四話につづく)
Posted at 2017/04/20 00:09:08 | コメント(2) | トラックバック(0) | 隠れ家の新プロジェクト | 日記
2017年02月22日 イイね!

次なる十年の計 ~第十二話~

次なる十年の計 ~第十二話~第十一話からの続きです)

私が年男の2016年にぶち上げた申年プロジェクト。
その最大の成果物となる新カーライフ拠点の完成まで、あと30日!

・・・のはず(苦笑)。(←またかい)

現在、引き渡し予定日の約1ヶ月前。
こちら側は、使える有り金を粗方振り込んでしまったので、あとは●金の手続きを残すのみという状況^^;。かつてないほどの身軽さ(苦笑)に漠然とした心許なさを感じながらも、一世一代の大プロジェクトが徐々に完成形へと近付いていく様子を前にすれば、あらためて勇気とやる気が湧いてきて・・・
なぁーんて。

そう力強く書き続けたかったところですが、実はこの1ヶ月間、外見上の変化はほぼゼロでして(^^;)。

というのも、複雑に入り組んだ天井裏の配管や配線、さらには断熱材の装填や内壁の張付けといった、地味ながらも大切な裏方作業が、ぶ厚い保護シートに覆われた建物内部で日夜着々と進行中。
したがって・・・
年明けすぐの頃、数日間のうちにコンクリートの基礎状態から一気に建物が垂直方向に伸びていった時の絶大なインパクトと比べてしまうと、現在は全くといっていいほど感動や刺激に乏しい”音無し”の状態が続いているのです。

(いやいや、実際は結構な騒音を出してます・・・ご近所の方スミマセン)


そのくせ、本格的な内装工事はまだ先のようで、その兼ね合いから、飛び道具のホームエレベーターや電動ガレージシャッターの中身は、依然として空洞のまま。
「まぁまぁ、お楽しみは最後にね」
と自らを慰めるしか手立てはありませんが、なんだかこの期に及んでもメインディッシュのお預けを喰らわされ、悪戯に焦らされている気分も(爆)。

そんなわけで、現時点で目ぼしい進展報告をすることは残念ながら叶わないのですが、とある一枚の撮影写真をネタに、私が満を持して導入しようとしている新カーライフ拠点のユニークポイントを、少しだけ紹介しておきたいと思います。

で、今回の舞台は何処かというと・・・

写真を見れば一目瞭然、私が断腸の思いで「30センチ」内幅を削ったインナーガレージですね(^^;)。

このインナーガレージに収まる車両は、三列ミニバンのビアンテと、我が家のファーストカー・RX-7。2台の配置は、写真の真正面にあたるガレージの右半分エリアにRX-7が入り、写真では見切れている左半分エリアにビアンテが入ります。

え? 普通なら、母屋により近い方がミニバンじゃないの?

ごもっとも(^^;)。
写真の右手前で半分見切れている引き戸が自宅内への通用口ですから、家族で乗り降りする際の段取りを考えたら、扉を開けた近くにスライドドアの開口部がくれば見事にストライク、まさに”至れり尽くせり”ですよねぇ・・・。

でも、ここにRX-7を置くれっきとした理由があるのです。

実をいうと、このインナーガレージは大胆にも左半分と右半分でハッキリとテイストを分けており、とくに後者については、ここにデミオやビアンテを置くのは全く場違いと思えるほど、RX-7前提で特化した演出となっているのです。
そのテイストは・・・いつか視覚に訴えられる状態になってから説明するとして、今回紹介したいのは、画像の右奥部分に配置された、上下2段のウィンドウです。

壁の向こうには私のホビールーム---自称「私設ミュージアム」---が控えていて、その部屋とインナーガレージを隔てる壁面に、大小2面のガラスが嵌め込まれています。

とくれば・・・

ハハーン、そこから愛車を眺めるのね!

そう予想した貴方は・・・一部だけ正解(^^;)。

たしかに、部屋の中からガレージを眺めるケースも想定こそしていますが、長年手塩にかけて外観を仕上げてきた赤CHARGE号は初見のインパクトこそ強いものの、うっとりとそのボディラインを眺めながら静かな時を過ごす・・・ような「鑑賞に堪えるもの」ではありません(爆)。
実は、メインの想定ケースは全く逆で、眺める人はガレージ側にいるのです。

え?何を??


エヘヘ。
まず、上の大きなウィンドウから眺めるものは、室内側に所狭しと吊るした自慢の歴代サーキットウェア。

実際のところ、室内側から見ると壁の幅いっぱいにウェアの吊り下げスペースがあり、そのうちの約半分がウィンドウに面しているという按配。
つまり、「室内側から見る」ウェアと「ガレージ側に見せる」ウェアに二分されるので、各々のチョイスも楽しみとなりそうです(^^)v。
ま、レナウンのCHARGEブルゾンたちは間違いなく背面をガラスにくっ付けることになるんでしょうけど(^_^;)。

そして、下のミニウィンドウから眺めるものは、ミニチュアカ―のディスプレイ。

そう、下側は間接照明付きのディスプレイBOXになっていて、室内側から展示品の出し入れができるのです。
今のところは、私のみんカラページのTOPバナーの如く、マツダの歴代ルマンカーを並べる予定ですが、主役はもちろん、赤CHARGE号の外観モチーフとなっている1989年のMazda 767B(#202)でキマリです(^.^)。

というわけで、今回は新カーライフ拠点に仕込まれた、私のワガママ(コダワリとは言いません)の一端を紹介しました。

あぁ、早く次の進展がないかなぁ・・・

第十三話につづく)
Posted at 2017/02/22 13:04:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 隠れ家の新プロジェクト | 日記
2017年02月09日 イイね!

次なる十年の計 ~第十一話~

次なる十年の計 ~第十一話~第十話からの続きです)

昨年、年男となった私が、勢いに任せてぶち上げた“申年プロジェクト”。
その唯一かつ最大の証しとなる、新しいカーライフ拠点の完成まであと2ヶ月弱!

・・・のはず(苦笑)。

相変わらず進捗がハッキリ見えないハウスメーカーさんとの打ち合わせ(※この期に及んでもカーテンや照明類が未確定なのに急かされる気配もなし 汗)に一抹の不安を覚えながらも、また、高齢の父に忍び寄った新たな病魔の進行に気を揉みながらも、一世一代のプロジェクトはようやく大団円を迎えようとしています。

第一話からここまで、本来なら”生活拠点”と言うべき部分を”カーライフ拠点”と言い換えていたり、私が絶対に譲れない車庫周りの要件をコンセプトシートに書き連ねて最初の打ち合わせに臨んだりと、当プロジェクトは徹頭徹尾「クルマ中心」のコンセプトを貫いてきた印象がきっと強いと思いますし、私自身も意識してそのようにしてきたつもりです。
小学生時代から「クルマ馬鹿」と言われ続けてきた自分自身のアイデンティティを不滅の形で表現するためにも!(←それは言い過ぎか)

でもね・・・

大変不本意ながら、この私が譲歩したポイントも実はあるのですよ、


2点ほど(-_-;)。

今回の第十一話は、そんな「まさかの」譲歩の激白といいますか、ややもすると懺悔に近い内容なので、今までとは少しトーンが異なるかも(^^;)。

さて、まさかの譲歩、まず一点目は・・・

インナーガレージの内幅を、途中で「30㎝」削ったこと。

ぐふふ。
幅8メートル弱という縦長の敷地の中に、手前から順にアウターガレージ、玄関および1Fフロア、そしてインナーガレージと、3つのエリアが続く1階部分のレイアウト。
当然ながら(笑)主役は前後2箇所のガレージであり、そこに十分なスペースを割いた上で、残った部分に玄関やら階段やら通路やら私の部屋(私設ミュージアム)を詰め込んだわけです。
ところが、現実的に残ったスペースがあまりに狭かったようで、設計士さんが苦心のレイアウトを施すも、玄関の扉をどうしても斜めに配置せざるを得ず、土地の長手方向に対して角度が付いてしまったのですよ。
それだけでなく、平面図を見る限り、玄関の外側スペースが窮屈で、来訪者は開けた扉を避けながら体を捩じって玄関内に入る必要があったのです。

ここで私はシビアな選択を迫られました。
日々の住人の出入りはもちろん、来客があるたびに利用される玄関周りの空間。
その正面口が窮屈という不格好な問題を積み残したまま、一生その不便さと付き合い続けることを問題視すべきか、それとも、時々インナーガレージ内でRX-7の長いドアを開け放つ際、余計な気遣いが必要になる不便さを問題視すべきなのか(笑)。
アハハ・・・こんな恣意的な書き方をしてしまうと答えは自明なんですが、実はインナーガレージの幅を狭くすると、それだけ私の部屋(私設ミュージアム)が広がるというメリットもありまして・・・。
まぁ、私の陣地の中で最善のバランス取りをした、ともいえますし、同時に“家族”と”自分”のバランス取りをしたともいえるわけです。

でも、地鎮祭を終えていざ着工すると、基礎工事でガレージの外郭が顕わになった瞬間、そして、上棟に向けてガレージが立体的に立ち上がった瞬間、私は等身大(というか、現物)のガレージ内幅を目の当たりにし、こう思ってしまったのです。
「たかが30センチ、されど30センチ」(爆)

果たしてこの譲歩が致命的であったか否か。
こればかりは実際にクルマを入れてみないとわかりませんよね。
ガンッ・・・
不注意でドアを壁にぶつけるたびに、あの日の決断を後悔するのでしょうか?(爆)。


さてさて、まさかの譲歩2点の話、
もうひとつは何かというと・・・

アウターガレージは鉄骨構造を諦めて、カーポートにしたこと。

え? まさかのカーポート???

そうなんですよ、そのまさかなんです。
元々私が申年プロジェクトでカーライフの環境改善を図ろうと思い立った動機のひとつは、他でもない現在の縦長ロングカーポートの「限界」でした。
縦列3台の並べ替えの面倒臭さだけでなく、風や埃に対する無防備さといったカーポートの不満が、十年にわたる利用で少しずつ蓄積し、もはや耐え難いレベルにまで達してしまったのですね。

とはいえ、私がプロジェクトの初期に作成したコンセプトシートなる要件書には、新しいカーライフ拠点で「実現したいこと」や「回避したいこと」が列記してあるだけで、具体的な実現方法や手段・様式の選択には言及せず、先方側に一任するスタンスを堅持しました。つまり、こちらからは「インナーガレージはMust」とか、「カーポートは絶対NG」とか、具体的な指定は一切してこなかったのですね。

でも、前述したような積年の思いもあって、私の心の中で「カーポート」は限りなくNGワードに近かったし、事実、初回提案にカーポートが組み込まれていたケースでは、私は「あ~、カーポートなんですかぁ・・・」とあからさまに失望感を露わにしてましたからね(爆)。

なのに、一体なぜ譲歩を?

それはズバリ、「コスト」と「納期」という切実な問題でした。

画像の模型で、手前側にそびえ立つのが「バルコニー兼アウターガレージ」の一例ですが、鉄骨構造のこの部分だけで、建造費が「4桁」万円かかると聞いたら、皆さんどう思われますか?(苦笑)
私なら・・・200万円でカーポートを設置して、残金でボルボXC90を買いますね(爆)。

なんて冗談はさておき、「それはあまりに割高だ・・・」と呆れかけていた私にさらに追討ちをかけるように、「工期が間に合いそうにない」との宣告が(+_+)。
私にとって「建物の引き渡し」の意味するところは、「新カーライフ拠点の完成」に他なりませんから、一時的にせよアウターガレージ部分だけ未完成という中途半端な状態は全く意味を成さないのです。

よって、広々としたバルコニーや家本体との調和した佇まいは魅力的ではありましたが、私は潔く鉄骨構造案を諦めたのです。

ただ、さすがにもう悠長に先方の自発的アイデアを待つほどの時間的余裕はなかったので、”因縁の”カーポート利用を前提とした具体案を私から提示したのです。
もちろん、商品の選定やレイアウト検討には念には念を入れましたよ。
カーポートは全幅7.8メートルという、敷地の幅を目一杯使える横長タイプのものを厳選。3台を横並びにできる余裕の軒下スペースを確保し、かつ、前面道路や家本体との位置関係を入念に検討し、住人やマイカーのみならず、宅配便や郵便配達車までも無理なくアプローチできるように配慮。
この結果、当初の鉄骨構造案に比べると、少なくともカーライフ視点で言う限りにおいては、使い勝手は遥かに改善したものと自負しています。

それに・・・上に被さる覆いの形状は大きく変わることになりましたが、実家のアクセラに関しては、青空駐車からカーポート下へ「昇格」するわけだし、嫁さんデミオに関しては、現在のようにカーポートの軒下から鼻先が出るような失態は防げるので、依然として何らかの処遇改善代は残ることになりますし(^^;)。

実際のところは、現在の家の外観イメージに対し、武骨で無機質なカーポートがうまく調和するか?とか、極端に狭くなった2Fのバルコニーがまともに使えるのか?とか、不安要素がないと言えばウソになりますが、まぁこれも完成の時を待つしかありませんね。

というわけで、今回は数少ない譲歩点についての説明(釈明?)でございましたm(__)m。

(第十二話につづく)
Posted at 2017/02/09 21:32:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | 隠れ家の新プロジェクト | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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