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Nuk-P@RailStarのブログ一覧

2020年01月25日 イイね!

先駆者への共感と (3)

先駆者への共感と (3)年明け早々、ディーラーでMazda3のSKYACTIV-Xエンジン車に次々に試乗。
最初に乗った6AT車では、同じ2000ccガソリンを積む我が家のCX-3の"二段階"は上をいくと思われるパワフルさとスムーズさに驚愕。翌週に試した6MT車では、高密度なレスポンスとサウンドの爽快さに、思わず気分が高揚(^^)。
世界初のガソリン圧縮着火を実用化した大きな意義や、当然の如くそれに挑んだマツダの哲学や心意気を事前に刷り込まれていた私は、このXエンジンにベタ惚れ^^;。
同じく先駆者の証たるロータリーエンジン車のRX-7が鎮座する我が家のガレージのその横に、SKYACTIV-XエンジンのMazda3を並べることをリアルに夢見るようになってしまったのです。

現在ガレージのその位置に収まっているのはアクセラXD
これは早く気持ちの整理を付けておかなければと、早朝からドライブへ連れ出したのが、先週の日曜のことでした。しかし・・・

皮肉にもそこで導き出された結論とは、我が家のアクセラXDは簡単には替えの効かない存在だということ。
私の瞼の中に残る父の生前の姿が、そして、SKYACTIV-Dの個性際立つ余裕の走りが、Mazda3ファストバック購入へ傾倒する私の心に強力なブレーキをかけたのです。

となると・・・

うーむ。
(-_-;)



私は失意のドライブから戻ると、その僅か1時間半後、前日から決めていた通り、アクセラXDに乗りマツダディーラーへ。
もちろんその目的も、マイカーの査定と新車見積りであることに何ら変わりはなかったのです。

「話をする前にもう1回、Xの6AT車に乗っていいですか?」

出されたコーヒーに口を付けるのももどかしく、担当セールス氏を再びMazda3の試乗に連れ出した私は、クルマが国道バイパスの流れに乗ったタイミングを見計らって、まさかの爆弾発言を繰り出すのです。

「査定は・・・
 CX-3に変えます」


「えっ、CX-3にするんです??」


そりゃビックリしますよね。
下取り候補として確実視されていたアクセラXDできちんと来店しているのですから。
しかも我が家のCX-3は緊急購入から2年足らず・・・まだ初車検すら受けていないのです。衝動的な買い換えが得意技のこの私も、さすがに新車購入から3年未満での愚行は前例がありません。
しかし私はさらに続けて、

「で、クルマも・・・
 CX-30に変えます」


「ええー?!」


全く予期しない話を私が次々に真顔で語るものだから、助手席の担当セールス氏もすっかり混乱気味。
いや、それも無理のないことです。
だってこの私自身でさえ、朝起きた時点では全く頭になかった代替プランなのですから。
3日前、CX-30のSKYACTIV-X搭載車が発売されたばかりという絶妙のタイミングだったとはいえ・・・ね。

でも、決してその場で思い付いた案ではなく、ある程度の検討プロセスは経ていたのです。

前話で紹介した通り、早朝にガレージを出発してすぐ、父との思い出を断ち切れない自分に気付いてからというもの、山間のダム湖に向けてアクセラXDを走らせながらも、私はSKYACTIV-Xエンジンを我が家に迎え入れるための次善の策を、アレコレと練り続けていたのです。
その結論が、嫁さん専用車の買い換えという「ウルトラC」だったというわけ。

ただ、さすがに窮余の代替案だけあって、画期的な新エンジンと引き換えに、大きな妥協を強いてしまう点がいくつも・・・。

まずもって残念なのは、Mazda3ファストバックのハッと息を飲むようなリアデザインを諦めなくてはならないこと。ポリメタルグレーの新しいボディ色とバーガンディー内装色との素敵なコンビネーションも然りです。
そもそも私、外観デザインだけに限っていうなら、惚れた弱みもあって「CX-3 > CX-30」なんですから(^^;)。
さらには、SKYACTIV-Xエンジンの魅力を存分に引き出す魔法のような6速マニュアルトランスミッションも、嫁さんユースを考えればおそらく期待薄。可能性は全くゼロではないのですけど。

そう、冷静に考えれば考えるほど、
「そこまでしてCX-30?」
と、大きな疑問符がつくところでしょう。
いくら世界初のエンジンとその心意気に魅了されてしまったとはいえ、これだけ我慢を重ねていいものか・・・

しかし、この急造代替プランをその後も最前線に踏み止まらせる要因が、また別のところにあったのです。

(たぶん、つづく)
Posted at 2020/01/26 01:03:15 | コメント(3) | トラックバック(0) | 隠れ家のMazda3 | 日記
2020年01月20日 イイね!

先駆者への共感と (2)

先駆者への共感と (2)前回のつづきです)

日曜の朝、アクセラXDをプチドライブに持ち出した理由は、元オーナーの父と直接向き合うため。
 「このクルマ、手放していいよね?」
私はそっと天国に語り掛けようとしたわけです。


正月明け、Mazda3のSKYACTIV-X搭載車のパフォーマンスに大きな感銘を受けた私。

但しそれは、前もってガソリン圧縮着火のメカニズムやマツダ独自のアプローチ方法、詳細な技術分析を交えた試乗記などをしっかり読み込んで、ある程度の予備知識を持った上で得られた大きな感動。必ずしも万人が等しく共感できるものではないかもしれません。
でも私は、資金の潤沢な大手メーカーでもないマツダが不退転の決意をもって技術革新に挑み、数々の苦難を乗り越えて第一人者の座をほぼ射止めたという意味で、かのロータリーエンジンの実用化に匹敵する大きな意義や価値を感じたのです。
その結果、今から9年前に"リッター30キロ"のSKYACTIVデミオを衝動的に予約購入した時と同様、大のファンの一人として「これを応援しないでどうする!」との強い思いに駆られてしまったというのが正直なところ。
つまり、価格云々でない全く別の次元で、私にとっての"マツダの象徴たるクルマ"をまた1台、ガレージに迎え入れたいとの気持ちが沸き起こったわけですね。
(ハッキリいって悪いクセです 苦笑)

こうしてMazda3のXエンジン搭載車が突然、次期マイカー候補として急浮上。
そして、ほぼ自然な成り行きで代替候補として挙がったのが、旧モデルにあたるBMアクセラだったのです。
しかし、我が家のアクセラXDは亡き父の形見でもあり、子供たちや母にとっても思い出のクルマ。
独断で放出を決めて良いものか私は暫く悩んだ挙句、ここで何らかの踏ん切りをつけようと、意を決して早朝からドライブに連れ出したのです。

アクセラXDを駆る父の残像。
子供たちにとって一番の思い出は、おそらく引越し前の小学生時代。
下校時、趣味の畑通いを日課としていた父のアクセラを幹線道で見つけるたびに、おじいちゃんと手を振り合っていたあのシーンに違いありません。
また、母にとっての思い出は、2014年春の納車から、父の運転にドクターストップがかかる2016年秋までの2年余り。
後期高齢者の夫婦と派手なカラーの愛車とのミスマッチを誰よりも楽しんでいたのが、当の本人たちでした。日々の買い物に、定期の通院に、まさに一緒に出掛ける全ての瞬間が新鮮な思い出だったことでしょう。

早く決意を固めて、子供たちや母に丁寧な説明をしていかなければ・・・

そう思ってガレージを出発した私でしたが、市北部の山間部を目指して走り始めて僅か数分後、全く予想だにしなかった結論を突き付けられることになります。
それはなんと・・・

誰あろうこの私自身が、
父との思い出を捨て切れなかったのです


・・・これには完全に参りました。

私にとって父の残像は、かのドクターストップ以降、私が運転するアクセラXDの後席に収まっている姿。
不治の病に侵された父は強い意志をもって一度もハンドルを握らず、11ヶ月続いた通院の期間中、最後までおとなしくそこに座り続けてくれたのです。次第に病状が悪化していく厳しい現実と勇敢に向き合いながら。

交差点を曲がろうと左後方に視線をやった瞬間、突然そのシーンが瞼に蘇り、私にはもはや成す術はありませんでした。名義変更から早2年余り、これまで一度もそんな感傷に浸ることはなかったのに・・・です。

これで、私が描いていた今後のシナリオは大狂い。
だいいち、この日は帰宅後、ディーラーの開店時間を待ってこのアクセラXDで颯爽と乗り込み、6年落ち2.8万km走行車の正確な下取り査定と、FASTBACK・バーガンディーセレクションの6MT車での見積りを依頼する算段だったのですから。メーカーオプションやディーラーオプションの選択までほぼ決めていたのは言うまでもありません・・・。

道中、まさかの翻意に自身で驚きながらも、その一方では

「さしものSKYACTIV-Xでも、これは味わえないよなぁ」

と、モリモリと湧き出る独特のトルク特性や、驚きの区間燃費表示を確認しながら、自らの判断をジワジワと正当化し始めていた私です(笑)。

あぁー

じゃあ、ディーラー行きもキャンセルしたのね・・・


いいえ、
行きましたとも。

予定通り私はアクセラXDでお店に乗り付け、予定通りMazda3のX-6AT車に再試乗し、予定通り査定と見積りをしてもらいましたよ。
"熱しにくく、冷めにくい"この私ですから、一度その気になったら簡単に諦めやしませんから。

但し、朝起きた時に考えていたものとは全く異なる内容に変更した上でね・・・


(つづく・・・かも)
Posted at 2020/01/20 00:22:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 隠れ家のMazda3 | 日記
2020年01月19日 イイね!

先駆者への共感と (1)

先駆者への共感と (1)日曜日の朝、山間のダム湖近くの展望台。
辺り一面、澄んだ冷気に包まれた雰囲気が伝わってくる通り、車載の外気温計はマイナス表示。沿岸部から十数km入っただけで5℃以上の気温差です。

今回私が一人ここへやって来たのは、単なる気分転換や思い付きではありません。前夜から周到に計画していたこのプチドライブのテーマはただひとつ、他でもないこのアクセラXDの「処遇」。
そう、動機は意外と重たかったのです。

・・・話は昨年の秋くらいに遡ります。

前年にデミオからCX-3へ突然の交代劇を仕出かしたばかりなのに、私は次期マイカー選びに関して、
「BEV か SKYACTIV-X」
と、パワーユニット観点から方針を絞り込み、(よせばいいのに)そのことを担当セールス氏や知人に公言し始めました。

かねてから多様なパワートレインの所有を目指してきた私。
現時点では、
 ①レシプロガソリン:2台(SKYACTIV-G 2.0、MZR2.3)
 ②ディーゼル   :1台(SKYACTIV-D 2.2)
 ③ロータリー   :1台(2Rotor)
で、まだ志半ばといった状態。
「あぁ、ガソリン車のどちらかがアクセラハイブリッド(HEV)だったらなぁ・・・」
と、何度悔やんだことかわかりません(笑)。

もっとも、最初からこの方針を掲げてマイカーを購入してきたわけではありませんし、アクセラXDに至っては元々実家のクルマ。
その上、我が家のマイカーラインアップにはパワートレイン上の分散だけでなく、「コンパクトSUV」「スポーツカー」「三列ミニバン」+「コンパクトハッチ」という用途・カテゴリー上の分散まで同時に課されているので、この複雑怪奇な連立方程式を解くのは一筋縄ではいきません^^;。

そんな折、マツダからついに世界初のガソリン圧縮着火エンジン「SKYACTIV-X」が登場。
さらには、秋の東京モーターショーでマツダ初の量産EVが参考出品されるに至り、私が待ち望んだ「新手のパワートレイン」の選択肢が次々に出現したのです。これが先の方針表明に繋がったわけですね。
しかも、年明けから晴れて解禁となった「SKYACTIV-X」搭載のMazda3を次々に試乗した私は、今までに経験したことのない新感覚のレスポンスに感動。今なお内燃機関を極め続けるマツダの心意気や、技術の先進性と開発陣の巧みな着想をしっかり予習しておいた私は、すっかりこの"X"に心を奪われ、飽くなき挑戦の象徴たる「RE & SKYACTIV-X」をぜひガレージに並べたい!と強く思い始めるようになったのです。

そして、真っ先に代替候補として挙がったのが、我が家随一のグランドツアラー・アクセラXDでした。

折りしも、その後継にあたる新型Mazda3が先日から試乗してきたXのデモカーそのもの。走りやレスポンスの好印象に加え、一段と思い切ったデザインや進化したカラー、一昔前とは別次元の内装の質感など、昨今のマツダ車は十分見飽きたはずの私(笑)にも、グッと魅力的に映るNewカーでした。
もとより、アクセラXDは私のメインカーとしてインナーガレージでRX-7と並んでいるわけで、家族ユースとのしがらみも圧倒的に少なく、代替候補に挙げるには最適な位置にいる車両なのです。

ただ・・・

アクセラXDの放出はディーゼル車の消滅を意味し、マイカーのパワートレインの種類としては「±ゼロ」。
こと燃料の種類でいえば全車がガソリンになってしまいますしね。

それよりもなによりも、このクルマは亡き父の形見。

「おじいちゃんのクルマ、僕たちのためにとっておいて」

2年前の子供たちの言葉を借りるまでもなく、
そもそも代替の俎上に上げて良い存在なのか?

ここ一週間、私はこうした自問自答を悶々と繰り返した挙句、あたかも父との直接の対話を求めるかのように、ここにやってきたのです。

(つづく)
Posted at 2020/01/19 12:40:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 隠れ家のMazda3 | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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