
先週の新車12ヶ月点検はややフライング気味の入庫だったとはいえ、昨年12月にRotary-EVを迎えてからほぼ1年が経過しようとしています。
人生初のモーター駆動車と過ごした冬・春・夏・秋。
無音でのシステム起動や発進加速、その分余計に賑やかなエンジン音など、Rotary-EV特有の作法にもやっと慣れたところで迎えた厳
冬期。残EVレンジの表示が極端にシブくなってビックリ。発電機付きのEVなので電欠の心配とは無縁ながら、SOC:30%前後で一桁台まで表示距離が落ち込む様子には、やがて来るであろうBEVライフに対し暗澹とした気持ちになったものです。
自宅充電を開始した
春頃には走行データの蓄積もある程度進んだのか、以降は残レンジの表示値が続伸し、6月初旬には満タン・フル充電にて640kmまで到達。実用に十分足る走行可能距離を見てホッと安堵したものです。
また、春の思い出と言えば、嫁さんの実家への帰省で子供たち2人が交代で運転をしたことですね。家族全員がハンドルを握ったマイカーはビアンテに次ぐ2台目で、新車ではこのMX-30が初めて。新免ドライバーが何の躊躇いもなく電動車を乗りこなしたという事実は、旧来のエンジン車感覚が染み付いた私には軽い驚きでした。
晩春から
夏場にかけ、エアコン全開の季節が到来すると電費に燃費、さらに残レンジ表示が揃って下降を開始。平均電費表示が5キロ台に張り付くようになったのも、騒音レベルが高めになるEVモードの発電時、8Cエンジンがとくに大きく唸る印象を持ったのもこの頃でした。なにせ、風切り音やロードノイズでかき消されるはずの高速巡航中に明快に聞こえてきましたから、ここは「如何なく存在感を発揮した」と表現しておきましょう^^;。
また、夫婦で出掛ける近所の買い物で、狭い駐車場でのリアドア開閉の不便さに閉口し始めたのもこの頃です。(セカンドバッグ出し入れ時のストレスたるや…)
そして残暑の厳しかった
秋。NORMALモードやEVモードに設定を変えながらEV運行とHV運行を交互に試し、このクルマの美味しい使い方を探ってきた私に漸く結論が舞い降ります。稼働は週数回、月間走行も200km程度の我が家では・・・間違いなくEVモード固定が順当。SOCが0%を切り8Cエンジンが発電し始めたら、それを合図に自宅充電の準備をするのです。電欠の不安がない発電機付きEVだからこそのお気楽運行、もっと早く気付くべきでしたよ(苦笑)。
一方、母体であるMX-30との1年を振り返ると・・・
あっ、いやその前に…私の場合はRotary-EVありきの購入だったので、車種の選択肢がなかった点は断っておかないといけませんが^^;。
まず、どのマツダ車とも違う個性的な佇まいは元来の私の趣味や信条にも近いもので、今なお少しずつ愛着は増しています。外内装のセンスや演出の匙加減が一貫しているのも、大きな美点だと感じますね。
但し、我が家の嫁さん専用車史上で最大級の外寸を誇るため、朝のウィンドウ清掃をはじめ、洗車などのメンテナンス時には未だに抵抗感があるのも事実(CX-5に比べたら遥かに小さいのにね)。一方で、車幅感覚や取り回しで特段困った記憶はないので、実用面では問題ないサイズだといえます。
問題があるといえば、やはりフリースタイルドアの不便さ。1年間辛抱してきて改めて感じているのは、同じドア方式のRX-8との決定的な違いでしょうか。
あれだけ魅力的なスポーツカールックとの引き換えだと考えれば、RX-8は少々の乗降のし難さも我慢できるし、クルマ自体が低くルーフ端が絞り込まれているので、ドア開閉にさほど空間を要する感じもしません。そこへいくとMX-30は一般的には利便性の高いイメージが強いSUVルック。しかも車体の両サイドがほぼ垂直にそそり立つ分、前後ドアの開閉時には相応の立体的空間を要するわけで。つまりは…後席利用の度に少なからず手間を強いる割に、それに見合うほどの実用上/デザイン上のメリットが十分見出せないというのが正直な感想です。
ハンドリングに関しては、リニアで正確、しかも低重心かつ重量バランスの良いBEVモデルの完成度の高い走りを知ってしまっているだけに、相対的にフロントヘビーなRotary-EVはやや分の悪いところ。ま、この僅かなマイナスポイントは夜な夜な走りに出掛ける気を起こさせない程良い抑止力だと好意的に捉えるとして、時にドタバタと質感の高くない足の動きを露呈するのは残念な一面。今後の年次改良等で一層洗練されることをぜひ期待したいですね。
最後に積載性について。
これまでは私が標準の充電ケーブル(7.5m)をずっと指定の位置に車載し続けてきたため、悲しいかな前車のCX-3と比較しても、お世辞にもラゲッジが広いとは言えないのが実情でした。今後は運行パターンも確定したので、遠出をする場合を除き、普段はガレージ内の充電器付近にケーブルを常備しておこうと考えています。
そんなこんなで、幸いにも特段のトラブルやアクシデントも(無論、電欠や充電難も)なく、3,000km余りのマイレージをこなしてきた我が家のMX-30 Rotary-EV。
間もなく入る2年目で早々に計画しているのがスタッドレスタイヤの導入です。
歴代の嫁さん専用車では恒例となる冬用セットの配備。実はこれを機に、温存中のMAZDASPEED MS-06ホイールを夏用セットとして復活させる計画がありまして。これが実現すると、アクセラXDからMAZDA3を経てMX-30へとバトンが渡ることになりますね。
2年目のさらなる活躍への期待と併せ、ブラック基調のMS-06を履いた凛々しい姿が今から楽しみで仕方ありません(^o^)。
Posted at 2024/11/13 22:12:17 | |
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隠れ家のMX-30 | 日記