
我が家には、DSやWiiといった今時のゲーム機がありません。
小学一年生の長男が「ろくに宿題をしなくなる」というのが未導入の理由となっているくらいに、幼稚園児の妹も含めて、とにかくゲームには興味津々なお年頃。・・・正月の帰省ではいとこが持ち帰っていたWiiに楽しそうに興じていたし、普段でも隙あらば嫁さんのノートPCを占有してお気に入りの無料ゲームに熱中する有様です。
そのうち、ついついエキサイトしてマウスやキーボードを手荒に扱うシーンが散見され始め、このままではPCを壊され兼ねない状況となったので、やむなく我が家に急遽導入したのが「ファミコン」。
このゲーム機、「スーパー」も何も付かない初期のもので、かつて私が学生時代に秋葉原で購入し、箱入りで今日まで大事に保管されてきたものです(笑)。
ただ、RPGには全く興味のない私が買い揃えたソフトといえば、野球とゴルフとレースの3種類のみで、その大部分を野球の「ファミリースタジアム」の各年度版が占めています。
そんなファミスタ一色の中で、結果的に異色を放っているレースのソフトが
「ファミリーサーキット」。
対戦モードなど皆無の時代ゆえ、ただひたすら一人でプレイするゲームで、当時私がとくにハマっていたのが、24時間の「耐久レース」。
もっとも、ゲーム上の実際の所要時間は1時間半ほどで、24時間が16分の1に凝縮されているわけですが、その間、画面をじっと凝視し、単調なマシン操作を規則正しく繰り返すのにはそれなりに忍耐が要るものです(笑)。
で、当時私が好んでプレイしたのが、この耐久レースでのマツダのル・マンチャレンジのシミュレーション。
それは、必ずしも最速・最強のセッティングを施して圧勝を目指すのではなく、あえて一発の速さは犠牲にして、操縦安定性や耐久性にアドバンテージを持たせたマシンでエントリー。
後方のグリッドポジションからスタートしてコンスタントに周回を重ね、トラブルやクラッシュで戦列を去るライバルマシンを尻目にひたひたとポジションを上げていくという、’90年頃までの定番だった"マツダならでは"の戦いぶりを再現するものでした。
もちろん、毎回ランダムに登場する他の7台のライバルマシンのポテンシャル如何では、こちらが100%の力を出し切って完走しても最下位に沈むことさえあったわけですけどね・・・。
そんなわけで、我が家に突如復活したファミコン。
長男は野球のルールがまだよく分からないので、もっぱらゴルフとレースのゲームに勤しんでいます。
執念深く遊んだ甲斐あって、最近ではそこそこ楽しめるようになったのは良いのですが、そんな原始的なゲーム機など触ったこともないお友達を相手に、自らの技を披露して一人悦に入っている様子を見ると、親として少し心が痛みます(笑)。
そして困ったことに、最近の寒波続きもあって屋内で過ごす休日が増え、傍らでじっと子供たちのプレイの様子を見ていると無性に耐久レースを戦いたくなり、先週あたりから何度かこっそりル・マン24Hに挑戦(笑)。
しかし、子供たちが1時間半もじっと黙ってお父さんを解放してくれるはずもなく、そのたびにレース途中での棄権を強いられていたのです・・・。
そこで先日、今度こそはと、子供たちの遊び道具を周到に準備した上で、暫しの間、ゲーム専念を宣言。
「お父さん、あと何時間あるの~?」と、再三にわたる子供たちの呼びかけをPAUSEボタンを駆使してかわしながら、何とか20年ぶりにルマン24Hのゴールまで辿り着きました!
さて、レースの模様はというと、ユノディエールで圧倒的なアドバンテージを持つ直線番長的なライバルが不在というラッキーな巡り合わせによって、「ヨリノT」駆る我がマシン(767Bのつもり)は、トップスピードの低さがハンデとはならず、序盤から幸先良くP1のポジションをキープ。
そのままずっと上位3台による同一周回での一進一退の攻防が続きますが、夜間モードに突入した13時間過ぎ、「ヨリノT」は食い下がる2位「Jイクス」との差を1ラップまで広げることに成功(^^)v。
これで俄然優位に立った「ヨリノT」は、エンジンやミッション関係のメジャートラブルが一切発生しないという幸運も手伝って、全12回のルーチンピットストップ中に一度も首位を明け渡さないという完璧なレース運びで、2位「Jイクス」・3位「サリハン」に2ラップの差を付けて81周を走破し、堂々の優勝を飾りました。
えっ?、これはマツダならではのレース運びとは違うじゃないかって??
たしかに、'91年のル・マン優勝時を遥かに上回る圧勝ぶり。
でも、それ以降もマツダがずっとル・マンチャレンジを続けていたら、いつかこんな圧倒的に優位なレース展開の年もあったかも・・・・・うん、きっとそうに違いありません^^;。
Posted at 2011/02/15 02:02:02 | |
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