
仰々しいタイトルでのブログも、4話目に突入しました(^_^;)。
‘80年代から’90年代初頭のように、マツダワークスが世界の舞台にチャレンジする姿を追いかけたいと願う、アツいマツダモータースポーツファンたちが結成したWW2。
今再び、あの興奮や感動を味わうことのできる「パラダイスな」環境が整ったとしたら・・・掲げた夢の実現をもって、ひと区切りをつけることもできるのではないか。
場合によっては”嬉しい解散”も、”無念の継続”も考え得るのです。
前回、かつてのモータースポーツ冊子「POLE POSITION誌」を、現在の「MZRacingサイト」に置き換えることで、私達のパラダイス到達を阻む壁の一角は崩れそうな気がしました。
では、MZRacingが今も伝え続けている世界中のレースシーンに、かつてのワークス活動を呼び起こすような飽くなきチャレンジは含まれているのでしょうか・・・。
ここで、話題をデイトナ24時間レースに戻します。
1980年、「POLE POSITION誌」が創刊。
その記念すべき第1号が伝えたのは、マツダRX-7による北米IMSA GTUクラスの制覇でした。
これはその前年、マツダとマツダオート東京がワークス体制で臨んだ1979年開幕戦のデイトナ24時間レースにて、デビュー戦となる初代RX-7がワークストリオの片山/従野/寺田組のドライブにより、GTUクラスでセンセーショナルなデビューWIN(1-2フィニッシュ)を達成。
総合順位でも5位・6位に入るというこの快走が発端となり、W.ボーレン選手やR.マンデビル選手なども含め、IMSAのGTUクラスに大勢のプライベートRX-7ユーザーが誕生、ついに80年には初の年間チャンピオンを獲得したというストーリーでした。
この後、RX-7は1984年まで5年連続でIMSA-GTUクラスを制する快進撃を続けます。
その一方で、1982年のデイトナには再びワークスチームが登場し、13Bエンジンで武装したRX-7でGTOクラスにチャレンジ。
ここでも片山/従野/寺田組がポルシェ・カレラやフォード・マスタングを蹴散らして総合4位に食い込む快挙。RX-7がデイトナのGTO/GTUクラスをダブルで制覇します。
(なお、この年のGTUチャンピオンは、かのJ.ダウニング選手でした)
また、1984年のデイトナでは、GTPクラスに出場したBFグッドリッチチームのローラ・マツダT616が、夜明けを迎えた13時間過ぎに総合2位まで浮上。ほんの一瞬に過ぎませんが、ロータリーエンジンによるデイトナ24H総合優勝が頭をかすめたのが、この年でした。
そんな1980年~1984年頃が、デイトナそしてIMSAにおけるRX-7やマツダREの活躍の最初のピークだったといえるでしょう。北米で一定の戦績を収めたマツダは、次なる照準をル・マンやWRCなど欧州のモータースポーツフィールドに定め、レーシングREのマルチローター化や、レース専用シャシーの開発へと舵を切っていくのですから。
しかし、ここまでのマツダの北米レース活動には、見逃してはならない点があります。
その昔、レースを始めたばかりの東洋工業が、必勝を期したファクトリーチーム団を結成し、110SやR100で東南アジアやヨーロッパのレースを転戦していた黎明期と違い、ここ北米ではノウハウの豊富な現地有力チームと、マツダやマツダオート東京(のちのマツダスピード)、そして、マツダの看板を背負うワークスドライバー達が巧みに連携する、効率的なジョイント体制を早くから構築していたことが窺えるのです。
これはその後、「マツダRX-7・GTO」がP.ハルスマー選手によって前人未到のIMSA通算100勝を達成したり、GTPクラスのマツダ・アルゴや、GTUクラスのマツダMX-6がデイトナのバンクを駆け抜けた、次なる活躍のピーク・・・’80年代後半から’90年代にかけての活動にもしっかり継承されます。
なお、この頃の私のハイライトは・・・マツダスピードが「#77・マツダ767B」(別名:767デイトナ)でエントリーし、片山/従野/ロビンソン組が5位入賞した1989年のデイトナ24H。
767B好きの私にとっては、やはりこのデイトナ戦が最も印象深いです(^_^)。
さて、そんな第二のピーク期の中でも、マツダがワークス体制を敷いてGTOクラスへのチャレンジを宣言したのが、1990年。
ルマン用と同じ4ローターREを投入し、さらにパワーアップした北米のレース活動を伝えてくれた当時の「POLE POSITION」誌にて、時にチームスタッフのウェアに、時にトランスポーターの広大な側面に登場していたのが、
「Mazda Motorsports」という、凛としたロゴでした。
そう、私達WW2もそのフラッグを大切に保管し、幾度となくS耐レースのチームPITに掲げてきた、あのロゴだったのです。
(つづく)
Posted at 2013/03/02 14:10:45 | |
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隠れ家発のWW2 | 日記