
実家のアクセラに大慌てで冬支度をしてから、3週間が経過しました。
アテンザスポーツワゴンのお古であるこのスタッドレスセット。
ユーノス800にオプション設定されていた16インチBBSと、205/55のDSX-2の組み合わせは、アクセラの正規サイズ(205/60)よりも外径が一回り小さく、換装直後は足元が随分と迫力を欠いて見えたものですが、もうその雰囲気にもすっかり慣れました(^^;)。
そればかりか、メインユーザーの御歳を考えたら、やたらとホイールが存在感を主張する純正18インチよりも、グンと控えめな16インチのメッシュホイールの方がむしろユーザーのキャラクターに合っている気さえしてきた今日この頃(^^)。
そんな感じで、冬仕様の外観が日に日に馴染んでいく一方で、違いが鮮明になっているのが、冬仕様の車両挙動の違い。
無論、その違いを生み出す最大の要素は、標準タイヤ(SP MAXX)とスタッドレスタイヤ(DSX-2)との明確なまでの性格の違い(用途の違い)。
これに、215/45R18 → 205/55R16のサイズ変更まで加わったものだから、現在のアクセラは挙動の角が丸まったマイルドなレスポンスに支配され、とにかく乗り心地が良くて快適なのです(^^)。
この美点は、前述した外観イメージの話とも絡んで、次回の換装時、本当に元の純正18インチに戻してよいものか、真剣に悩み始めてしまった次第。
現在のところ、ビアンテ純正の17インチタイヤ(215/50)にスイッチする公算が高まりつつあります(^^;)。
えーと、話を元に戻すと・・・
この乗り心地の改善は、タイヤ自体の「パフォーマンスの差」が生み出した車両挙動の違い。
これとは別に、日に日にその違いが明確になってきたのが「バネ下重量の差」による車両挙動の違いです。
とにもかくにも、現在のスタッドレスセットは純正18インチセットより随分と軽くなったようで、アクセルに対する駆動輪(前輪)のレスポンスがとてもクイック(シビア)になっているのです(笑)。
え?
そうなんですよ・・・一般的なイメージは、どちらかというと逆。
スタッドレスといえば鉄チンかお買い得アルミのイメージが強いので、グリップレベルは落ちてバネ下重量は嵩んで、車両の挙動はダルな方向、もしくは落ち着いた方向に行きがち。実際、我が家のビアンテも概ねその傾向ですし、デミオは「超軽量アルミ→純正アルミ」の影響で、その足取りは確実に重くなっています(苦笑)。
ところが、実家のアクセラXDの場合は、純正の鋳造18インチからBBSの鍛造16インチ(しかも小径)への変更で、交換作業中も目方の軽さをダイレクトに実感していたし、その後3週間ほど走行してみると、グリップレベルが低下したこともあって、フロントタイヤは過敏なほどに軽~い反応を示すのです。
とくれば・・・否応なしに思い出すのは換装直後の出来事ですね。
交差点でのゼロ発進からシフトアップをするたびにi-DMの白ゲージが連発し、戸惑いを覚えたあのシーン。
その時は、2年以上の眠りから覚めたスタッドレスタイヤの寝ぼけたパフォーマンスのせいだと結論付けたのですが(実際、換装直後はグリップ感が変でした)、こうして冷静に振り返ってみると、タイヤ&ホイールの慣性重量低減による駆動輪のレスポンスアップの影響が「より」支配的だったと言えそうです。
(
当時のブログにコメントをいただいたvertinさんのご推測通りですね)
それでは、
現在の軽くなったフロントタイヤの動きを私が好感しているかといえば・・・
さにあらず。
たしかに、ステアリングの操作力はウンと少なくて済むようになったし、油断しているとホイールスピンも辞さないくらい俊敏な反応をするようになったのは驚きでさえあるのですが、一言でいえば、
まったくもって
アクセラXDらしくない(苦笑)
スタッドレスタイヤのドライグリップ不足は差し引いたとしても、その回転の軽さと手応えの軽さは、重厚でドシッと安定したグランドツアラー・アクセラXDの走りのキャラクターに全くそぐわないのですよ。
やはり、現在まで2年近く親しんできた純正18インチの適度な慣性重量の方が好ましいと感じるわけです。
ここであらためて思うのは、やはりメーカーの純正仕様たるもの、開発エンジニアが何度も何度も走り込み、ファインチューンを重ねて、そのクルマの目標性能や走りのキャラクターに合致するよう心血を注いで造り込んだ「ひとつの完成形」であるということ。
個々のパーツの絶対性能は必ずしもベストでなくとも、トータルのバランスとしてベストとなるよう、プライドをかけて仕上げているわけです。
(あ・・・走りにこだわる良心的なメーカーだったら・・・という前提ですが)
当然ながら、アフター品への換装は仮に単体でポテンシャルアップを果たしていたとしても、クルマ全体のバランスやキャラクターを崩してしまうリスクを負うわけです。
我が家のデミオもまさにそうで、諸般の事情から、私がDJデミオでイチ推しのディーゼル車を外し、あえてガソリン車を選んだという経緯がある故に、13Sの美点である「軽さ」や「俊敏さ」をさらに増強したいとの強い思いから、納車のすぐ翌週に贔屓ブランドの超軽量アルミへの換装に踏み切ったわけで、この個性化も兼ねたモディファイにより、純正仕様のしっとり落ち着いたハンドリングの味が多少なりとも犠牲になるリスクは・・・予め覚悟はしていたのですよ。
さてさて、近い将来、アクセラXD純正の18インチ(SP MAXX)に代わって試装着される公算の高い、ビアンテ純正の17インチ(TRANPATH)。
今回、夏仕様と冬仕様の比較で感じた大きな挙動の隔たりをうまく埋め合わせ、"適度に"乗り心地良く、"適度に"重厚感を感じる新境地の開拓を(贅沢にも)願っていたりしますが、仮にも相手は10,000km近く使用したミニバン用タイヤ。
果たして、どうなりますことやら(^^)。