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Nuk-P@RailStarのブログ一覧

2020年01月26日 イイね!

今度こそ3冠なるか!?

今度こそ3冠なるか!?マツダチームヨーストの#77・Mazda RT24-P DPiが2年連続のPOLE POSITIONからスタートした、今年のIMSAデイトナ24時間レース。

J-SPORTSでの中継放送は日曜の3時~11時、23時~28時半と観るには厳しい時間帯ですが、生と録画を使い分けながら追いかけてます^^;。

足掛け3年にわたった名門・ヨーストレーシングとのレースも残りあと2戦。
昨年はシーズン3勝を挙げたこのジョイントが、マツダ念願のデイトナ総合優勝で有終の美を飾れるかどうかは、ひとえにAERチューンの直4ターボエンジンの信頼性にかかっている気がします。
今年は#77のマシンカラーを出光のスポンサードを機に白ベースに一新。'91年のル・マン優勝を想起させるIDEMITSUのロゴも、気分をウンと盛り上げてくれますね(^^)。


1年前にもここで触れた通り、このデイトナ24時間はル・マン24時間、スパ・フランコルシャン24時間と合わせて世界三大24時間レースと言われる一戦。
この3レースを全て制覇した日本車メーカーはまだなく、トヨタはスパが未勝利、ニッサンはル・マンが未勝利、マツダはデイトナが未勝利で、3社がそれぞれ四半世紀にもわたってリーチをかけ続けている状態なのです。

マツダとデイトナ24時間レースといえば、なんといっても初代RX-7の活躍が印象的。
`79年の初参戦ではGTUクラスの1-2フィニッシュを飾り、総合でも5位・6位に喰い込む衝撃的なデビュー。'82年の総合4位、'83年の総合3位はGTO/GTU 両クラスを制覇した上での快挙でした。
こうして歴代RX-7は'80年代のIMSAシリーズの主力GTマシンの1台として定着。'90年秋のサンアントニオ戦での優勝で、単一車種通算100勝という金字塔を打ち立てたのは記憶に新しい・・・いやいや、もう30年も前の昔話でしたね^^;。


先ほど7時間経過時点での#77の順位は、小林可夢偉選手の駆る#10・キャデラックDPi-V.Rに次ぐ総合2位。秒差という間隔ではないものの、きちんと同周回につけています。

というわけで、私は昨年と同じように、PIT風景を模したインナーガレージの天井モニターを使い、3代目のRX-7と一緒にレースの模様に注目していきますよ(^^)。

2019年01月27日 イイね!

デイトナ臨戦態勢

デイトナ臨戦態勢いやぁ

感無量ですよ!



まさか、こんな日が早々に来るなんてねぇ。


私が思わず驚きを禁じ得ず、そして年甲斐もなく興奮しているその訳は、マツダのマシンがIMSAのデイトナ24時間レースで初のポールポジションを獲った快挙・・・


よりもむしろ、

"そのために"ガレージに設置した天井モニターを通じて、頂点レースに挑むマツダのマシンをリアルタイムで応援するシーンがこんなにも早く実現したことなんです。
だって、当面は撮り貯めたバブル期のGr.CレースをVTR 再生して思い出に浸る想定しかしてませんでしたからね^^;。

この願ってもない幸せを感謝すべきは、まずもって#77のMazda RT24-P DPiで見事なコースレコードタイムを叩き出したO.ジャービス選手とマツダ・チーム・ヨーストであることは論を待ちません。
が、それだけでなく、(一部の時間帯とはいえ)J-SPORTSにこのアメリカンな24時間レースの生中継を決意させた、"小林可夢偉選手とF.アロンソ選手の参戦"を忘れるわけにはいきません(笑)。
この2人が今回出場してなかったら、従来通りIMSA公式サイトのストリーミング中継に頼らざるを得なかったでしょうからね。

さて、このデイトナ24Hとル・マン24H、スパ・フランコルシャン24Hは世界三大24時間レースと言われ、3つ全てを制覇した日本車メーカーはまだありませんが、トヨタ(スパ未勝利)、ニッサン(ルマン未勝利)、マツダ(デイトナ未勝利)がそれぞれ王手をかけているという興味深い三竦み状態なんです。

マツダは`79年に初代RX-7がGTUクラスで衝撃的なデビューWINを飾って以来、ここデイトナで通算23回のクラス優勝を挙げていますが、その何れもがロータリーエンジンによる勝利。スパ24Hとル・マン24Hの総合優勝も然りとくれば、ぜひともデイトナ24Hの総合優勝もロータリーで・・・と願いたくなりますが、まぁこれも時代の流れ。
それでもマツダは、大排気量の自然吸気V8エンジンや、3.5L級のV6ターボエンジン搭載のライバル勢を敵に回して、2Lの直4ターボエンジンで孤軍奮闘しているわけですから、つい3年前まで搭載していたSKYACTIVのディーゼルエンジンも含めて、マツダらしい独自のアプローチを継続しているとはいえるでしょう。

次の生中継は今夜23時からゴールの28時過ぎまで。
若い頃のように起きたままリアル視聴する自信は全くありませんが、しばらくはガレージでこの幸せなシチュエーションに浸れるよう、しっかりと中継番組を録画しておきたいと思います。

あ、もちろんマツダを精一杯応援していきますよ(^^)。


2018年06月17日 イイね!

27年経って、遂に

27年経って、遂に本日をもって、1991年のマツダのル・マン総合優勝が「日本車唯一の」と形容できなくなりました(^^)。

ハイ、第86回ル・マン24時間レースで、ブエミ/中嶋/アロンソ組の#8・トヨタTS050ハイブリッドがTOPチェッカー。
トヨタ初のル・マン制覇は、初の「日本人ドライバーによる日本車の優勝」というオマケまで付く完勝でした。

これまで何度も勝利の女神にソッポを向かれてきたトヨタ。
過去5回もの総合2位というリザルトがそれを象徴していますが、中でも2016年、ほぼ手中にしていた総合優勝を残り5分で奪い取られた"まさかの"悲劇は記憶に新しいところです。
その都度、最前線で幾度となく悲嘆に暮れてきたスタッフにやっとやっと巡って来た最高の瞬間。
果てしない悔しさを胸に秘め、リベンジに燃えて諦めずに頑張り続けた人々の努力がこうして報われるのは、当事者や関係者はもちろんのこと、モータースポーツ界にとっても、自動車業界にとっても大変喜ばしいことですよね。

それにしても「27年」というのは・・・
想像以上に長かった、というのが正直なところ。

現に、マツダ787Bが優勝した翌年の1992年(TS010)、そして1994年(94C-V)と、トヨタは立て続けに総合2位まで登り詰めたし、1992年のデイトナ24時間で圧勝したニッサン(R92CP)の強烈な存在感もあり、その日が遠くないことを十分予感させる空気が漂っていましたから、まさか四半世紀以上もブランクが空くとは思いも寄らなかったですね。

では、私自身にとっての27年は?
マツダの優勝に歓喜した1991年は、東京都内の1K部屋で一人暮らしの身。
土曜から日曜にかけて断続的に放送されていたテレビ朝日のレース中継に、昼夜を問わず必死にかじり付いていたクルマ好きな若者でした。
そして、アラフィフ真っ只中で迎えた2018年。
随分前に終了した地上波でのル・マン中継に代わって、今ではCS放送が生中継で24時間をフルカバー。
さすがに寝る間も惜しんでレース中継にかじり付く気はありませんが、それでもこうして暇を見つけては、インナーガレージのお気に入りのエリアに陣取り、マニアックな解説陣によるレース中継を天井モニターで視聴。

27年前の自分と比べると、サーキットを走り回るようなアクティブなレース熱はすっかり冷めてしまいましたが、昔と同じように画面の隅々まで見逃さないよう神経を研ぎ澄ませながらレース中継に集中(笑)。
遂に記録が塗り替わった歴史的瞬間をリアルタイムで見届けられたことを、我ながら秘かに喜んでいたりします(^O^)。

「え、ル・マン? 昔はよくTVで観てたけど、もう興味なんてないよ」

そんな残念なオッサンになってなくて、ホントに良かった(爆)
2016年07月12日 イイね!

カラースキーム以上の存在感! 【2016 USCC Rd.5】

カラースキーム以上の存在感! 【2016 USCC Rd.5】昨日のブログが何となく愚痴っぽくなったその訳は・・・
ホントはこちらの話題が書きたかったのに、あまりに疲労困憊が過ぎて書けなかったという、無念の恨み節だったわけでして(笑)

申年プロジェクトの折り返し地点で私がぜひ書き残したかったのは、先日のワトキンスグレンのレースで、#55・マツダプロトタイプが見せた大奮闘の様子。
そう、ル・マン優勝25周年を記念してこのレースから登場したCHARGEカラーのLMP2マシンが、6時間レースのほぼ最初から最後まで、総合優勝もしくは表彰台を賭けた好バトルを繰り広げ続けたのですよ!

先日のブログで簡単に総括したように、2013年から始まったMazda6 GX~LMP2プロトによるマツダのALMS/USCCチャレンジは、ひたすら苦戦の連続でした。
とりわけ、シリーズ最高峰のPクラスにステップアップした2014年、2015年の2年間は、唯一のディーゼルユニット搭載車という特異性が大きなハンデと化し、レース毎に着実な進化は果たしたものの、プロトクラスの上位を窺うどころか、格下のPC/GTマシンに追い立てられてしまうという、ファンにとっては目を覆いたくなる程の辛いレースが続いていました。

ところが、3年間に亘ったDEチャレンジに終止符を打ち、AER社製・レシプロターボエンジンにスイッチして臨んだ2016年シーズンは、一転してPクラスの中心的存在に成長。
中でも前半戦最大のハイライトは、第4戦のマツダレースウェイ・ラグナセカで見せた会心のパフォーマンスでしょう。
#55と#70の2台のマツダ・プロトタイプは、ホームコースの予選で見事にフロントローを独占。
しかも、レース序盤は1-2フォーメーションを維持して力強く周回するという、つい数年前の苦闘が嘘のような快走を見せてくれたのです。

そして迎えたのが第5戦のワトキンスグレン6H。
レース終了から数日後、IMSA公式サイトでトータル5時間以上のレース中継録画を観た私はビックリ。
前述した通り、ド派手なメモリアルカラーをまとった#55が果敢に前走車にアタックする様子が何度も何度も大写しになっていたのですから(^^)。

2台のマツダLMP2マシンにすっかり感情移入して、手に汗握るバトルに見入っていた私はそのうち、ふとこんなことに思い当たりました。

これって、もしかして・・・
歴代のCHARGEカラーマシンで最高のレースパフォーマンスじゃない?

ちょっと振り返ってみましょう。

私がかつてJSPC観戦に明け暮れた青春時代。
20代の青年がアツい声援を送り続けたマツダの4ローターマシンは、レース距離が長くなればなるほど無類の耐久力を発揮し、レース終盤にスルスルと上位進出を果たしてくれたものの、ことコース上のレーシングパフォーマンスに限っていえば、全くもって"控えめ"でした。
FISCOのどのコーナーにいても場内に響き渡り続けた孤高のロータリーサウンドと、遠く陽炎の彼方からでも一発でそれとわかる強烈なCHARGEカラーは常に無類の存在感を放ち、ファンとして大いに惹かれるものがありましたが、ここ一発の速さやレースを支配する強さに関しては、劇速だった当時の国産ターボ勢の後塵をずっと拝していたのは紛れもない事実。長いFISCOのストレートでは呆気なくトヨタやニッサンの化け物ワークスマシンに抜き去られるのが常でした。
それゆえ、マツダがル・マン優勝を果たした以降のレース中継では、番組スポンサーであるライバルメーカーの意向を反映してか、CHARGEカラーのマシンがオーバーテイクされるシーンが何度も意図的にオンエアされたものです。

当時のマツダのGTPマシンのコース上のライバルは、第2集団にあたる国産セミワークス勢やポルシェの有力プライベーター勢でしたが、コース上で丁々発止のバトルを繰り広げることは殆んどなく、主にピット作業の優劣やトラブル発生の有無で順位を入れ替えるという、静かな戦いに終始していました。
このあまりにも控えめなレースパフォーマンスは、あくまでも「国内耐久戦はル・マンのための実戦テスト」と割り切っていたマツダ独自のスタンスからくる戦いぶりでもあったわけですが、念願のル・マン優勝を果たした翌年、レシプロV10エンジン搭載のニューマシン・MX-R01を登場させても、基本的にその構図は変わることはありませんでした。
同じ3.5L自然吸気エンジンの新規定C1マシン・トヨタTS010には速さで遠く及ばなかったMX-R01は、せいぜい旧型Cカーのセミワークス勢の集団に交じって、抜きつ抜かれつの中団争いをするのがやっとだったのです。

そこへいくと現在のマツダLMP2 マシンは、かつてのMX-R01と同じレシプロエンジン搭載マシンで、何となくシルエットも似通っていながら、そのバトルフィールドは中団争いではなく、堂々オーバーオールでの表彰台争い。
TV中継映像でさえ、あれだけ時間を割いて#55の速さや勢いにフォーカスしていたわけですから、実際にワトキンスグレンに足を運んだファンはきっとそれ以上に、メモリアルカラーのマツダLMP2の躍動を瞼に刻んで帰途に着いたに違いありません。

もっとも、ルマン・プロトタイプ(LMP)の名こそ冠しているものの、今年のル・マン24時間で覇権を争った三大メイクスの超ハイテクなLMP1-H(ハイブリッド)マシンにはタイム的にも技術的にも遠く及ばないUSCCのLMP2カー。しかも、バトルの相手は年代物のデイトナプロト(コルベットDP)だったりするわけで、折角の#55の大活躍も、すぐさま世界の頂点レベルを想起させるものではありません。
しかし、欧州とは一線を画した独自の境地を確立しているアメリカンレーシングの世界において、大人気のスポーツカーの頂点シリーズでここまで目を惹くレースパフォーマンスを発揮できていることは、彼の地のマーケティング面で絶大な効果を発揮していることでしょう。

そう、今ノリにノっている#55のLMP2マシンは、コース上でマツダ史上「最強」のマーケティング効果を生んでいるCHARGEカラーのマシンとも言えるのです!



(ゼッケン後方の電光表示はクラス順位。つまり、Pクラス1位=総合1位を激走中の#55)

2016年07月05日 イイね!

突然ですが、自動車競走二題(後篇)

突然ですが、自動車競走二題(後篇)米国の頂点に君臨するスポーツカーレース・USCC。
2016年シーズンからエンジンをMZR-2.0Tへスイッチし、USCC最高峰のプロトタイプクラス挑戦3年目を迎えた北米マツダのLMP2マシン。

今シーズンは第4戦で初のポールポジションを獲得、続く第5戦では初表彰台となる3位入賞と、かつてないほどの上昇気流に乗って迎えた第6戦・ワトキンスグレン。
この6時間レースでは、マツダ787Bによるル・マン優勝25周年を記念して、#55のLMP2マシンがオレンジ&グリーンのCHARGEカラーに、僚友の#70も同じくアーガイル模様の塗り分けを施して登場し、週末の話題をさらいました。
注目のリザルトは、メモリアルカラーをまとった#55が、0.17秒差という僅差の予選2位からスタートし、決勝レースでも一時はトップを快走するシーンを演じ(たものの、リタイヤ)、一方の#70は予選5位のポジションを堅持したままフィニッシュと、それぞれに印象的な走りを見せてくれました。

・・・などと、このたび(久々に)私がマツダLMP2のチャレンジの様子を伝えておこうと思い立ったのも、今年のル・マン24時間レースでの”信じ難いドラマ”を、リアルタイムで観てしまったからに他なりません。
そのドラマの中身といえば、皆さんもご存知の通りですよね。

「トヨタよ、敗者のままでいいのか。」

そんな挑発的なスローガンを掲げ、新開発のハイブリッドマシンで今年のル・マンに挑んだトヨタ。
ポルシェやアウディの本命マシンがトラブルで後退し、次々に片肺飛行に陥っていくのを尻目に、トヨタは2台揃って快調に走行し、レースの大半をリード。
そのまま総合1-3位という好ポジションで終盤に突入し、悲願の初優勝が目前に迫っていた#5・トヨタTS-050ハイブリッドに、残り5分でメカニカルトラブルが発生し、まさかの大失速。
これにより、同周回で追走していた#2・ポルシェ919ハイブリッドが、残り3分の時点でメインストレート脇に停車した#5をパスして大逆転、2年連続の総合優勝が転がり込むという、誰もが予想し得なかった結末を迎えたのです。その上、失意の#5は最終ラップの規定タイムを満足できず、2位相当の周回数を走破していながら完走扱いにならなかったという、まさに”悲劇”というべきドラマ。

「まだ何かが、足りない。」

現在はこのようにコピーを更新したトヨタですが、さすがに今回のル・マンに関しては・・・あと少し足りなかったのは「運」以外の何ものでもない、そう私は思います。

実は今回のル・マン24時間レース、私はゴール30分前からやっと生中継を見始めたクチなので、例年のようにスタートから一貫してレースの趨勢を追いかけていた訳ではありません。でも、外出先でGazoo Racingサイトの速報レポートを見る限り、トヨタは常にレースの主導権を握る“横綱相撲”を演じていたし、日曜の夜、家族と立ち寄ったトンカツ屋で覗いた17H経過時点のレポートに「1-2体制」の文字を見た私は、「今年は遂に勝つな・・・」と確信(観念)していたのです。

しかし、「せめてゴールシーンくらいは生で見届けなければ・・・」と観始めたCS放送で、解説・実況陣も思わず絶句した、凍り付くような展開が。
間違いなく現場サイドは最善を尽くしたと思うし、技術の粋と英知を結集したマシン開発も過去最高レベル。この上、望んでいた最高の結果が伴わなかったのは、まさに「運」。トヨタチームには全く非がないとさえ思えます。
(強いて言えば、最後まで1-2体制が維持できなかったことが悔やまれますが、タラレバはなしで・・・)

「レースに勝って、勝負に負けた」
このことは、最後の瞬間まで勝負を諦めない猛追を見せた結果、通算勝利数を「18」に伸ばすことに成功したポルシェでさえ、心から自分たちの勝利を祝う気にはなれず、アウディと共に、トヨタへ最大級の賛辞を送ることを忘れなかったという事実が雄弁に物語っています。
残り5分、「敗者」が「勝者」に変身する劇的瞬間を万感の思いでカウントダウンしていた中、突如天国から地獄へ突き落された関係者の方々の落胆や心労たるや想像を絶するものがあり、私は慰めのコトバが思い付きません。

今回は本当に稀なハードラック。来年こそはぜひ雪辱を!

最後まで初優勝を信じていたトヨタファンはもちろん、多くのレースファンも同じ思いだったでしょうし、結果的に”日本車唯一のル・マンウィナー”との肩書きが残ったマツダの大ファンである私も、さすがに今回は99%以上、同じ思いを抱きました。
「いくらなんでも、それはないんじゃない?!」
なんて、勝利の女神に大クレームを付けたい気分でしたしね。

でもね・・・
この美しくも儚い惜敗のドラマに少しだけケチをつけるようで申し訳ありませんが、私は「完全に100%」は同情し切れないのですよ。
何故って・・・そもそも、今年のレースが始まるまでの過程に関し、やはり文句を言っておきたいことがあるから。

それは、私のみんカラブログでは耳タコな話題で恐縮ですが、今年もトヨタがライバルと同等の3台体制を敷こうとしなかったことへの失望

その正確な時期は忘れてしまいましたが、昨年の秋頃だったか、トヨタが2016年のル・マンに2台体制で臨むという残念な情報に接したのです。
過去何年もの間、王者アウディや復活したポルシェが何れも3台体制でこの偉大な24時間レースに挑み、確実に栄光を勝ち取ってきた中で、頑ななまでに2台体制を維持してきたトヨタ。
(なんでも「不利な条件に自らを追い込んで戦う」などという公式な理由があるようですが・・・本気で?)

単純な数の大小以上に戦略面での自由度が制限され、劣勢を強いられやすいのが「マイナス1台」。
とくに、ル・マン24時間のような長丁場のレースでは、予期せぬアクシデントやトラブルは付き物。
もし仮に1台トラブルに見舞われた場合でも、3台体制なら依然、残った2台で戦略を分けて戦うことも可能なところが、2台体制だと僅か1台で、守勢に回りながら勝負せざるを得ません。現に、今年のレースでは、序盤からアウディやポルシェの本命マシンが後退してしまって劣勢を強いられていたし、最終的には盤石に見えたトヨタも大事な1台を失ったわけですからね・・・。

ここ数年、ル・マン必勝と毎年のように口にするわりに、一向に3対3の真っ向勝負を仕掛けようとしない姿勢に私はずっと苛立ちを感じ、挑戦する真意すら計り兼ねていたというのが正直なところ。
それゆえ「今年もそうだったか・・・」と、諦めにも似た落胆を感じていたのですね。

ところが、現実にはここで思わぬ神風が吹くことになります。
昨年9月に北米で巻き起こったアウディ車のディーゼルエンジン疑惑を発端にして、アウディが事業計画を大幅に見直す事態に陥り、その余波でアウディと同グループのポルシェのモータースポーツ計画にも影響が。長らく3台体制を維持してきたル・マン参戦も、遂に2台体制への縮小を余儀なくされてしまい、トヨタが負うはずだった「数のハンデ」が労せずして解消されたのです。
これは・・・トヨタにとっても全く望外なGoodニュースとなったはず。
自らがまたも背負い込む決断をしたはずのディスアドバンテージが、予期せぬ外的要因によって帳消しとなってくれたわけですから、なんてラッキーなんでしょう。

そう、昨秋の時点でこれほどの棚ぼた的な幸運に与ったわけですから・・・ラスト5分、誰もが信じて疑わなかったトヨタの初勝利、その歴史的瞬間を迎える直前にまさかの不運に見舞われても、完全に同情する気にはなれなかったというわけ。(え?料簡が狭いって?? すみません)

もし、来たる2017年もライバルと同じ体制で対等な勝負が実現するならば・・・マシンの素性は抜群に良さそうだったので、今度こそ、ベストを尽くしたその先に“風”が吹いてくれて、悲願のリザルトを手にできるかもしれませんね。
本番レースはまだ1年も先ですが、それまでのサーキット内外での展開や動向にも注目をしていきたいと思います。

プロフィール

小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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