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2014年05月08日 イイね!

SKYACTIV-Dレーシング、これは大躍進だ! 【USCC Rd.4】

SKYACTIV-Dレーシング、これは大躍進だ! 【USCC Rd.4】北米USCCは開幕から3ヶ月が経過し、今回のモントレー戦がシリーズ第4戦。

舞台はマツダのホームコースでもある名トラック、ラグナ・セカとあって、北米マツダとSpeed Sourceチームは、前戦・ロングビーチから投入したスプリント仕様エンジンを#70、#07の2台のLMP2マシンにフル搭載してきました。
ロングビーチで記録した「Pクラス8位」(総合17位)という今季ベストリザルトをさらに更新する期待が否応なく高まります(^^)。

残念ながら、今回は私が旅先にいてリアルタイムでレースが追いかけられなかったので、ラグナセカでの活躍の様子はお馴染みMZRacingサイトの速報頼みとなってしまったのですが、先にリザルトから紹介すると、#70のマシンがPクラス7位(総合7位)でフィニッシュし、私たちの期待通り、ベストリザルトを更新してくれました。

クラス順位こそ1ポジションの前進に過ぎませんが、注目すべきは総合順位が前回の17位から7位へ躍進していること。このことが如何に今回のマツダLMP2マシンの大幅なパフォーマンス向上を物語っているか、各セッションでのベストタイムから紐解いてみましょう。

まずは金曜の練習走行から。

<Practice1> (※P/PC/GTLM/GTD全クラス;55台)
  総合18位(Pクラス11位) #70・マツダLMP2  1:23.615 (+3.372)
  総合31位(Pクラス12位) #07・マツダLMP2  1:24.860 (+4.617)

<Practice2> (※全55台)
  総合17位(Pクラス10位) #07・マツダLMP2  1:23.088 (+3.303)
  総合32位(Pクラス12位) #70・マツダLMP2  1:25.773 (+5.988)

2台のマツダLMP2は、全12台が出走したPクラス内の順位こそ最後方付近で変わりありませんが、何れのセッションも、総合TOPのマシンから3.3秒落ち(=104.2%)のタイムをマーク。
開幕直後はTOPのマシンの110%前後で低迷、今後に期待を感じさせた前戦でさえも107%前後だったことを考えれば、これは大幅な躍進。しかも、#07、#70の両マシンが代わる代わるそのレベルのタイムを刻んだことは、新エンジンの投入で一気にマシンポテンシャルが底上げされたことを如実に物語っています。(本当は2台同時がイイんですけどね)

次に予選です。
前戦ロングビーチと同様、予選・決勝はPクラスとGTLMクラスの2クラスが混走。

<Qualify> (※Pクラス&GTLMクラス;全23台)
  総合11位(Pクラス11位) #07・マツダLMP2  1:22.010 (+3.449)
  総合21位(Pクラス12位) #70・マツダLMP2  1:26.302 (+7.741)

#70はPracticeのタイムを上回ることができず最後方に沈んでしまったものの、#07はベストタイムを約1秒更新し、予選最高位となる総合11位に。
クラス順位も11位ということは・・・GT-LMクラスのマシンを全車、後方に従えたということです!
シーズン序盤のマツダLMP2マシンは、同じプロトタイプ勢はもちろん、格下のGTマシン勢も含めた全マシンの後塵を拝する惨状だったわけですから、たった数ヶ月でここまで這い上がった事実には、感動すら覚えます。

そして2時間レースとなった決勝のリザルト。

<Race> (※Pクラス&GTLMクラス;23台出走)
  総合優勝(Pクラス1位)  #2・HPD ARX-03b  87Laps  
      :                :         :
  総合7位(Pクラス7位)   #07・マツダLMP2   85Laps
  総合23位(Pクラス12位)  #70・マツダLMP2   30Laps(リタイヤ)

なんと、#70は総合TOPからの遅れを僅か2Lapに止め、過去最高位のPクラス7位(総合7位)に。
しかも、GT-LMクラス優勝のコルベットC7.R(総合8位)にきっちり1Lapの差を付けた、堂々のポジションで!
予選で好走した#07は、残念ながら他車との接触により無念のリタイヤを喫しましたが、MZRacingサイトのレポートによると、一時は総合4位を快走したそうです。

そして、2台のマツダLMP2マシンがレース中に記録したベストタイムは、Pクラスで最速タイムをマークした#42・ニッサンモーガン(リタイヤ)の「1:19.747」に対して、

  #70 マツダLMP2 SKYACTIV-D Racing  1:21.928 (+2.181 → 102.7%)
  #07 マツダLMP2 SKYACTIV-D Racing  1:22.571 (+2.824 → 103.5%)

と、練習走行や予選よりもさらにそのGapを縮めてきたことには本当に驚きました。

限られたリザルトデータを見ただけでもこれだけのインパクトを感じるのですから、きっと現地でマツダLMP2勢の走りにアツい視線を送っていたファンには、その力強い走りがダイレクトに伝わってきたことでしょう。

ただ単に、今回の第4戦のリザルト表を眺めただけでは、結果的にPクラス勢5台のリタイヤに助けられた「クラス7位」と映るかもしれません。
しかし、シリーズ唯一のディーゼルエンジンを搭載し、独自のチャレンジを展開するマツダのLMP2マシンが、開幕以来ずっと先を越されてきたGTマシン勢を完全に速さで凌駕し、プロトタイプマシン本来のバトルフィールドまで歩を進めてきたことは、ファンとして喜ばしい限りですし、開幕戦・デイトナや第2戦・セブリングで喫した屈辱の最後方グリッドから、たった2戦で失地を回復し、ここまで上り詰めてきたことは特筆に値すると思います。

前回、ロングビーチ戦のレポートでは、私は新エンジンで速さを垣間見せたマツダLMP2マシンを評し「挑戦は新ステージへ」と記しましたが、今回のモントレー戦では、いよいよその新しいステージで堂々とライバルマシンに勝負を挑める日が、刻一刻と近付いていることを強く確信した次第です。

現在、USCCで最も急速にポテンシャルUPを遂げているマシンは、きっと2台のマツダLMP2マシンに違いないでしょう。
頑張れ!SKYACTIV-D Racing!!
2014年04月13日 イイね!

マツダLMP2、チャレンジは新ステージへ 【USCC Rd.3】

マツダLMP2、チャレンジは新ステージへ 【USCC Rd.3】開幕戦・デイトナ24時間に第2戦・セブリング12時間と、アメリカでも屈指の長距離耐久レースが続いた新生USCCシリーズ。
4週間のインターバルを経て迎えた第3戦は、一転して1時間40分のスプリントレース。舞台となるカリフォルニア州のロングビーチは、かつてF1も開催された有名なストリートコースです。

序盤2戦では激しいクラッシュやアクシデントが目立っただけに、エスケープゾーンのないコンクリートジャングルで、群雄割拠のプロトタイプ勢とGTマシン勢がどのようなレースを見せるのか、期待と不安が交錯する注目のレース!・・・と思っていたところ、今回のエントリーリストを見てビックリ。
そこにはPクラス勢の11台とLM-GTクラス勢の10台の計21台のマシン名しか記されておらず、PCクラス勢とGTDクラス勢は出番なし。どうやら、同時開催となったインディーカーレースとの兼ね合いで、USCCはこの2クラスによる1レースのみ、となっていたようです。
裕に60台を超えるマシンが勢揃いしたデイトナやセブリングと比べると、参加台数が一気に3分の1へ激減した格好ですが、各クラス内の勢力が非常に拮抗していることや、市街地コースの特性などを考慮しても、2クラスのみの混走に留めたのは賢明な判断だと思いますね。

さて、USCC最高峰のPクラスに、シリーズ唯一のディーゼルエンジンで挑戦しているSpeed Sourceチームと2台のマツダLMP2 SKYACTIV-D Racing

前戦・セブリングでは、#70のマツダLMP2が12時間のレースを最後まで走り切ってチェッカー。
僅か2戦目でのシリーズ初完走に、チームもファンも意気上がるところですが、なんとこの第3戦からは、#70のSKYACTIV-Dエンジンをパワーアップ。いよいよ、スプリントレースを意識して、「速さ」を追求するセットアップへと舵を切ってきたのです!
前戦までは長時間レースが続いたため、何よりも耐久性の確保が最優先。
速さを度外視した手堅い戦いを強いられ、ライバルのプロトタイプ勢はおろか、GT勢の後塵をも拝するコース上のパフォーマンスに、ファンは散々ストレスを溜めてきたので、これは待ちに待った明るいニュース(^_^;)。

実際、金曜日のプラクティスでは、早くも期待を抱かせる明るい兆候が見られました。
1回目のセッションでは、Pクラスの上位勢が1分16秒台の中盤、LM-GTクラスの上位が1分19秒台後半のベストタイムをマークしていたのに対し、#70が1分21秒台のベストタイムで追従(ちなみに、僚友の#07は1分23秒台)。
依然、全参加車中で最後方という残念なポジションに変わりはありませんが、タイム差の中身を見ていけば、総合TOPのライリー・フォードから「+5.274秒」(=106.9%)という#70のベストタイムは、開幕戦・デイトナの予選タイムの「+11.464秒」(=111.7%)や、第2戦・セブリングの決勝ベストタイムの「+8.681秒」(=107.7%)と比べても、着実な進化の跡が窺えるものでした。

ただし、この良い流れも2回目のプラクティスを終えたところまで、でした。

予選を目前にして、スプリント仕様エンジンの#70は突如、燃料漏れのトラブルに見舞われてしまい、期待された予選はノータイム。こうなると、従来型エンジンを搭載する#07が、予選PPから10秒落ちとなる1分25秒台のタイムで総合20位(Pクラス10位)につけるのが精一杯という展開に。

迎えた決勝レース、なんとかトラブルの修復を終えてグリッドに付いたかに見えた#70は、スタート後僅か3周を走っただけで、見せ場もなくリタイヤ。
残された#07が淡々と周回を重ね、優勝したライリー・フォードから6周遅れで2戦連続のフィニッシュ。
#70を含むPクラス勢の3台とLM-GTの1台がPITでリタイヤしたため、#07の順位は総合17位(Pクラス8位)となりました。

しかしながら、今回のレースの最大のポイントは、Speed SourceチームとマツダのLMP2マシンに、これまでずっと後回しにされてきた「速さ」を追求する積極的な姿勢がハッキリ見えたこと。

思い起こせば昨年のGRAND-AMシリーズでも、常に#70のMazda6 GXが先行してマシンアップデートを受け、僚友の#00・Visit Florida号を速さで凌駕するシーンがしばしば見られましたが、今回、スプリント化のモディファイを受けた#70のLMP2マシンが垣間見せた速さのアドバンテージは、昨年のMazda6 GXのそれとは全くレベルが違いました。
2年目を迎えたSKYACTIV-Dクリーンディーゼルエンジンでのマツダのチャレンジも、いよいよこれからが本番だ!との印象を強くしました。

次戦のモントレーも今回と同じくPクラスとLM-GTクラスの混走レースとなる模様ですが、舞台はマツダのホームコースのラグナ・セカ。
ぜひ、スプリント仕様のSKYACTIV-D Racingエンジンが本領を発揮し、まずは"目の上のたんこぶ"のLM-GT勢を追いかけ回してもらいたいものです!
2014年03月17日 イイね!

クリーンディーゼル、未踏の12時間を走破! 【USCC Rd.2】

クリーンディーゼル、未踏の12時間を走破! 【USCC Rd.2】伝統のデイトナ24時間で、北米USCCシリーズが開幕してから1ヶ月半。
シリーズ第2戦のセブリング12時間レースが、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されました。

USCCシリーズ唯一となるディーゼルユニット搭載マシンで、最高峰のPクラスへ挑戦し始めたSpeed Sourceチーム。
2年目を迎えたSKYACTIV-D Racingユニットは、昨年のGRAND-AM仕様のMazda6 GXから大幅なパワーUPを果たしたものの、最新のLMP2マシンに搭載した状態でのパフォーマンスは全く未知数で、その熟成はやっと端緒についたばかり。速さや耐久性など、安定した性能を発揮するにはあまりにも時間不足であり、緒戦デイトナは2台揃って屈辱の予選最後尾からのスタートを強いられ、レース中も大小様々なトラブルが発生し、24時間後のチェッカーを受けることはできませんでした。

そして迎えた第2戦がセブリング。
第62回目となるこの歴史あるレース、昨年はGRAND-AMではなくALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)の一戦だったため、SKYACTIV-D Racingユニットにとっては初体験の12時間レースです。
熟成が急務とされるNewマシンにとって、開幕から立て続けにシリーズ屈指の長時間レースが待ち構えているのは少々辛い展開ですが、それでも2月中旬に開催されたセブリングの事前テストでは、1台だけ参加した#70のマシンが奮闘。
デイトナではすっかり後塵を拝してしまったGTマシン達に対し、GTDクラスの全マシンを上回ると同時に、その上のLMGT勢にも肉薄するベストタイムをマーク。
ひとまず、全参加車の中団あたりまでポジションを挽回し、開幕戦の最後尾から大きく躍進。プロトタイプ勢の後方集団を射程圏に捉えるのもそう遠くない・・・そんな期待を抱かせてくれました。

ところが、期待された本番のセブリングでは、練習走行までは中団のポジションをキープしていたものの、肝心の予選では2台揃ってまともな公式タイムを刻むことができずに、2戦連続でまさかの最後尾スタートに・・・。
お馴染みMZRacingサイトの現地レポートによれば、#70はインタークーラーパイプのエア漏れ、#07は燃圧が上がらないトラブルで予選走行ができなかったとのこと。
「エンジン本体へのダメージはない」とのスタッフのコメントは救いでしたが、果たして、チームは決勝までにトラブルの原因を完全究明し、万全の状態で2台のマシンを送り出せるのか・・・
一抹の不安を抱えながら土曜のレーススタートを迎えたのです。

#70はグリッド最後尾から、そして#07はピットレーンからと、これ以上ない遥か後方からの追い上げを強いられた2台のLMPマシンですが、いざ決勝がスタートすると、予選の不調が嘘のように、本来のペースで周回を重ね、徐々にポジションを挽回。MZRacingの途中経過レポートによると、4時間経過時点では、#70がPクラス12位、#07がPクラス14位で快走。

残念ながら、その直後に#07は予期せぬサスペンショントラブルからリタイアを喫してしまいますが、僚友の#70は順調に走り続け、そのままPクラス11位で無事チェッカー。
初出場のセブリング12時間で279LAPを走破し、出走63台中で総合30位という結果を持ち帰りました。
リザルト表の上では、PクラスとPCクラスをそれぞれ6台ずつ、GTLMクラスを2台、そしてGTDクラスを19台も従えた、堂々の中団フィニッシュです(^_^.)。

気になるTOPとのパフォーマンス差については、#70の総周回数は総合優勝したフォード・ライリー(291周)からは「13周遅れ」。レース中の#70のベストラップ(2:01.971)は、クラス最速だったHPD・ホンダ(総合2位)の1:52.134からは「9.8秒落ち」でした。
実は今回のPクラス、1位から9位までがTOPと同周回でフィニッシュするという大接戦で、ベストタイムも1分52~54秒台で拮抗。さすがに、これら上位勢のマシンとのタイム差は相変わらず大きいと言わざるを得ませんが、一方で、クラス下位に終わったマシン達に目を転じれば、レース中のベストラップが1分58秒~2分00秒台に止まったマシンもあり、いよいよPクラスの後方集団の影が少しずつ見えてきた感じも・・・。

にもかくにも、Speed Sourceチームと北米マツダにとって、今回のレースの最大の成果は、#70のマシンが現時点でベストの速さを披露しながら、コンスタントに12時間を走り切ってくれたことに尽きます。
なにせ、これまでのSKYACTIV-D Racingエンジンの最長不倒記録はといえば・・・昨年6月のワトキンスグレン戦。GXクラスで唯1台このレースを完走した#00のMazda6 GX・・・そう、あの寺田選手が駆った"Visit Florida号"の「6時間」が最長だったわけですから、大幅にパワーUPしたLMP2マシンで、その倍のレース時間を早くも乗り切ったことは、間違いなく大きな進歩です。
また、僚友の#07のリタイア原因もシャシートラブルであり、これまでずっとアキレス鍵となってきたパワートレイン系のトラブルでなかったことも、十分勇気付けられる結果といえるでしょう。

次戦のロングビーチまでは、約1ヶ月間のインターバル。
今後もマシン開発の手を緩めずにできる限りのアップデートを施し、数々の名勝負を生んだカリフォルニアの市街地コースで、マツダのLMP2マシンがライバルにアタックする姿をぜひ見せてもらいたいものです。
熟成の進んだTOPクラスのマシンたちと違って、走り始めたばかりのSKYACTIV-D Racingにはポテンシャルアップの余地が山ほど残されているわけですから、今後もマシン進化とリザルト浮上の過程をじっくり楽しんでいけそうです(^o^)。

頑張れ!マツダLMP2!!
2014年02月22日 イイね!

【USCC Sebring Test (2nd Day) 】ぜひ完走のチェッカーを!

【USCC Sebring Test (2nd Day) 】ぜひ完走のチェッカーを!USCCのセブリング・テストデーの2日目。

Speed Sourceチームが走らせた#70・マツダLMP2 SKYACTIV-D Racingは、午前中のセッション(Practice3)で前日のベスト(2:01.311)とほぼ同じ、2:01.393のベストタイムをマーク。
総合TOPタイムをマークしたPクラスのコルベットDPからは依然8秒以上離されているものの、テストに参加した全42台のマシン中で23位という総合ポジションも、1日目とほぼ同じ。
引続き、一番下のGTDクラスの全マシン(18台)を上回ってみせた上に、今回のPractice3では、その上のLM-GTクラスのマシンも1台だけながら喰ってみせました(^_^;)。

どうやら、SpeedSourceチームとマツダのLMP2マシンは、開幕戦での"屈辱の"最後尾から大きく抜け出すことに成功し、プロトタイプクラス「らしい」ポジションへ向けて、一歩また一歩と着実に前進しているようですね。

欲を言えば、あと1.5秒ほどに迫ったLMGT勢をも凌駕して、Pクラス/PCクラスの最後尾集団に追い付いてもらいたかったところですが・・・
このルマンGTクラスはポルシェ・ノース・アメリカがエントリーする911RSRを筆頭に、バイパーGTS-R、コルベットC7.R、フェラーリF458、BMW Z4ら全8台がほぼ1秒差に収まるほどの超・激戦クラス。
しかも、マシンがかなり熟成されているので、仮にSKYACTIV号がタイムでギリギリ上回って上位グリッドに付いたところで、いざレースが始まれば、複数のGTマシンに後ろから激しいチャージを受けるのは必至。
このままでは好バトルの邪魔者扱いもされ兼ねないので、まだまだLMP2マシンのパフォーマンスが安定しないうちは、下手にこのクラスのGTマシンたちには関わらない方が良いでしょう(笑)。

そんなわけで、まずはセブリングテストでGTDクラスを置き去りに! との私のささやかな希望を叶えてくれた#70号車(^^)。

私の興味はすでにラップタイムではなく、次戦の12時間レースをきっちり走り切るだけの信頼性確保の方に移っていますが、そこで気になってしまうのは・・・そもそも今回の貴重なテストの場にチームが2台体制で臨んでこなかったことと、2日目の午後のセッション(Practice4)を#70が欠場してしまったこと・・・。
とくに後者は、一日目が32LAP(Practice1)と40LAP(Practice2)、二日目が45LAP(Practice3)と順調にマイレージを伸ばしていただけに、最後の2時間15分のセッションを棒に振ってしまったのが勿体無いところ。
実は、出走を断念せざるを得ない深刻なトラブルが発生・・・って事態ではないことを祈りたいですね。

USCCの第2戦・セブリング12時間は、3週間後の3月15-16日の開催です。
2014年02月21日 イイね!

【USCC Sebring Test (1st Day) 】 失地回復への第一歩!

【USCC Sebring Test (1st Day) 】 失地回復への第一歩!開幕戦のデイトナ24時間から約4週間。
3月中旬に開催される第2戦・セブリング12時間レースを前に、2日間にわたるテストデーが設けられ、40台を超えるUSCC参戦マシンがフロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイに集結しました。

ALMSとGRAND-AMを統合した新生USCCシリーズの記念すべき開幕戦は、北米マツダとSpeed Sourceチームにとっては大変厳しい戦いとなりました。
デビュー戦となった2台のマツダLMP2 SKYACTIV-D Racingは、最高峰・Pクラスのライバル勢に大きく遅れをとったばかりか、格下のGTマシン勢にもタイムで及ばず、予選グリッドはなんと全出走マシンの最後尾となる総合59位/総合60位。
決勝レースではスタート直後から次々にトラブルが発生してピットインを重ね、最終的には2台ともガレージで息絶え、デイトナのチェッカーフラッグを潜り抜けることはできませんでした。(公式リザルト上は総合56位/総合57位)

昨年、GRAND-AMシリーズのGXクラスでマニュファクチャラーズタイトルを獲得したSKYACTIV-Dクリーンディーゼルエンジンは、大幅に出力を向上してLMP2シャシーに搭載されたものの、Pクラスの上位マシンとのタイム差は途轍もなく大きく、速さや信頼性における種々の課題を克服してライバルたちと戦えるようになるまで、長い長い道程が待ち構えていることを予感させました。

ま、マツダの歴史を振り返れば、ロータリーエンジンによるル・マンへの挑戦も最初は似たような苦戦続き。
ここは焦ることなく一歩一歩、着実に前へ進んでもらいたい・・・そう願う一方で、真紅のソウルレッドのボディにSKYACTIVデカールを散りばめた、まさに現在のマツダを象徴するような最新鋭マシンが、シリーズ唯一のディーゼルエンジン搭載車というハンデはあるにせよ、PCクラスのみならずGTカーたちの後塵をも拝する姿は、ファンとしては到底堪え難いものでもあります。
よって、
「2月のテストでは・・・せめてGTDクラス勢くらいは蹴散らして欲しい・・・」
これが私のささやかな希望だったわけです。

果たして、注目のセブリングテストデーの第1日目。
昨晩、USCC公式サイトのライブチャートで1回目のセッションの途中経過を覗いてみると・・・なんと、マツダLMP2 SKYACTIV-D Racing(#70)は、総合TOPのマシンからは10秒落ちのタイムながらも、順位は全体の中団あたり・・・よく見れば、GTDクラスの全18台のマシンを見事に従えているではありませんか!!

どうやら、ここセブリングはデイトナに比べると各クラス毎のタイム差が大きく出るコースのようで、なるほどチャートを眺めてみると、上位からPクラス勢、PCクラス勢、LMGTクラス勢、そしてGTDクラス勢の順にきっちり集団を形成しています。
#70のマシンはその中では例外扱いで(苦笑)、1台だけPクラス/PCクラスの群れから離れ、LMGTクラスとGTDクラスとの間に単独でスッポリ嵌った感じ(^_^;)。

結局、#70は初日1回目のセッション(150分間)でトータル32LAPを周回し、2:04.998のベストタイムで総合22位(全41台中)で終了。
そして今朝、初日2回目のセッション(135分間)のリザルトを確認してみると、#70はベストタイムを2:01.311まで短縮し、総合24位(全42台中)。周回数はトータル40LAPにも及びました。

総合TOPのコルベットDPとの差も9秒弱まで縮まり、次なるターゲットのGT-LMクラス勢からのビハインドも僅か1秒前後と、相対的なポジションを大きく回復。
依然、Pクラスでは最下位のポジションですが、つい1ヶ月前、デイトナで全車の最後尾あたりを迷走していたのが嘘のような大躍進です(^^)v。

<初日2回目のセッションの最終結果>

 1位 P-1  1:52.480 (  -  )  #5 コルベットDP
 2位 P-2  1:53.267 (+0.787)  #42 ニッサン・モーガン
 3位 P-3  1:53.425 (+0.945)  #90 コルベットDP
 4位 P-4  1:54.522 (+2.042)  #10 コルベットDP
 5位 P-5  1:54.686 (+2.206)  #01 フォード・ライリー
 6位 P-6  1:54.918 (+2.438)  #1 HPD・ホンダ
 7位 P-7  1:55.184 (+2.704)  #2 HPD・ホンダ
 8位 P-8  1:55.190 (+2.710)  #6 ニッサン・オレカ
 9位 P-9  1:55.821 (+3.341)  #60 フォード・ライリー
10位 P-10  1:56.096 (+3.616)  #31 コルベットDP
11位 PC-1  1:56.561 (+4.081)  #25 オレカFLM09
12位 PC-2  1:58.750 (+6.270)  #88 オレカFLM09
13位 P-11  1:59.023 (+6.543)  #78 ホンダ・ライリーDP
14位 PC-3  2:00.060 (+7.580)  #87 オレカFLM09
15位 GTLM-1  2:00.364 (+7.884)  #911 ポルシェ911RSR
16位 GTLM-2  2:00.496 (+8.016)  #93 バイパーGTS-R
:    :
22位 GTLM-8  2:01.000 (+8.520)  #4 コルベットC7.R
23位 PC-4  2:01.076 (+8.596)  #8 オレカFLM09
24位 P-12  2:01.311 (+8.831)  #70 マツダSKYACTIV-D
25位 GTD-1  2:04.487 (+12.007)  #94 BMW Z4
26位 GTD-2  2:04.703 (+12.223)  #73 ポルシェ911GT
:    :
42位 GTD-18  2:08.610 (+16.130)  #32 アウディR8 LMS


さて、引き続き現地では、テスト2日目の最初のセッションが始まっています。

初日の余勢をかって、#70のマシンがどこまでポジションを上げるかに期待したい気持ちもありますが、その一方で、3週間後に迫った本番の12時間レースを睨み、ここからは速さよりも耐久性の確保を優先させてもらいたいとの思いも^_^;。
何といっても、(北米マツダによれば)SKYACTIV-Dには燃費上のアドバンテージがありますからね・・・。

いやー、今後がますます楽しみになってきました!(^^)!。
関連情報URL : http://scoring.imsa.com/

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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