
掲題のような施設はたぶん世界中どこを探しても存在しないと思いますが、もし造るとしたら、そのエントランスの真正面に飾るべきは「初代アテンザ」をおいて他になし・・・さらには「青のセダン、黄色のファイブハッチ、赤のワゴン」の3台セットで決まり!と私は勝手に確信しています(^^)。
その3台、単なるボディー形状の違いだけに止まらず、それぞれ個性的なキャラクターを持っていました。
やや荒削りな走りはご愛嬌ながら、最も明快に”Zoom-Zoom”の志向性を表現していて、かつ抜群にカッコいいのがアテンザスポーツ・23S(17インチ)。
一見地味で、高級感も今ひとつかもしれないけれど、高いボディ剛性と16インチタイヤの絶妙なコンビネーションで、最も走りが洗練されているのがアテンザセダン・23E(Luxury Package)。
そして、両者の走りやスタイルのイメージを受け継ぎながら、見た目を裏切るユーティリティー性能を備えたのが、スポーツワゴン・23Sという具合いに。
さて、その初代アテンザとは2002年、新しいマツダのブランドメッセージ”Zoom-Zoom"を引っ提げて全世界でデビューしたミッドサイズカー。
ポジション的には旧来のカペラに近い部分はあるものの、完全なブランニューのモデルでした。
で、その当時の私はというと、結婚そして第一子の誕生により、独身時代に築いた(カー)ライフスタイルが大きく変貌を遂げつつあり、「実用性」のプライオリティが急上昇していた頃。
そんな私事情に加え、私が小学生の頃からずっとステーションワゴンへの憧れを持っていたことから、初代アテンザのスポーツワゴンがまさに、ど真ん中のストライクだったのです。
もちろん、このアテンザからマツダのクルマが大きく進化していくという大きな期待感があったことも、購入動機のひとつになったことは言うまでもありません。
こうして、同じく憧れだった「サンルーフ」を装備した23S(4AT)を、2003年から2007年まで所有。
最後こそ、ホームタウンへの引っ越しを機に初の3台体制を敷くための放出だったわけですが、シルバーコントレイルのスポーツワゴン・23Sは、走り、スタイル、乗り心地や実用性、さらには所有する意義に至るまで、全てにおいて高いレベルで満足できるクルマでした。
そんなわけで、この4年の間に、実家のカペラワゴンからの代替として同じスポーツワゴンの23S(5MT)が選ばれたのも納得がいく展開だったし、2006年のマイナーチェンジで、多段化されたATとレザーシートで武装したワゴン「23EX」がデビューした際には、かなり本気で前期→後期の買換えを検討したりもしました(^^ゞ。
間違いなく、マツダの新たな歴史を切り開き、一時代を築いたクルマである初代アテンザ。
幸いなことに、私はまだこのクルマを記憶の中だけの存在に止めずに済んでいます。
もし将来父が手放すことになったら、譲り受けて昔のようにZoom-Zoomな高速ツアラーとして活躍させてみたい・・・あ、でもその前には、野良仕事で汚れたラゲッジを大掃除したり、倉庫に格納したトノカバーを復活させたり、いろいろと準備が必要だなぁ・・・などと妄想を膨らませながら、汚れたウィンドウをせっせと掃除する今朝の私でした。
Posted at 2011/10/13 22:04:58 | |
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隠れ家のアテンザ | 日記