
早速、最終限定車のカタログをGetしてきました(^^)。
“SPIRIT R”の名には・・・(中略)・・・つねに「飽くなき挑戦」によって技術を革新し、夢を叶え、復活するという私達の誇り高き開発魂が込められています。
(「RX-8開発主査メッセージ」より一部引用)
今年の6月、SKYACTIVデミオがデビューしました。
世の中の関心がハイブリッド車やEVに移る中で、マツダが環境に対する独自のアプローチで切り込んだSKYACTIV TECHNOLOGY。
約120年の歴史を持つ内燃機関の限界を極めようと、あえて挑戦したのがマツダでした。
“背水の陣”にも似た、新技術に賭けるその不退転の意気込みに感じ入ることがなかったら、来年1月のベリーサの車検のタイミングで、私は「よもや」のRX-8を、そしてたぶん、このSPIRIT Rを、コンパクトカーの後釜として(苦笑)購入する気でいたんですよね・・・。
思えば、私にとってRX-8というクルマは、期待の新星でした。
’90年代後半、マツダの深刻な業績悪化、そして親会社Fordによる不採算分野の大整理の中で、オイルショックの時以来の存続の危機に再度立たされたロータリーエンジン。
幸いなことに、そのFordによってREのブランドアイコン的な側面が見出され開発が継続。
その後ショーカーのRX-EVOLVを経て、ついに新世代ロータリーエンジン・RENESISが完成し、新しいコンセプトのスポーツカーが勇躍21世紀に堂々復活を遂げました。
それが、ユニークな発想のフリースタイルドアで絶妙な4人乗りのパッケージングを実現したスポーツカー・RX-8だったのです。
憧れのREのために何かアクションを起こさないときっと後悔する!との思いで、無謀にも1997年にⅣ型、2000年にⅤ型のRX-7を新車購入してきた私は、2003年のRX-8登場にホッと胸を撫で下ろし、REが進化を遂げた上で存続したことを心底喜んだものです。
ただ私はその頃、ロータリー・ベスト・ピュア・スポーツのFD3Sでスポーツ走行三昧の日々を送っていたし、おまけに、"Zoom-Zoom"なアテンザスポーツワゴンとの2台体制に移行していたこともあり、スポーツカーに憧れるファミリー層に大きく門戸を拡げてくれたRX-8に積極的には触手が伸びませんでした。
そして時は流れ、今年10月のRX-8最終限定車「SPIRIT R」の発売予告です。
2002年のRX-7生産終了時にはすでに翌年のRX-8登場がアナウンスされていたのに対し、今回のRX-8は具体的な後継モデルの存在が明かされないまま終焉を迎えようとしています。
私が、「このままだとREは21世紀を迎えられないのでは・・・」と危惧した’90年代後半に比べ、現在のマツダの経営状況や自動車業界に吹き荒れるエコの嵐を考慮すると、今のREは過去最大級の危機に直面しているのかもしれません。
一方で、REの存続が過去、燃費性能や収益性だけで判断されなかったことは歴史そのものが物語っているし、苦難の連続だったREの実用化からルマン総合優勝に至るまでの尊いREスピリットを多くのファンが誇りに思い、ある面でマツダブランドを支える存在になっていることは間違いのないところ。
でも、あのバブル崩壊後の時と違うのは、今のマツダにはREの敵もいなければ味方もいないこと。
つまりはマツダ自身が、世界唯一の固有技術の将来について自ら決断を下す立場に立たされているわけですね。
それだけに、いつか示されるであろうマツダの「判断」は最大限尊重するとして、自他共に認める大のREファンの私は今何をすべきなのか・・・そして、何ができるのか・・・。
最後にもう一度、カタログのRX-8開発主査メッセージから一部を引用します。
RX-8 SPIRIT R で、ロータリースポーツの熱き伝統と最新の走りをお楽しみください。そして、つねに新たな未来を切り拓いていくマツダスピリットに、これからもご期待ください。
・・・さ、頑張るぞ、ロト6^^;。
Posted at 2011/11/20 00:34:16 | |
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