
6月にデビューした「マツダ・フレアワゴン」をディーラーで発見。
ご存知の通り、この新型車はスズキ・パレットのOEM受給車で、マツダの軽自動車ラインナップの中では、最量販モデルのAZ-ワゴン(ワゴンRのOEM)よりも背の高い、初の「乗用系トールワゴン」であり、その上、便利な「スライドドア」を有していることが大きなトピックスです。(同じくスライドドアのスクラムワゴンは商用系ということで)
ただ、待望の「トールワゴンタイプの導入!」というわりには、本家スズキ車との外観デザインの区別化は最小限の範囲に止まっていて、別体品と思われるグリル部を除けば単なるバッチワークの範疇で、近くまで寄ってバッヂやデカールの文字を確認しないと、スズキ車かマツダ車か簡単には判別ができません(-_-;)。
車名でいったら「スピアーノ」以来の10年ぶりの新商品なのに、「マツダ車を購入したい(or購入せざるを得ない)お客様のために、一応商品をご用意しておきました!」との言い訳が聞こえてきそうな消極的な姿勢は、ちょっと残念ですね。
ま、そもそもマツダの軽ビジネスってそんな感じでしょ?と言われれば反論できないし、今は開発投資を少しでも自前のSKYACTIV技術とその搭載商品に集中投入したいという切実な事情もあるでしょうから、致し方ない話かもしれません。
さて、掲題のフレアワゴンのフロア。
ご覧の通り低くてフラットな形状で、足元のスペースは下手な3ナンバー車よりも広いくらい(^_^;)。
・・・と、のっけから後席周りの話をしてしまうのも、最近母が膝を悪くして段差の昇降が辛くなってしまったので、「乗降時の負担の少なさ」いう新たな視点から、身近なクルマを観察するようになったのです(^_^;)。
この点、我が家の子供たちが日に日に成長し、クルマの乗り降りにせよ、子供用シートの着座にせよ、どんどん私たちの手がかからなくなる一方で、高齢者への配慮の必要性というものは日増しに高まってきます。
ま、昨今の高齢化社会ではごく当たり前の話であり、何も我が家だけが特殊な状況に直面しているわけではないのですが、身近なカーライフを通してそんな場面に出くわすと、さすがに現代社会の実態を「自分事」として意識させられますね。
実は私、そんな視点を通じて最近感じてきた大きな疑問が。
それは、一般的にスペースワゴンやミニバンのウリとなる「ステップ高さが低い」、「ドア開口部が広い」 「足元が広い」といった要素が、高齢者や障害者にとって必ずしも好ましいとはいえないのでは?・・・・ということ。
実例として、我が家のビアンテはスライドドア開口部の広さはクラスTOPレベル、ステップ高さもそこそこ低いのですが、先日の墓参りの際に母がとても乗りにくそうにしていたのです・・・。
傍で見ていると、Bピラー部のアシストグリップを片方の手で握るところまでは良いものの、膝をかばうためにもう一方の手を添える場所を探していて、適切なものがなく困っている様子。
少なくともこの場合、多少開口部が狭かろうが、多少ステップが高かろうが、どこかに気の利いた「第2の」グリップが用意されていた方が、遥かに都合が良かったであろうと思えるわけです。
設置場所は・・・例えば、開けたスライドドアの内側とか、2列目シートの外側とか、開口部の天井とか・・・。
一方、私のような腰痛持ちの場合、年に何回かの激痛に襲われた時を考えると、ドア開口部の大きさや形状がどうこういうより、シート座面の高さが腰の高さに近く、かつ、座面の位置が車外から至近距離にあり、あまり体勢を変化させずにスッと乗り込めることの方が重要。
これはもう、一概にカタログスペックや見た目の雰囲気から判断し、良かれと思って薦めても、実際に本人のニーズに合っていなければ、不幸な結果を招いてしまいそう・・・。
やはり、面倒臭がらずに実車で入念に適合性を確かめていくしかないでしょうね。
案外
「やっぱり、これが一番簡単よ」と、長年慣れ親しんだスイングドアのアテンザスポーツワゴンに落ち着くような気も・・・(汗)。
Posted at 2012/08/25 09:28:20 | |
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隠れ家のマツダ | 日記