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2012年09月26日 イイね!

ダーク化の功罪検証(2)

ダーク化の功罪検証(2)8月末、ビアンテに施工したダークフィルムの”功罪検証”。
前回はまず、リアガラス越しの後方視界から話を始めました。

途中までの結論は、『昼間』限定なら「一長一短」。しかし『薄暮』や『夜間』では、無灯火車両が識別不能なことも含め、「大いに支障アリ」とせざるを得ませんでした。

ただし、これはあくまでルームミラー越しの後方視界であって、クルマが前進しているシーン。

では後退時、つまり、ドライバーが半身になって振り向いた場合の後方視界はどうなのか。
・・・具体的には、バック駐車や狭路での離合でのシーンが該当します。

ここでも例によって、まず『昼間』限定でいうならば、「ギリギリ許容範囲」(^_^;)。

前回より甘めの判定となった理由は・・・明・暗のコントラスト差が影響した結果。
つまり、ルームミラー越しの場合だと、ミラー内に写る『後方視界』と、それ以外の『前方視界』とで明るさの差が激しく、瞬間的に幻惑されてしまうのですが、この点、後ろを直接振り向く場合だと、視界全体が一様に暗いため(苦笑)、決定的な明暗差が生じないというわけ。
加えて、前進時にはとかく瞬間的な視認が求められるのに対し、後退時は時間をかけた動きになるため、次第に目が暗さに慣れてくるし、その上でバックモニター映像やサイドミラーを上手に併用すれば、なんとか乗り切れそうに思えるのです(^_^;)。

ただし、『夜間』となるとやっぱり話は別。

すでに目は周囲の暗さに慣れており、視認が瞬間的か継続的かは一切関係なし。
夜間に関しては、ミラー越しであろうと直接の目視であろうと、後続車のヘッドライトの明かりしか認識できないことに変わりはなく、事実上、後方視界は絶たれた状態。
となると、必然的にバックモニターとサイドミラー頼りの後退となり、それらの画角の範囲内で全ての事が起こってくれれば良いのですが、範囲外から急に物体が飛び込んでくると、認知はまず困難。
もはや安全確保は「運任せ」な状況に陥ってしまうわけです。
(もしバックモニターもなかったら・・・なんて恐ろしい想像はやめます)

後退時のこの惨状は、前回述べた「前進時の」後方視界悪化よりも事態は深刻と言わざるを得ません。
前進時は、不用意な加減速や車線変更を避け「積極的に動かない」ことで少しでも危険を回避する手が打てますが、なにしろ後退時は動かないわけにはいかないのです。そう、何者が潜むとも知れない漆黒の闇に向かって、勇気を振り絞って(いや、腹をくくって?)後退していくしか道はないのですから(苦笑)。

ということで、前回と今回で検証した「後方視界」に関しては、『昼間』はともかく、『夜間』の安全確保において重大な問題があることが発覚しました。

でも・・・今回、ダークフィルムを貼ったのはリアガラスだけではありません。
3週間にわたる実走行検証の終盤になって露見したもうひとつの重大な問題は、交差点での「側方視界」の悪化でした。

具体的には、交差点を左折するケースが該当します。
私の普段の運転パターンでいくと、左にウィンカーを出して減速態勢に入る前から、左前方の歩道上や自車の左後方などの状況確認を開始し、いざステアリングを左に切る瞬間には左後方を振り向いて、必ず目視で状況を追加確認する、というのが一連の安全確認の流れです。
ところが、いざ左後方を振り向き、左リアサイドガラス越しに見える側方視界に目を移した瞬間、奇しくも前述した「明暗のコントラスト」に阻まれ、瞬間的な状況把握がとても難しくなってしまったのです。
・・・それでも、一連の左折行為が途中で停滞せずスムーズに流れてくれれば、前もって進めておいた周到な状況確認が役立ち、さほど大きな問題は生じにくいはずなのですが、横断者などがあってその場で一時停止してしまうと、それまでの安全確認は無効。安全な再発進のためには、その時点からあらためて周囲の安全確認を開始する必要があるわけです。

この左後方の目視確認、『昼間』でも十分なハンデを感じているわけですから、『夜間』となると、もう完全にお手上げ。
夜間の交差点で毎回、運を天に任せてブラインド状態で左折を強行し続けたとして、一生事故なく無事に過ごせるほどの幸運を私は持ち合わせてはいないでしょう・・・・。

というわけで、長々と述べてきましたが、今回のダーク化は、『夜間』における後方視界&側方視界の悪化がとくに憂慮すべき状況にあり、現状に対し何らかの対策を打つべきとの結論に達しました。
満を持して実施した“隠れ家化”策の第一弾だったわけですが、やはり安全確保を疎かにするわけにはいきませんからね。

さて、次回はその対策についての説明を・・・と先を急ぎたいところですが、その前に、対策内容や時期の決定に影響を及ぼす、”功罪”の「功」の部分の検証と、もうひとつ、事前にフィルムの現物合わせをしていながらこのような事態に至った原因分析をしっかり挟んでおこうと思います(^_^;)。

(つづく)

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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