
メインイベント前日の土曜日だけ現地に駆け付けた、「マツダファンフェスタ2012イン岡山」。
かつて国内ツーリングカーレースで無敵を誇ったサバンナRX-3や、東洋工業のファクトリーチームが必勝を期して臨んだ'70年のスパ・フランコルシャン24H仕様のファミリアロータリークーペなど、レジェンドロータリーマシン勢のド迫力を間近で感じた私が、単なる”ステッカーチューン”レベルの赤CHARGE号の中途半端さ・未熟さを痛感するに至ったことは、
先日白状した通り。
で、半日ほど滞在した極寒の岡山国際サーキットのパドックで、私が最も興味を惹かれた・・・というか、その美しさに思わず見惚れてしまった車両が、'68年のマラソン・デ・ラ・ルート84Hレースの"マツダ110S"をモチーフにした、画像のコスモスポーツでした。
19号車といえば、この過酷なレースを走り抜いて堂々4位に入賞した、エルデ/デプレ/ジピア組のマシン。
東洋からやって来た小柄なロータリーエンジン搭載マシンが、レース初参戦にもかかわらず欧州の強豪勢に伍して大活躍。本場欧州のレース界に大きな衝撃を与えたことは、レーシングロータリーファンの間では語り草となっています。
この外観を見てピンとくるのが、広島市交通科学館さんが所有する同レプリカ車。
日本中・・・いや世界中を探しても、これだけの高い完成度を誇る19号車は、この2台がおそらく双璧ではないでしょうか。こと外観の忠実な再現度に関しては、本当に甲乙つけ難いものがあります。
あえて細かい差異を挙げるなら、公道走行車両として必要な装備の違いによるものくらい。
広島市交通博物館さんの所有車はイベント走行オンリーなので、ワンオフのエキゾーストシステムやチューンドエンジンなど、レース用としての専用改造部分まで心置きなく踏み込んでいます(^_^.)。
しかしながら、今回のナンバー付き車両の方も、84時間耐久レースの主戦場・ニュルブルクリンクサーキットからリエージュまでの公道走行区間で使用した現地ナンバープレートを、きっちりと復元。
この2台でもって、サーキット内・外の19号車の姿を余すところなく再現してくれているとも解釈できるのです。
うーん、なんという素晴らしいこだわりなんでしょう・・・。
そして、岡山国際サーキットのパドックに佇んでいたコスモスポーツこそ、レーシングレプリカとして極めて忠実な外観をまといつつ、公道走行車両としての必要機能も兼ね備えているという、趣味性と実用性をうまく両立した究極の姿。
当然ながら、私の赤CHARGE号が目指すべき姿であると強く認識したのは言うまでもありません。
ま、私の場合、肝心の"ハコ"が767BからRX-7にすり替わっているので、最初から持ち点が減点された気分ではありますが(苦笑)、今回の経験を発奮材料にして、今後のさらなる外観エスカレートに向け、一層気合いを入れていかないといけませんね(^_^;)。
Posted at 2012/12/12 23:26:59 | |
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隠れ家発のWW2 | 日記