
Mazda6 SKYACTIV-D Racingの2台の「Mazda6 GX」(新型アテンザ)が参戦している北米GRAND-AMシリーズ。
1月に伝統のデイトナ24時間レースで開幕したこのシリーズも、6月15・16日のミッド・オハイオ戦で6戦目。早くもシーズンの折り返し地点を迎えたことになります。
ここ最近、MZRacingサイトの速報レポートがますます楽しみとなってきた、注目の「Mazda6 GX」。
それもそのはず、戦績はここへきて上昇機運にあり、4月の第4戦・ロードアトランタにて、#00のVISIT FLORIDA号がGRAND-AM史上初となるディーゼルエンジン搭載車の優勝を記録して以降、目下のところGXクラス二連勝中。
迎えた今回のレースでもその勢いは衰えることなく、終わってみれば2戦連続のポールtoウィンで、Mazda6 GXのクラス連勝記録は「3」にまで伸びました。
でも、最大の注目点といえば、三連勝という嬉しい新記録よりも、その見事な勝ちっぷりでしょう。
前戦は2台のMazda6 GXによる「合作」のポールtoウィンでしたが、今回は遂に単独での達成。しかも、レース中ほぼ全周回でクラスTOPをキープするという圧勝だったわけですが、そんな胸のすくような完全制圧を果たしてくれたのが、「#70」の
SPEED SOURCE号。
そう、シーズン開幕直前のGRAND-AM参戦発表以来、ずっと話題の中心にいた真紅の「エースカー」が、やっとGXクラスの主役の座に躍り出たわけです。
前戦・べルアイルのレース中に垣間見せた速さ・・・「ラップ1秒」のアドバンテージが、ようやくリザルトに結び付いたカタチですね。
なお、今回のミッド・オハイオ戦、GXクラス勢3台の各セッションのベストタイムを比較すると・・・
(※#38はポルシェ・ケイマン)
<決勝レース>
①#70:1’27.716 > ②#00:1’28.349 > ③#38:1’28.533
<公式予選>
①#70:1’27.790 > ②#00:1’28.444 > ③#38:1’30.927
<Practice2>
①#70:1’27.995 > ②#38:1’28.580 > ③#00:1’29.317
<Practice1>
①#70:1’27.653 > ②#38:1’28.397 > ③#00:1’28.996
となり、レースウィークを通じた#70のコンスタントな好調ぶりが窺える結果。
逆に、前戦までニ連勝をマークしていた#00は今回トラブルを抱え込んでしまったのかタイムが伸び悩み、決勝レースではオイルリークでストップと、完全に#70の引き立て役に回った感じですね。
遅れてやってきた#70の快勝劇はまさに、打者一巡の猛攻の中、ただ一人ノーヒットで蚊帳の外だった4番打者が会心の場外ホームランを放ったようなもの。
6戦目にしてやっと表彰台の頂点に立ったトレンブレイ選手/ロング選手はもちろん、今回の#70の勝利はきっとチーム全体の士気にも好影響を与えることでしょう。
さぁ、次戦はいよいよワトキンスグレンの6時間レース。
開幕戦・デイトナ以来となる長丁場のレースは、SPEED SOURCEと北米マツダの懸命なマシン開発によって「速さ」と「耐久性」を飛躍的に向上させてきたMazda6 GXにとって、試金石となる大事な一戦です。
しかし、結果重視の守りのレースなんて全く不要。
近い将来、デイトナやル・マンの24時間レースでの成功が宿命付けられているSKYACTIV-Dのクリーンディーゼルユニットですから、しっかりと先を見据えた果敢な技術チャレンジを、”NEVER GIVE UP”の精神で今後も続けていってもらいたいですね。
Posted at 2013/06/18 22:40:51 | |
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