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2013年06月23日 イイね!

我、10時間半ヲ完走ス

我、10時間半ヲ完走スいやー、ホントに十数年ぶりの出来事でした。
かじりつきでTVの耐久レース中継に観入ってしまったのは(^_^.)。

2010年からのル・マン4連覇に挑戦する王者アウディと、悲願の初優勝を狙うトヨタのハイブリッドマシン対決、22台ものプライベータ勢による熾烈なLMP2勢のバトル、そして、ポルシェ、フェラーリ、アストンマーチンの欧州勢からコルベットやバイパーといったアメリカンなマシンまでバラエティ豊かなルマンGT勢の迫力ある走り。

そんな役者揃いのマシン達や、見応えのあるレース展開に加え、久々に観たルマン24時間レースのTV中継は、話題の幅・深さともに文句のつけようがない、まさに”耐久レース向け”でレベルの高い実況・解説の布陣。そして、順位表示等の最新文字情報の充実、さらには、マシンの識別灯でクラス上位勢や搭乗ドライバーが一目で識別可能という主催者側の工夫なども相俟って、観る者を全く飽きさせない、素晴らしい一大エンターテイメントでした。
いつの年のルマン中継だったか・・・有名ドライバーがゲスト解説で出演したはいいものの、とてもプロとは思えない表面的な技術解説と稚拙な口語表現のオンパレード、結果としてパドック裏話の暴露に活路を求めざるを得なくなるというレベルの低さに閉口し、思わずTVの音を小さくして視聴した酷い年もありましたが、まさにそれとは対極に位置する、通好みの放送内容だったと思います。

今回は、24時間の決勝レースの中で、生中継での放送部分が実に13.5時間。
現地が夜を迎えるまでがざっと8時間、夜明け以降が5.5時間という長丁場。
(※全放送時間はレース前後も含むのでさらに長い)
私は土曜に広島で飲み会があったので、視聴の開始こそ深夜1時スタートと出遅れましたが、気が付けばそれ以降の10.5時間分をリアルタイムできっちり完走してしまいました(^_^;)。

あれれ? 
土曜の深夜はともかくとして、日曜日の夕方から夜ともなれば、本来は家族と行動を共にしているはずの時間帯。ましてや今回は、新しいSKYACTIVビアンテ試乗会の案内も届いていた週末だったというのに、です。
今回ばかりは、いつも以上に学校の宿題にダラダラと取り組んだ結果、完成が日曜の夜となり、週末の家族のお出掛け計画を全て放棄せざるを得ない状況に追い込んだ長男に、私は間接的に感謝しなければいけないのかもしれません^_^;。

さて、肝心の第81回ルマン24時間のレース内容。
盤石な走りで完勝を続けていた例年と比べればやや薄氷を踏む展開とはなったものの、大方の予想通りに4連覇を成し遂げた”本命”のアウディと、惜しくも4度目の2位に甘んじた”対抗馬”のトヨタ。
終わってみれば、#2・アウディと#8・トヨタは1LAPの差。しかも、ゴール直前に無理やり同周回に持ち込むこともできた”僅差の”2位であり、最終的な両車の差は1~2分にまで縮んでいたかもしれません。
しかし、3台中2台が失速し、少なからず当初の筋書きが狂ったにもかかわらずトップを守り続けたアウディと、トラブルフリーの全力疾走を続けたのに、遂に王者を脅かす展開に持ち込めなかったトヨタ。
やや厳しい見方かもしれませんが、今回の両マシンには、リザルト表からは読み取れない大きな実力の差があったように感じます。これは、TV観戦組よりも、肌でレースの雰囲気や流れを感じ取れる現地観戦組の方がハッキリとその兆候を感じたのではないでしょうか。

ところで、私にとってル・マン24時間レースといえば、かつてマツダのワークスチームがロータリーエンジンを核にチャレンジを続けてきた世界的な舞台であり、1991年には通算13回目の挑戦で、4ローターのR26Bエンジンを搭載したマツダ787Bが日本車初の総合優勝を成し遂げたという、メモリアルなレース。
日本車メーカーの中で「ル・マンへの挑戦」といえば、紛れもなくマツダ(ロータリー)が先駆者であり、そこで挙げた実績も堂々たるもの。近年でこそトヨタやニッサン、ホンダも相次いで好リザルトを残していますが、「総合優勝」の絶大なバリューのお陰で、未だにル・マンといえばマツダ、の印象が強いわけです。

さぁ、では大のマツダファン・REファンにして、バブル時代以来のレースファンでもある私が一体どのような心境で今年のトヨタの戦いぶりを見ていたか。

正直に白状すると、上述したような「マツダ&ルマン」のイメージを好感して
「勝たれると面白くないなぁ」
というのが半分。しかしながら、
「そろそろ勝利の女神が微笑んでもいいのでは?」
というのも半分。

後者は純粋なモータースポーツファンとしての気持ちがそう思わせたもの。
とりわけ、量産ハイブリッド車のパイオニア的存在であるトヨタが、その基幹技術を切り札に新時代のル・マン制覇を成し遂げようという技術者魂溢れる挑戦には、日本車の代表格としてぜひ存在感を示してもらいたいとの思いが募ります。
でも、その裏には・・・栄光の総合優勝から20年以上経過しても、未だに次の2勝目に向けて動き出そうとせず、事あるごとに昔の総合優勝の栄光を持ち出して悦に入っている先駆者・マツダに対して、トヨタが第2の勝ち名乗りを上げることで、少しでも重い腰を上げる契機となってくれたら・・・との、やや屈折したファン心理も少なからず潜んでいます(苦笑)。

そんな複雑な思いを胸に秘め、最後まで優勝争いの行方にハラハラしながら、家族そっちのけでTV観戦を続けた私の「ルマン24時間レース」。
久々に気合を力を入れて見入った分、図らずも幾つかの強い”疑問”が残る結果ともなってしまいました。

ちょっと長くなってきたので、次回は私が感じたその疑問(その1)を紹介したいと思います。

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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