
「Mazda6 GX」(新型アテンザ)がチャレンジを続ける北米GRAND-AMシリーズ。
第8戦の舞台はインディアナポリス・モーター・スピードウェイ。
大会名も「ブリックヤード・グランプリ」というから、気分はすっかりインディ500マイルです。
とはいっても、世界屈指のオーバルコースをGRAND-AMマシンが超高速周回する・・・わけではなくて、オーバルコースの約3分の1と、インフィールドセクションを組み合わせた複合テクニカルコース。
BARホンダの佐藤琢磨選手が3位表彰台をGetした、2004年のF1アメリカGPが懐かしく思い出されますね。
前戦までGXクラス4連勝の波に乗るMazda6 GXは、ここでも唯一のライバルであるポルシェ・ケイマンを凌駕。予選では#70のSpeed Source号と#00のVisit Florida号がクラス1-2位。とくに、#70のグリッドポジション(総合30位)は、格上のGTクラス勢を2台も喰った結果だというから、なかなかの快挙です。
そして決勝では、最初の45分間こそ#38・ケイマンのリードを許したものの、ライバルが大きく後退してからは盤石のレース運び。
終わってみれば#70のSpeed Source号が2位のケイマンに4LAPもの大差を付け、TOPチェッカー。
Mazda6 GXとSKYACTIV-Dレーシングエンジンは、これでクラス5連勝を達成しました。
なお、#70のMazda6 GXは、総合優勝を果たしたデイトナプロトクラスのライリー・BMWからは11LAP遅れ、GTクラスを制したフェラーリ458からは7LAP遅れという結果に・・・。
依然として、GTマシンとの決勝でのラップタイム差は5秒前後もあり、格上クラスのテールエンダーたちの背中はまだ見えない状況。全35台の隊列の最後尾付近でポツンと3台のGXマシンが戦いを演じている図式は・・・ちょっと寂しい気がしますね。
それはさておき、そろそろ気になってくるのがGXクラスのチャンピオンシップの行方。
MZRacingサイトが伝えてくれている通り、デイトナ24時間・ワトキンスグレン6時間・インディ3時間のロングディスタンス3レースのみで構成される”北米耐久選手権”では、すでにSpeed Sourceチームがチャンピオンシップを獲得したそうで、今後の注目は当然ながら2013年のGRAND-AMシリーズの覇権争い。
今回の勝利でマニュファクチャラーズポイントはマツダが僅差で首位に躍り出たものの、チームポイントとドライバーズポイントは、依然として#38のケイマンが10ポイント前後のリードを保っています。
GXクラスの形勢は明らかにMazda6 GX優勢といえますが、いかんせん開幕戦デイトナ24時間でのポイント低迷(全車リタイヤ)が大きく足を引っ張っています。#38・ケイマン側とすれば、今後もしぶとく表彰台の一角に食い下がり、シーズン序盤の貯金の力でなんとか逃げ切りを図りたいところでしょう。
2013年のROLEXシリーズも残すところあと4戦。
今後、Mazda6 GX側とすれば、2台体制のメリットを最大限に生かして、ケイマンを常に3位以下に押し止め、ライバルの獲得ポイントをミニマムに抑えるチームプレイが肝要になりそうですね(^o^)。
Posted at 2013/07/31 23:27:26 | |
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