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2013年12月04日 イイね!

期待値を超えること (2)

期待値を超えること (2)長男の日記ネタ探しのために急遽実現したアクセラハイブリッドの試乗。

短時間の試乗で私が感じたのは、「予見できた大きな違い」と、「予想だにしなかった小さな違い」の2つ。
前者は前回書いた通り、両車のハンドリングの印象。
そして後者は・・・パワートレインの印象でした。

ここで「予想だにしなかった」と表現することになったその訳は、そもそも私、両者の間に大した違いなど存在しないだろうと高を括っていたからです。

ところがそれは、後席の子供たちに電気モーターによる静かな加速を感じてもらおうと、市街地を低速走行中、アクセルをじわっと踏み込んだ時に起こりました。

「ブオォォ・・・ン」

あれれっ?

過去2回にわたるプリウス試乗で何度も体感したスルスルッという無音の加速も、そして、私がすっかり感心させられたエンジンの存在を完全に隠し切ったかのような徹底的な演出も、一体どこへやら・・・。
子供たちもどこかキョトンとした表情です(苦笑)。

し、しまった、少しラフに踏み過ぎたか・・・と、再度慎重にアクセルを踏み直しても

「ブォォォ・・・ン」(←やや控えめに)

そう、今まで慣れ親しできた純エンジン車の如く、アクセルの踏込みに対し、エンジンの鼓動がしっかり反応を返してくるではありませんか!
しかも、エンジン始動の瞬間をほとんど気付かせないにもかかわらず、実際に加速Gが発生し始めるまさにその瞬間から、スッと自然にエンジンサウンドが寄り添ってくれているのです。
同じトヨタのハイブリッドシステム搭載車でありながら、その特異な加速感覚に対する”心の構え”を完全に取り去ってくれる、この巧妙な加速フィーリングの仕掛け。
全く予想だにしなかったリニアな反応だっただけに、これには心底たまげてしまいました。

冷静に考えれば、そんな加速フィーリングのリニアさを突き詰めたところで、エンジン動力が配分機構を経て、モーター出力と合算されて駆動力になるという、いわば間接的な役回りは全く変わらないし、ハイブリッドシステムの基本的な働きに大きな差はないと思われるところ。
いや、もし仮に差があったとしても、それはハイブリッド車の最大の提供価値である「燃費」に対しては何ら貢献しないばかりか、むしろ足を引っ張り兼ねないはず。
効率至上主義の観点からすれば、そこに労力を割くのが全く無駄にしか思えない領域ですが、実はそここそが“人馬一体”を標榜するマツダにとって最も大切にすべき領域であり、とことんこだわる必要があると判断したのですね。

自然なフィーリングをハイブリッドで体現することにこだわり抜きました」とのカタログの説明文に
「なるほど!その通り!!」
と、心から納得できた瞬間でした。

そして、その確信をさらに強固なものにしたのは、ブレーキのフィーリングでした。

いっても、実は私、今回の試乗中は子供たちや担当セールス氏との会話に気を取られてしまい、先日のプリウス試乗であれほど印象に残った強烈な回生ブレーキのフィーリングについては、予め意識しておくことを完全に忘れてしまっていたのです。
「・・・あ、いけない!」
と、ブレーキ比較のことを思い出したのは、短時間の試乗を終え、ディーラーの駐車場に乗り入れようとした頃になってから(汗)。
うぅむ、時すでに遅し・・・

ん、待てよ?ってことは、もしかして・・・

うなんです。
回生ブレーキ特有のフィーリングのことをすっかり忘れたままドライブを続けてしまったくらいに、今回のアクセラハイブリッドのそれは、全く違和感を感じることがなかったのです。
市街地でのノロノロ走行が続き、どちらかといえば軽い踏力での過敏な利きを感じてしまいやすいシチュエーションだったにもかかわらず、あくまでも普段通りに、いつものマツダ車試乗と同じ感覚で、無意識に減速コントロールができていたということは、アクセラハイブリッドが備える電子制御の回生協調ブレーキが、プリウスとの比較においてごくごく自然なフィーリングを持っていたことの何よりの証拠でしょう。

というわけで、冒頭に「予想だにしなかった小さな違い」と私が表現したのは、加速時および減速時、言い換えれば、アクセル操作やブレーキ操作に対する、「リニアで自然なフィーリング」に他ならなかったわけです。
この領域に関しては、基幹ハイブリッドシステムのパフォーマンスが相当に支配的であるはず・・・と私が思い込んで殆ど期待をしていなかっただけに、大きなサプライズとして映ることになったし、望外なまでの好フィーリングは感動的ですらありました。

私の予見が不十分で、想像力に乏しい点があったことは否定できませんが、自らの至らなさを棚上げした上で言わせてもらうならば、今回アクセラハイブリッドが見せたアクセルやブレーキに関するパフォーマンスは、私が2度のプリウス試乗を経てイメージしていた“期待値”を大きく上回るものでした(^o^)。

以上、ここまでが、先に試乗した「プリウス」と比較をした場合に、アクセラハイブリッドが「違う」と感じた部分。

さぁて、基幹ハイブリッドシステムを共用する親機との比較はこれくらいにして・・・
今度は、アクセラハイブリッドを1台のマツダのNewカーとしてみた場合に、私にどう映ったかについて、まとめてみようと思います。

(つづく)
Posted at 2013/12/04 22:35:58 | コメント(3) | トラックバック(0) | 隠れ家のテストドライブ | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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