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2013年12月15日 イイね!

期待値を超えること (4)

期待値を超えること (4)一週間ほど前、市内の旧アンフィニ店で、自身2度目となるアクセラハイブリッドの試乗をした私。

初回試乗が渋滞気味の市街地走行だったので、海沿いのゴキゲンなワインディングコースに持ち込み、新型アクセラらしい爽快な走りを思う存分味わうつもりだったのに、全く意外なことに、ソウルレッド色の試乗車は乗り味の粗さを露呈・・・。
ちょっとした段差通過時の路面追従性や、軽くステアリングを切り返した際の挙動の収束性が、“硬く”て”雑”なものに感じられ、CX-5以降のフルSKYACTIV車が見せてきた走りの“期待値”からすると、やや残念な印象に(-_-;)。
しかもその原因が、セダンタイプのボディにあるのか、ハイブリッドモデルの重量(とサスのマッチング)にあるのか、はたまた、試乗車固有の問題(コンディション)にあるのかは結論が出せず、どこかモヤモヤっとした感じが残る結果となりました。

現行マツダ車の中でダントツの「30.8km/L」というJC08モード燃費値は、まさにハイブリッド車だからこそ成せる業であり、それだけでも十分な存在意義は見い出せるものの、肝心の走りの爽快さにおいて、新型アクセラも含めたフルSKYACTIV勢と完全に同質には映らず、明らかに一歩譲る印象を受けてしまったのは、いかにも残念過ぎる結果。
もし、アクセラハイブリッドが期待通りの”Zoom-Zoom”なハンドリング性能を持っていたら、前述したような抜群の燃費性能に加え、加減速時のリニアさを追求することで「燃費のための我慢」を強いる部分を極力排除しようとする独自の演出によって、ハイブリッド車経験がある人にもない人にも相当魅力的な存在となるはずなのに・・・まさに“惜しい”という表現がピッタリ。

しかし、そんなもどかしさとも僅か一週間限りでオサラバできるとは!(^_^)

お昼前、来年早々に恒例の"定期点検ラッシュ"を迎える我が家のマイカーたちの入庫相談のため、行きつけのディーラー(マツダ店)を訪れた私。
工場長さんにデミオとビアンテの入庫予約をお願いしたところで、颯爽と担当セールス氏が登場。

実はマツダファンフェスタ翌日の月曜、私は有休を利用して、白いアクセラハイブリッドに再試乗しようと何度もお店に連絡をしたのですが、あいにく担当セールス氏がずっと外出中だったので、遠慮して諦めたのです。
そんな打ち明け話をしたら、さすがに氏も気を遣ってくれたのか、「良かったら今から行きませんか?」とのお誘いが。
新型アクセラの発表以降、毎週末の殺人的な多忙ぶりを知っていただけに、私は「お忙しいのにイイんですか?」とつい反射的に返してしまったのですが、そう言った直後に店内を見渡してみると、なんと一人もお客さんがいないではありませんか!
日曜の昼前に突如生じたエアポケット???・・・そんなことを思わせる奇跡的な巡り合わせに感謝しつつ、千載一遇のチャンスとばかりそそくさと試乗車に乗り込み、2回目のドライブに出発。

しかも今回は、市街地から産業道路を抜けて帰ってくる定番の試乗コースに加え、セールス氏の計らいで、途中からルートを変更し、山越えのプチ峠道へ。そう、今夏に私が新型アテンザの6MT車をドライブした、懐かしの山坂道まで一気に足を延ばしたのです。

もしここで、先週と同じような大雑把な乗り味に終始してしまったら、自分が当初アクセラハイブリッドに抱いていた走りの期待値は、甚だ見当違いの夢想だったと潔く認めよう・・・とまで覚悟して臨んだ私。
果たしてその結果は・・・

前回の印象がまるで嘘のように、上質でしなやかな走りを披露してくれたのです!

リニアで爽快な、フルSKYACTIV車らしい優れたハンドリングを共通の素地としながらも、快活で軽快な動きを感じさせたのがアクセラスポーツならば、それとは逆に、懐の深さというか厚みを感じさせたのがアクセラハイブリッド。微小変位の領域でも足がしなやかによく動いているし、全体として角が取れた上質な挙動は、兄貴分のアテンザセダンとも相通じる落ち着いた雰囲気です。
先週のアクセラハイブリッドは、「ごめんなさいね、後席は乗り心地がイマイチでしょう・・・」なんて会話を想像しながらのドライブとなってしまいましたが、今日のような好パフォーマンスであれば、大切な客人でも自信を持って乗せることができるでしょう。

実をいうと、こんなハッピーな展開を秘かに期待していながらも、またも期待を裏切られた場合のショックを恐れるがあまりに、今回の試乗は予め期待値を下げて臨んでしまっていたので、それを十分超える結果を出したという意味では、インパクトは「大」といえなくもありません(^_^;)。
でも、そうじゃないですよね・・・

これが元々の私の期待値だったわけですよ!

何とも晴れやかな気分で試乗車から降り立った私。
スノーフレイクホワイトパールのアクセラハイブリッドを眺めつつ、セダン特有のフォーマルかつエレガントな佇まいや、ハイブリッドモデルの証であるトランクリッドスポイラーが、以前にも増して理知的で誇らしげに見えたのは言うまでもありません(^o^)。
Posted at 2013/12/16 00:38:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | 隠れ家のテストドライブ | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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