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2014年11月20日 イイね!

言われないと、気付けないこと

言われないと、気付けないことマツダ独創の運転評価システムである、「i-DM」(インテリジェント・ドライブ・マスター)。

このi-DM、世に蔓延るECOランプのように、ただひたすら燃料を節約するために穏やかなアクセル操作を促すことを目的とした支援機能とは一線を画しています。
穏やかで優しい運転操作のみならず、ドライバーが積極的にクルマの運動性能を引き出せるような、適度にメリハリの効いた運転操作(アクセル・ブレーキ・ステアリング)を評価の中心としていることは、運転支援の切り口としては極めて斬新。
しかも、そんな画期的な運転支援システムが、常々「走る歓び」を標榜し、昨今では「人馬一体」の合言葉を掲げてドライバーの意志に忠実に反応するレスポンスの作り込みに心血を注ぐマツダ車に搭載されていることは極めて合理的で、素直に納得できる話でもあります。

仮にi-DMを別メーカーのクルマに搭載しても、そのクルマのレスポンス特性がリニアでなく、鈍かったり唐突すぎたりすると、ドライバーは意図通りのクルマの動きを導き出すのに苦労したり、クルマ側のクセのある反応を見越した特殊な操作を強いられたりで、ただただストレスを溜めることにもなり兼ねないでしょう。

ではそのi-DMが、ECOランプが誘う省エネ運転の世界と対極に位置するかというと、決してそうではありません。不必要なまでに長い時間をかけてダラダラと加速をするくらいなら、一気にサッと加速を終わらせた方が、結果的に燃料を節約でき、省エネにも繋がったりするものだから、なかなか欲張りというか、奥の深いシステムなのです(^o^)。

そんなi-DMと私は、DEデミオ、アクセラXD、DJデミオと3台連続で親密なお付き合いをしてきました。
もっとも、記念すべきi-DM初搭載のマツダ車となったSKYACTIVデミオで、私が本格的にi-DM機能を活用し始めたのは昨年の12月なので、活用歴としてはたかだか1年程度ですが、なんとその間にCVT、6MT、6ATと三種三様のトランスミッションでこのi-DMを体験できたことは、かなり珍しいケースかもしれませんね^_^;。

一時期、怖いもの見たさの心境から、アクセラXDで「5thステージでアベレージ5.0」の維持に走ったことはあるものの、ただただ緊張を強いるだけの分不相応なチャレンジには早々と終止符を打ち、現在はアクセラもデミオも3rdステージに止まり、いかに気持ち良く、そしていかに自然に、アベレージ5.0キープができるか、秘かに闘志を燃やし続けています(^_^.)。

そんなわけで、まだまだi-DMを極めたとは口が裂けても言えない私ですが、この1年間のi-DM経験を振り返って、ぜひとも声を大にして伝えたいと思うのは、タイトルの通り・・・

「言われないと、気付けないこと」(もある)ということ。

その意味するところは?
もしも、i-DMで自らの運転に客観的評価を下される機会がなかったら、おそらく私は一生、そこに運転スキルの改善の余地があることに気付かず、「自分は運転が上手」と慢心し続けていたと思われる領域が、幾つもあったということなんです。
もちろん、私自身が認識できていない至らなさを厳しく指摘してくれるような良き理解者が同乗してくれれば、最初の気付きくらいは与えられたかもしれませんが、現実になかなかそんな機会は巡ってこないし、仮にあったとして、それ以降もi-DMのように常に傍らで同乗し続けてくれるわけではないので、折角の苦言も一過性の強い「その場限りの指摘」となってしまうことでしょう。

そんなi-DMの評価の中で、とりわけ強烈に私の印象に残っている指摘が、

「アクセルペダルの戻し」なんです。

あの忘れもしない出来事は・・・実家にアクセラXDが納車されて数週間たった頃。
帰り道で少し遠回しをし、隣町の駅を跨ぐ高架に差し掛かったところで、それまでずっと封印していたSKYACTIV-D 2.2のトルクフルな加速感を味わってみようと、私は思い立ったのです。
ローギアで少し長めに引っ張り、セカンドギアに入れるためにサッとクラッチを切り、同時にスパッとアクセルOFF。その瞬間、タコメーターの中央付近で何かがピカッと光ったのです。
そう、それは小さな2個の白ドット(-_-;)。

その瞬間の私の心境たるや、「目からウロコ」・・・なんかじゃありません、まさに「目がテン」

シフトアップの際のアクセルオフでいちいち目くじらを立てるだと!?
MT車の醍醐味を奪う気か?
 
冗談じゃない!!

初めてアクセラXDの豪快な加速感を味わおうとしたその瞬間、高揚する気分に冷や水を浴びせるかのような白判定・・・それはもう、驚きやショックを通り越して、沸々と怒りがこみ上げてくるほどでしたね。

でも・・・
私がアクセルOFF時の白判定にカチンときて頭に血を昇らせたのは、後にも先にもこれ1回きりでした。

何故って、私は運転免許歴26年にして、初めて気付かされたからです。
これまでの自分の何気ないアクセルオフ操作がいかにラフなものだったかということ、そして、迂闊にもそのことに微塵も気付かず今日まで過ごしてしまっていたことを。

まぁ、考えてもみてください。
当のドライバー本人は、両足と左手を小気味良くシンクロさせながらマニュアルトランスミッションのシフト操作を楽しんでいる最中。自らの身体を積極的に動かしながら、その一方でラフなアクセルオフが引き起こした車両の挙動の乱れを感じ取るなんて、余程意識をしない限りは、簡単にできる芸当ではありません。
いやむしろ、軽い衝撃を伴って威勢よくアクセルペダルが戻る音を、程良い"リズム"と感じてしまうのが関の山。
さらに、仮に同乗者のいるドライブだったとしても、ノリノリでシフトアップしているご機嫌なドライバーに対し、反感を買ってしまうことも承知の上で、「おまえ、もう少し丁寧にアクセルを戻せよ」なんて、わざわざ苦言を呈する輩なんて、まずいませんからね。

そこでi-DMの出番です。
同乗者がいようがいまいが、ドライバーの機嫌が良かろうが悪かろうが、常に客観的かつ正確に、(ときには冷徹に)、過ぎた運転操作にしっかりダメ出しをしてくれるわけです。
まさにこのi-DMがあったからこそ、私自身の運転操作の欠点、具体的にはラフなアクセルOFFという悪癖が初めて浮き彫りになったわけです。
これはほんの一例に過ぎません・・・。

たしかに、自分の運転にダメ出しをされるのは誰しも快いものではないし、自らの腕前に自信のある人なら尚更、気分を害することになっても不思議ではありません。
でも、i-DMの判定は決して恣意的なものではなく、いつ何時も統一された絶対評価基準をもって、私たちの運転操作の良し悪しを常にあぶり出してくれるのです。だから・・・
「何だこの野郎、イチイチうるせえな!」
なんて毛嫌いせずに、ぜひぜひ、自分の運転をもっと高いレベルへ引き上げてくれるごく身近なツールとして捉え、i-DMと真摯に向き合ってみることで、一皮剥けるための何らかのヒントを感じ取ってもらいたいと思うのです。

私もまだまだ道半ば。それに・・・クルマの運転を極めるなんて、ある意味エンドレスともいえる取り組みですから、どうせやるなら楽しくチャレンジできた方がイイに決まっています。
何かひとつ簡単な課題を見つけて、まずは意識してそれができるように、次には無意識でもそれができるように、と少しずつステップを踏みながら取り組んでみるだけでも、運転スキルの上達や、問題意識を持つことの大切さが実感できると思います。

さ、早いとこDJデミオでのアベレージを5.0にしなきゃ!(実は現在「4.9」 爆)
Posted at 2014/11/20 22:24:29 | コメント(6) | トラックバック(0) | 隠れ家の走り | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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