
いきなりですが、ダイナミックブルーマイカの新型デミオ。
撮影は9/28だというから、この時点で我が家の13Sの納車時期はまだ不明。・・・というか、まだ車両の生産前で、店舗への配車スケジュールも全く白紙の状態だった頃のことですね(^_^;)。
そんな中、ショールームに到着したばかりのこの展示車で、嫁さんをモデルにして撮影したこのShotを、私は何度も何度も見返しながら、一人悦に入っていたのです。
リアの一部分しか写っていないこんな中途半端なアングルの、一体何に注目していたかというと・・・
嫁さんの横顔?・・・いや、違います(爆)。
正解は、
後方衝突時の安全性。
つまり、後席に家族を乗せた状態で不幸にも追突を受けた際に、どれくらいボディの潰れ代が確保されているのか・・・を、この真横からのShotで懸命に想像していたのです。
というのも、実は私、先代のSKYACTIVデミオでは、そのパッケージング上、こうした後突時の安全性に少しだけ不安を持っていたんですよね。
先代デミオのサイドShotを探してきたのがこの一枚ですが、これを見る限りは、冒頭に掲載した新型デミオと、大して違いがないように見えます。
ただ、この状態で後席に人が座ると、グルッとラウンドしたリア形状のせいで、頭の位置は半分くらいCピラーの陰に隠れてしまい、バックガラスとの水平距離が結構近めに感じるのです。
「もしまともに追突されたら、意外と潰れ代が少ないよなぁ・・・」
とは、私がSKYACTIVデミオを洗車するたびに、バックガラスやサイドガラス越しに後席ヘッドレストの位置を透かし見ながら、いつ感じていたことなんです。
この点、シートの前後スライドが可能なビアンテでは、できるだけ最後列のシートを前寄りに固定して、後方のクラッシャブルゾーンを稼ぐこともできるのですが、デミオのように後席が固定式だと、そうした小細工もできません^_^;。
ま、その自由度がないことは新旧デミオで何ら変わりはないのですが、あらためてじっくりと両車のサイドビューを見比べてみると、新型デミオは、リアバンパーの出っ張り、Cピラーの大きな傾斜角度、少し前寄りの乗員位置、の3つの相乗効果で、僅かながらも改善の跡を感じ取れたのです。
「うん、これくらいバンパー後端からの距離があると、明らかに安心感が違うなぁ・・・」
というのが、ダイナミックブルーの展示車のShotを眺めながら、私が何度も思ったことなんですね。
まぁ、これはあくまで視覚的な安心感であって、実寸を測ったらせいぜい数十ミリ程度の差しかないかもしれません。おまけに、後突の条件によっては、そんな僅かばかりの寸法差など全く無意味になるケースも多いことは十分承知の上ですが、やはり心理的な安心感が増したことは素直に嬉しいところ。
そしてその思いは、実際にブルーリフレックスのデミオが手元にやってきた現在も、全く変わらないのです(^^)v。
そういえば・・・
後突時の安全性で私がまず思い出すのが、トヨタのiQ。
後席ヘッドレストの真後ろにバックガラスが迫るというあり得ないパッケージングに驚いていたら、実はその僅かな隙間にリアウィンドウカーテンエアバッグなるものが仕込まれていて、二度ビックリしたのがこのクルマでした。
でも現在は、そのiQと大して変わらないギリギリの位置まで後席を下げ、足元の広々さを喧伝するクルマが結構蔓延っていますよねぇ・・・そこにエアバッグなんか仕込まれていないのに。
そして、追突といえばもうひとつ。
これも余談になってしまいますが・・・私が最近とくに考えさせられるのが、流行りの自動ブレーキ機能。
無論、ほんの十年前まで自車の安全確保や事故回避は全てドライバーの手に委ねられていたわけで、人間系のミスを機械が巧みにカバーして事故を未然に防いでいく安全思想や、それを支える技術の進化はホントに素晴らしいことだと思います。
ただ、自動ブレーキが発動する場面は、前方の障害物に対して一定の相対速度差が生じている状況。
その時、後続のドライバーが常に前方の状況を注視しながら追従してくれていれば、自動ブレーキによる急制動にも即、対応してくれるでしょう。
しかし、不本意ながらも機械の介入を許してしまった自分と同等かそれ以下の注意力しかなかったら、突然マイカーが自動停止して我に返るか返らないかのうちに、ドーンと後続車にオカマを掘られてしまう確率も、決して低くはないはず。下手をすると、ただ単にマイカーの修理箇所がフロントからリアに移るだけで、自らが前方の危険を予知できなかった代償を別のカタチで払わされることも十分あり得るのです。
実は我が家でも、今年購入したデミオとアクセラの2台にこそ、SCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)というマツダ最新の自動ブレーキ機能が装備されていますが、つい昨年まで、全4台の自動ブレーキ装着率は堂々の「0%」でした。
シンプルな前後方向の衝突回避だけ考えても、自らは停まれても後続車が停まれる保証は必ずしもないわけで、クルマ社会全体で同レベルの安全装備の普及が同時並行に進んでいかないと、本当の意味での安心はやってきません。ましてや、全方位の安心なんて・・・です。
どうしても不可避な人間系のミスは最後に機械の助けを借りるとしても、できるだけ機械の厄介にならないよう、状況を先読みしたり、周囲への注意を怠らない運転を一層心掛けるとともに、万一の事故の際に被害を最小化するための備えも怠らない。
進化する安全技術を受け入れながらもそれも決して気を許すことなく、その介入を遠ざけるような高い安全意識を持ち続けることも、上手でスマートな運転技術を極めていくための重要なアプローチのひとつと捉え、これからも忘れず努力を続けていきたいものです。
Posted at 2014/11/28 23:39:01 | |
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