
アポなしの訪問だったとはいえ、アテにしていた担当セールス氏はまたも不在。
初めてデミオXDを試乗してから1ヶ月以上が経過。待ちに待った自身2度目の6AT車試乗は、前回の6MT試乗時に続いて、店長さんを助手席に迎えてのドライブとなりました(^_^;)。
さて今回の試乗、その最大の目的はというと、我が家のガソリン車(6AT)との
ハンドリング比較。
巷のXD試乗記を読んでいる限りは、タイトなコーナーではノーズの入りにくさが露呈。フロントヘビーなFF車の典型的ともいえる挙動を見せるようで、ここでは鼻先の軽いガソリン車の方に分があるとよく書かれています。
確かにそれは、ガソリン車からの重量増(約100kg)の大半がフロント部分に集中するというクルマの素性から十分予想できるもので、別に驚くほどのことではありません。
フロントヘビーゆえの挙動は当然として、私の興味はそれが許容範囲と感じるかどうか。
もっと具体的に表現するならば、「コンパクトカー+クリーンディーゼル」という画期的な提案で、従来のBカーの常識を覆すほどの力強い走りと抜群の燃費を誇るこのデミオXDに、Zoom-Zoomなマツダ車の得意領域ともいえるハンドリング面において、死角があるのかどうかということ。
となると、混雑気味の幹線道をただ右回りするだけの、いつもの退屈な試乗コースでは全く役に立ちません。
「すみません、ちょっと裏山に登ってみたいのですが・・・」
と切り出してみた私。すると、
「ハイ、大丈夫ですよ」
と、店長さんは営業スマイルで
快諾
・・・してくれたものの、実はお店を出発してバイパス裏手の山道に向かっている最中も、店長さんの携帯電話はずっと鳴りっぱなし(^_^;)。
こ、これはちょっとイカンなぁ・・・
相手が気心知れた担当セールス氏なら、狭い峠道を登り切った後に、その先の田舎道を大回りして帰る30分コースにするつもりだったのですが、ここはオトナの判断で、登り坂の頂上でUターンして引き返すミニマムコースに変更(^_^;)
実際、試乗中の店長さんは常に電話か私相手に喋りっぱなしで、峠で折り返した直後に「もう2~3分したら帰る・・・」と内輪の会話が飛び出したとなれば、やはり私の判断は正しかったのでしょうね(苦笑)。
さらに・・・本音をいうと、途中のどこかでスキール音の発生までは行かずとも、フロントタイヤを少し苛めるようなコーナリングを一度試してみたかったのですが、通話中の店長さんに気遣ってその企みも封印。
結局は、穏やかな運転操作を心掛けながら、狭い山道を上り下りする展開となり、家族を乗せた普段のドライブと何ひとつ変わらない条件となったので、グリップ限界を試すようなトライアルができない反面、我が家の13Sとのパフォーマンス比較はむしろ容易となったのでした(^_^)。
ということで、同乗者に不快な思いをさせない優しい運転操作を心掛けながら、ゆっくりと丁寧にラインをトレースしていった私。
無論、ソウルレッドのデミオXDはタイトなコーナーを破綻することなくスムーズにクリアしていきますが、そこで私がハッキリと感じ取ったのは、
フロントグリップの余裕のなさ。
その傾向は下りのターンインで最も顕著となるのですが、ブレーキで前荷重をかけステアリングを切り込んでいく際に、結構な緊張感を強いるというか、かなり真剣にフロントのグリップ感を探る必要性を感じたのです。
カーブの曲率がもっと大きく、通過スピードの高いワインディングだともう少し印象が違ったかもしれませんが、少なくとも今回のような狭い急カーブでは、ヒラヒラッと苦もなくノーズが入っていく13Sとの大きな差を感じざるを得ませんでした。
逆に、上りのターンインではXDのノーズの入りも決して悪くないし、むしろ、立ち上がりで演じてくれるクリーンディーゼルならではの余裕溢れる加速は、13Sに対し絶大なアドバンテージとなり得るものでした(^^)。
では、上りと下りトータルで差し引きゼロかと言うと・・・やはり、下りカーブで余計な我慢を強いられるXDは、私にとってハンドリングの楽しさという点では許容範囲ギリギリ。
アンダーパワー感は付きまとうものの、終始素直に回頭していく13Sの方が単純に気持ち良いし、より好ましいと思えました。
ま、あらためて言うまでもないことですが、13S/XDの両車の比較結果は概ね下馬評通りでしたね。
そんなことより、ワインディング試乗を終えた私の頭をもたげたのは・・・とある
不思議な思い。
XDのこのハンドリング感覚、決して初めてじゃない気がするんだよなぁ・・・
(つづく)
Posted at 2014/12/06 00:14:44 | |
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