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2016年08月27日 イイね!

次なる十年の計 ~第五話~

次なる十年の計 ~第五話~第四話からの続きです)

引越しからの10年間で顕在化してきた現在のカーライフの根本的な問題と、ここ数年で急速に必要性が高まってしまった両親の生活支援。
この2つが予想外の化学反応を引き起こし、私はこれまで考えてもいなかった新拠点づくりを検討し始めることになったのです。

まさかアラフィフの年男になって新居を検討するなど、そもそも私の人生計画にはなかった突発事案。
日々の生活の中で、降って湧いたような新構想に思いを巡らせる時間が徐々に増えていっても、どこか他人事のようなビミョーな距離感が付き纏うことに(苦笑)。
しかし、実家に程近い場所で遂に用地確保がなった瞬間、私にとってグンと現実味を帯びた喫緊のテーマへと進展します。

とはいえ、私が社会人になってから二十余年、独身時代は稼ぎの大半をクルマ趣味(しかも大喰らいのRX-7でサーキットを走っていた 苦笑)につぎ込むばかりで、結婚後の十数年も、世にいうマイホーム計画など全く眼中になし(^^;)。
そんなわけで、何ら金策を講じてこなかったという悲しい現実。これが今後の大きな足枷となるのは間違いないところですが、実は悪い面ばかりというわけでもなかったのです。
というのも、仕掛中の計画やその前提たる思いなどに一切縛られることなく、ゼロベースの自由な発想ができたから。要するに、「なくて元々」 という開き直りに似た感覚といいましょうか(^^)。

だからこそ、私が今後絶対にすまいと固く誓ったのは、「手段と目的の履き違え」

え? どういう意味って?

あえて誤解を恐れずに言えば、「家を建てることは目的にあらず」ということです。
つまり、結果的にどんな形状や雰囲気の建物ができようとも、それはあくまでも目的を達成するための具体的な手段に過ぎず、後から付いてくるもの。私が最も重視したいのは
「どんな家が建つか」ではなく、
「どんなことができるか」なのです。
だから、もし「やりたいこと」が完璧に実現できそうにないなら、妥協して手を打つようなことはせず、潔く全てを諦める。そして、私は徹頭徹尾この意志を貫くため、「目的」に主眼を置いたコンセプトシートをしたためることにしたのです。
もちろん、それは第三者に設計の与件を明示するための重要書類でもありますが、同時に、自らの決意を示した大切な備忘録でもあります。

なぁんて大そうにいうと、その内容が気になってきますね(笑)。

さて、私がそのコンセプトシートに掲げた新築の目的とは・・・

メイン:「現在の車庫周りの環境を大きく改善し、カーライフの充実と効率化を図る」
サブ :「実家や駅に近い立地を生かし、両親の生活支援と通勤の利便性を向上する」


なんか抽象的な表現だらけですが、言うまでもなくここではメインとサブの順番がポイント。両者の優先度が逆転することは決してあってはなりません(^^)。
そして次に、メイン&サブの目的を達するための具体的要件を事細かに列挙していったのです。

その中で、カーライフに関する「主なMUST要件」を抽出してみると・・・

① 2台(RX-7&ビアンテ)を密閉式エリア(A)に収め、かつ、ドアの開閉や軽整備が余裕で可能なこと
② 道路に面する表エリア(B)に最大3台(定常2台+来客用1台)が置けること
③ Bエリアの2台(デミオ&アクセラ)の昇降が雨に濡れずに行えること
④ Bエリアの2台の出入りはそれぞれ独立して可能で、かつ、Aエリアの2台の出入りを完全に妨げないこと
⑤ Bエリアを利用して、脚立を使った洗車ができること
⑥ Aエリアにタイヤ(計6セット)や工具の収納スペースが確保できること

などなど、様々なレベルが混在しながらも絶対に譲れない要件が多数。

しかしながら、これらを実現する手段・様式について一切言及していないところもユニークなポイント。

当然ながら車庫の種類は指定していないし、各車のポジション取りについても然り。そんな調子なので、輸入住宅風だとか、モダンでシンプルな佇まいだとか、建物の外観イメージを連想させるワードが全く出てこないという、通常ではあり得ないような中身の要件書となりました。
とにかく、私がこの家で実現したいと思うことを全て出し切り、その実現手段や形づくりに関しては、その一切をプロの発想力・創造力に委ねようという考えだったのです。

おそらくですが、あまり具体的な構想を持たずに「家が建てたい」と話を持ち掛けたら、設計士やハウスメーカーから誘導尋問にも似た質問を矢継ぎ早に浴びせられ、いつの間にか相手方のペースに巻き込まれ、思惑通りの世界に引きずり込まれていくのでしょうけど、私は先に実現したいことを明確に定義し、「実現手段が用意できないのなら建てない」と強気に言い切ったのです。

こうして、甚だ奇想天外ではあるものの、自分の思いの丈を精一杯詰め込んだ渾身のコンセプトシートをトリガーにして、私の申年プロジェクトはガチガチと歯音を立てながら回転し始めました。

でも実は、コンセプトシートの作成者であるこの私でさえも、自ら列挙した全てのMUST要件を満たすソリューションがこの世に存在するのか、大いに疑問を感じていたのです。
なぜなら・・・

確保した用地が、「間口僅か8メートル弱」という、縦長の敷地だったから(爆)。

昨年末くらいから、画像のようなフリーソフトを入手し、新拠点のレイアウトをあれこれ検討してきた私ですが、数ヶ月もの試行錯誤を経ても、全くもって会心の回答が導き出せていなかったのです(T_T)。

第六話につづく)
Posted at 2016/08/27 11:57:04 | コメント(3) | トラックバック(0) | 隠れ家の新プロジェクト | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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