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2016年09月15日 イイね!

ジィを探しに行ったのさ ④

ジィを探しに行ったのさ ④新しいマツダの車両統合技術・GVC(G-Vectoring Control)を体感するために、7月下旬、馴染みのディーラーで新型アクセラの試乗を企てた私^m^。

しかし、ガソリン(15S)とディーゼル(15XD)の2台のデモカーを駆使し、時には意図的に雑なコーナリングを繰り出しながら、全神経を集中してGVCによる車両挙動の是正を感じ取ろうと意気込んだにもかかわらず、二度の試乗を通じ、私はほとんどGVCが作動した瞬間に気付くことができませんでした。

実をいうと私の拙い筋書きでは

カーブの通過や交差点の右左折時、アクセルを踏んだままステアリング操作だけで曲がろうとしてやれば、本来はアンダーステアが顔を出してイメージよりも外側に膨らんでしまうところ、GVC介入による瞬時のトルクダウンで適切な前輪荷重が宛がわれ、結果的にはイメージした通りの軌跡をトレースしてくれる・・・

そんな「予想外の好結果を予想」していたのですが^^;、残念なことにそのシナリオにピタッと当て嵌まるシーンは一度も訪れず(T_T)。

まぁ・・・それもある意味、無理のないことだったかもしれません。

なんたって、私がその日繰り出したエリアはJR徳山駅から数km圏内というバリバリの市街地。
通行量も決して少なくない街の試乗コースを速度制限内でおとなしく走っている限り、クルマが限界域に近付くことはおろか、一瞬たりとも挙動が乱れるようなシーンはまず起こり得ないので、そもそも顕著なGVC効果が期待できなかったといえます。先の筋書きに沿っていえば、別にアクセルを踏みっぱなしでも、ステアリング操作だけで余裕で曲がれる領域だったわけですよ(苦笑)。

それに加えて、私自身の問題も。
GVC効果を殊更強く意識し、なるべくアクセルONのまま曲がろうとするがあまり、私は交差点やコーナーの手前で普段以上にスピードを殺し、普段以上に早いタイミングでブレーキペダルを離したため、完全にリズムが狂ってしまい、人もクルマも動きがギクシャク(爆)。
いつも通りの平常心で、冷静なドライブを続けているとは言い難い面もあったのです。

だからこそ
これから説明する「たった1回のGVC体感シーン」はなおのこと価値があるわけですよ!

さあ、いってみましょうか(^^)。

エターナルブルーのセダン(=画像手前)から乗り換えた、マシーングレーのスポーツ(=画像奥)。
新グレード・15XDを駆る私が差し掛かっていたのは、海沿いの産業道路の大きな右カーブ。

この右カーブを東に向けて曲がり終われば、それまで一車線だった産業道路が二車線へと拡大するという、陸路の要衝ともいうべきポイントなのですが、そこは過去に何百回もここを通過してきた私。
ここが、十二分にスピードを落として曲がらないとスムーズにクリアできない、トリッキーなカーブであることを熟知していたのです。

というのも、この産業道路は、周南市臨海部のコンビナート企業を結ぶ大動脈であるが故に、ダンプやミキサー、トレーラーなどの大型車両が朝から晩まで頻繁に通行。
このため路面には深い轍が刻まれていて、これが件のカーブで右に旋回しながら幾重にも分散していくため、路面の傷み方は半端ではありません。
とくに、今回私が取ったような”二車線の外側狙い”の大回りのラインだと、それらの轍(凸凹)を斜めに何本も乗り越えていくことになり、大したスピードでなくとも急速なグリップ変化が生じやすいのです。

そんな地味な難所において、GVCが見せたパフォーマンスは・・・

圧巻というべきものでした!

試乗の目的から、あえて経験的に知っている適正速度をややオーバーして進入した私。
その私が狙ったライン・・・いや、正確にいうと「狙っていたが殆ど期待はしていなかった」仮想のラインを新型アクセラはイメージ通りにトレースし、しかも、車両の挙動がピタッと安定していたのです。
「あっ! 今は明らかに違いましたねっ!!」
その直前まで、何かを期待してハンドルを切りつつも全て空振り三振に終わっていた私でしたから、この予期せぬクリーンヒットには、思わず声を張り上げてしまいました(笑)。
(助手席の担当セールス氏はビックリ)


えー?
なんかの勘違いじゃないの?

そう訝しがる向きもあるかもしれませんね。

実をいうとこの私も半信半疑な部分があり(爆)、ディーラーからの帰途、自分のアクセラXD(もちろんGVC非装着)で、同じカーブに向かって、同じように雑な進入を試みたのです。
すると、路面の轍のせいで一瞬前輪荷重が抜け、1.4トン超の巨漢がカーブの外側に膨らみかけた直後、これまた轍のせいで急激にグリップが回復し、車体が大きくロール。後席の右側に置いていたラゲッジBOXが、中身が入ったまま左側まですっ飛んでいったのです(苦笑)。

これはまさに、GVCの有り無しによって前輪のグリップ変動に差が生まれた結果、車両のスタビリティの決定的な違いとなって表れたものと解釈ができそうです。

さて・・・
前述したように、タイヤグリップに十分な余裕があり、特段の配慮をせずとも破綻のない走行ができる安定領域では、緻密で控えめなGVCの制御は、フツーの人間には体感しにくい面があるのかもしれません。
しかし、それがひとたび、低μ路や不整地、急激なペダル操作/ステアリング操作で不安定な領域に入った途端、人間の反応の及ばないところで常に是正をかけてくれるGVCの効果が顕わになりやすいのでしょうね。

ですから、短時間で多くのユーザーにGVC効果を体感できるようにするには・・・
例えば、未舗装路を定速走行しながら右へ左へステアリングを切るようなコースの設定や、定常円旋回中に路面の凹凸や起伏の変化が起きるような仕掛けをした上で、特定のコースでGVC装着車と非装着車を乗り比べる方法がベストと思います。
とはいえ、それは一般的には無理な注文でしょうから、次善の策として、ユーザーにGVC装着車を一日ないし半日くらい貸し出し。
普段走り慣れたルートをとことん走り込んでもらって、愛車との「ちょっとした違い」に気付いてもらう・・・そんなアプローチは如何でしょうか?(雨の日や雪の日だとなお良いかも)

"機械は絶対に裏切らない"
そんな大前提をベースにしつつも、ドライバーが走りに集中している時は決して出しゃばることなく、ふとドライバーの集中力が途切れたり、他のことに気を取られた時には万全のカバーリングを行ってくれる・・・
あくまでも人間を操作の主役として、それを機械が必要に応じてバックアップするというマツダの思想は、走る歓びの追求のみならず、先進安全技術の開発にも通じるものがあって、一貫したスタンスは立派だと思うし、その潔さは痛快にさえ感じますね。

というわけで、GVCそのものやその背景にある思想は私はとても好きなんですが・・・効果が判り難い分、営業スタッフさんはホント大変ですね(+_+)。
Posted at 2016/09/15 23:34:00 | コメント(0) | トラックバック(0) | 隠れ家のテストドライブ | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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