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2016年09月27日 イイね!

ジィ探しで見つけたもの ーその2ー

ジィ探しで見つけたもの ーその2ー今夏に登場した新型アクセラをディーラーで集中試乗(^^;)。

新たな搭載技術の目玉でもあり、走る歓びにも直結する新システムとあって、個人的に大注目していたGVC(G-ベクタリング・コントロール)。

しかしその効果に関しては・・・私自身のセンサーの鈍さもあって、ごく限定的なシーンにおいてその一端を実感したレベルに留まってしまいました(^^;)。
いや、正確な表現をすれば、ハンドリングや直進安定性、乗り心地など、新型アクセラの走りの印象は総じて良く、3年分の進化代を十分に感じ取れたものの、GVCがそこにどう貢献しているのか、寄与度が全く判らなかったのです。

要は・・・「あっ、この瞬間が・・・GVCだね」
昔の某社CMコピーのパクリですが(笑)、そんな決定的瞬間に乏しかったと言わざるを得なかったのですね。

一方で、前述した走りの好印象をはじめとして、完成度を高めて追加搭載された1.5Lクリーンディーゼルの全方位的パフォーマンスや、マツダの車種間ヒエラルキーを心配してしまうほどのLパッケージ装備の充実度などにすっかり驚かされ、今回のアクセラが「大幅改良」という表現に相応しい、性能面での底上げを果たしていることは十分理解できました。

無論、グローバルCカーのアクセラが勝負を挑む土俵には世界の強豪たちがひしめいていて、今回のような意欲的な梃入れ策を地道に継続したところで、そう簡単にセグメントの主導権が握れるわけではありません。
未だこのカテゴリーを代表する世界的なベンチマーク車がゴルフであることは、巷の論評を斜め読みしただけでも十分伝わってきますからね。
でも、
ことマツダ車視点でモノを言わしてもらうなら(←またかよ 苦笑)、アクセラはクラスに求められる性能・・・安全・環境・省資源といった社会性から、動力性能や走行性能といったパフォーマンス、パッケージ・利便性といった基本性能、果ては、操る楽しさやデザインの魅力といった付加価値の領域まで・・・が高次元でバランスされていて、広い用途を1台でカバーできる濃密なマツダ車として、決定的な成長を遂げたと感じます。

それゆえ、開発担当主査が用いた「アクセラ=”ザ・マツダ”」とのユニークな表現は、なにも台数や利益といったビジネス的な中心選手という意味合いだけでなく、マツダの企業ポリシーや開発哲学を余すところなく盛り込み、かつ、コストパフォーマンスを最大化したブランドの代表選手という意味合いで、私は甚く合点がいったのです。
「なかなかイイじゃん、アクセラ!」
なんて感じでね。

などと考えていると、思わず引き合いに出したくなるのが、長年マツダの屋台骨を支えてきた「ファミリア」。

マツダ自身はハッキリ肯定していませんが(笑)、アクセラの先祖がファミリアであることは、属するセグメントやマーケットの近似性からも、マツダの乗用車ラインナップにおける位置付けからも、さらには、「B」で始まる型式記号の連続性(ファミリア:~BJ、アクセラ:BK~)からも明らかですよね(^^;)。

言うまでもなくファミリアは、9世代・約40年間にわたってマツダの最多量販車種として君臨したビジネスの中心選手。のみならず、古くはオールアルミ合金製の”白いエンジン”に始まり、独創的なSSサスペンション、日本初のフルタイム4WD採用など、時代時代でエポックな新技術も投入されてきました。
ただ、常にマツダの最新技術がファミリアに余すところなく全投入されてきたわけではなく、上にいるルーチェやカペラ、下にいるレビューやデミオなど、身内のヒエラルキーをしっかり意識しながら、マツダの大衆コンパクトカーの代表として、競合車に対する独自性や新規性、話題性など、身の丈に合った魅力を備えていたと思うのです。

しかし、21世紀になって”Zoom-Zoom”世代の新しいマツダ車が登場し、カペラやファミリアといった馴染みのある車名が次々に消えていくと、いつしかマツダ車同士でのクラス間の格差がウンと縮小。
例えば、初代のアテンザとアクセラでは、国内向けのエンジンラインナップはかなりの部分がラップしていて、装備面や技術面の差よりも車体サイズの違いの方が目立つようになりました。
この傾向が一層顕著になったのが昨今のマツダ車で、例の“一括企画”によって基本構造や搭載技術に横串を差して生まれているため、もはや属するクラス間の装備や技術の決定的な優劣は殆んど見られなくなりました。

こうした背景の違いがあり、現在の「アクセラ」はかつての「ファミリア」と同じようにマツダの屋台骨を支えるビジネス面の中心選手でありながら、それに加えて、マツダブランドを体現するという大きな使命も(現行の全車種と等しく)しっかり担っています。
そんな流れを意識してみると、見た目よりも中身を重視した今回の大幅改良メニューも納得できるところがあって、まさに「ザ・マツダ」を極めようとしている気がしました(^O^)。

もっとも、目の付け所がなんともユニークで、走る歓びを追求するマツダを象徴するような新技術・GVCが、あまりにその効果を体感しにくいのはやや計算違いだったでしょうか・・・。
また、序でに言わせてもらうなら、ワタクシ的にはBMアクセラの全幅1795mmはワイド過ぎ。
先代並み(1755mm)とは言わないまでも、せめて初代アテンザ程度(1780mm)だったらなぁ・・・と、地方都市の狭い"昭和の"駐車場枠に苦しめられながら、しみじみ思うのでした。

というわけで、ジィ探しで見つけたものの2つ目は、アクセラというクルマが担う重要な使命、というべきものでしたとさ。

Posted at 2016/09/27 23:23:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | 隠れ家のテストドライブ | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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