
便利で快適なシートヒーターをぜひ家族にも・・・
そんな殊勝な思いから、“極寒”レザーシート標準装備(笑)の嫁さんデミオを代替するとしたら・・・
と、突拍子もない空想を始めてしまった私。
勢いにまかせてスイスイとデミオXDとCX-3を候補に挙げたまでは良かったのですが、その後冷静に考えていけばいくほど、現実的な問題が次々に目の前に立ちはだかり、お正月の浮かれ気分も一気に冷めていったのです(^^;)。
今回の下降編は、上昇気流モードから一転、盛り上がった私の気持ちが急降下を始めていくその顛末をじっくり語ってみます(苦笑)。
俎上に載せられた
デミオXDと
CX-3。
フルSKYACTIV+魂動デザインの両車を、あらためて我が家目線・・・つまり、現在のカーライフに対する影響や付加価値という観点から眺めてみると、最大の話題は1.5Lのクリーンディーゼルで間違いないところですが、この初物ユニットは2台共通ゆえ、比較項目はそれ以外の領域から探し出さないといけません。
もっともイメージしやすい項目は
「追加費用」と
「目新しさ」の2点でしょうか。
デミオXDを例にとると、車両価格が相対的に安く、追い金の少なさから最も現実的な選択肢となる一方で、現所有車(デミオ13S・Lパッケージ)からの変わり映え感に圧倒的に乏しいことが、新しモノ好きの私にとって果てしないネック(-_-)。
なにせ、私が同型内でクルマを買替えた事例といえば、FD3SのⅣ型→Ⅴ型が唯一ですからねぇ。
V型にはマイチェンレベルの外観変更も伴っていましたが、何よりも私の心を捉えたのは、最高出力アップ(265ps→280ps)と冷却性能/空力性能の改善という、サーキットユーザーが泣いて喜ぶ実効的進化と、経営再建下の厳しい状況でそれを世に問うたマツダの心意気(^^)。
これらが、逆風下のREを応援したい気持ちを倍化させ、私は何の迷いもなく同型間の買替えを決断したわけですが、正直なところ今回はそれに匹敵するレベルの動機はなく、外観上の変化の乏しさがひたすら重く圧し掛かるのです(苦笑)。
・・・実は、ここで私はひとつ妙案を思い付き「かけ」ました。
どうせ現在の愛車のイメージから抜け出せないのなら、それを逆手にとり、内外装色をそっくりそのまま踏襲する「エンジン載せ替え案」がそれ。うまくいけば、周囲に気付かれずにこっそり買い替えることも可能かもしれません。
しかし、昨秋の商品改良時、我らがブルーリフレックスマイカ色が現行デミオのカラーパレットからドロップしたため、この秘策はあえなくボツに(涙)。
そんなわけで、2年以上の所有で新鮮味のないデミオが自ずと後退し、やや消去法的にCX-3が先頭に立つ展開になるのですが、ここで私は嫁さん専用車の大切な使命を思い出し、ふと我に返るのでした。
そうだ、このクルマの助手席には母親が乗るんだった・・・。
小柄で膝の悪い母は、近年は高齢も手伝い、クルマの乗降が思いのほか容易ではなくなってきました。
事実、実家のアクセラXDでは座面高が低過ぎて「降りる」のに苦労し、我が家のビアンテでは逆に座面高が高過ぎて「乗り込む」のにひと苦労。結果的に、両車の中間的な座面高の嫁さんデミオがかろうじて「可もなく不可もなく」の状態なので、このたびの父の運転自粛を受け、嫁さんや私が母を買い物に連れ出す際は、決まってこのデミオを登板させているのです。
ところが、私が調べたところ、CX-3の前席の座面高はデミオより
50ミリ近くも高いのですよ。
イタタ・・・
この点が大いに気になったので、先日ディーラーで実車検証をしてみると、高さ以外でも別の不安要素が浮上。
店頭に鎮座していたのは、CX-3特別仕様車“Noble Brown”。
このナッパレザーシート、前席座面の両縁がひと際高くそそり立っていて、この私でさえ乗降の際にお尻や太ももが引っ掛かってしまったのですよ。
さらに、乗降の際にサイドシルを跨いでいく時の平行移動量がデミオよりも大きく感じ、単純な高さ以外の部分でも、あれやこれやと母親の乗降の支障になるポイントを見つけてしまったのです(+_+)。
アチャー。
店頭で一気に熱が冷めていく私を見て、必死のフォローを繰り出した担当セールス氏によれば、通常のクロスシート仕様であれば座面の両縁はさほど高くないとのこと。即ち、レザーシートを諦めてシートヒーター付のクロスシート車を選べば、先の懸念ポイント解消の可能性はあるというわけです。
しかーし
そもそも、上質でお洒落なホワイト内装の雰囲気が好きで、デミオのレザーシート仕様を購入した私。
それが偶々シートヒーター未設定時代の初期型だったがために、後に座面の冷たさが問題として浮上したわけで、その解決策が巡り巡って「レザーシート仕様の放棄」というのは・・・さすがに本末転倒な印象が否めません^^;。
こうなってしまうと、新鮮味の多さが魅力的なCX-3も、現実解としては問題含み。
もちろん、実際に母親に乗降させてみるという奥の手(敗者復活戦)は残すものの、現時点では二度にわたる消去法を経て、再度ボールはデミオXDに戻ってきたカタチとなりました。
でも、ここまで後ろ向きな攻守交代が続いてしまうと、気分はすっかり冷めてしまうもの(-_-)。
嫁さんデミオの初車検までは、あと8ヶ月。
果たして、私自身が新鮮味の薄いDJデミオ同士の買替えを我慢できるのか?
当の本人でさえ全く想像できない状況ですが、あと数ヶ月すれば肝心のシートヒーターの出番も終わり。
当面は申年プロジェクトの仕上げ作業に集中しながら、じっくり焦らず考えていきたいと思います。
Posted at 2017/01/22 22:22:45 | |
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隠れ家のマツダ | 日記