
今秋より私のメインカーとなったアクセラXD。
9月には贅沢にもアルミホイールを新調、10月に入るとインナーガレージ保管への昇格と、トントン拍子に我が家で最高級の厚遇を手にした深紅のグランドツアラー。
新居の完成直後からずっと居座ってきたアウターガレージの"定位置"を離れたことは、日々の送迎や週末の買い物にスクランブル出動する気忙しい日常から解放されるメリットをもたらした反面、いきなりの悪天候続きで週末に稼働機会が一度も巡って来なかった結果、ビルトインガレージの中で派手なブレーキ固着を演じてしまうという一幕もありました(^^;)。
マツダの誇るロータリーターボとクリーンディーゼルターボ。
私のメインカー2台が居座る新フォーメーションとなり、従来よりも格段に趣味的な性格を強めたインナーガレージ。
それ自体は私にとってウェルカムな出来事ではありますが、実質的に週末限定なゾーンに放り込まれたことで、先輩格であるRX-7と同様、新入りのアクセラXDにも“登板機会の創出”という悩ましい課題が浮上した・・・そんな印象を強くしてしまう、移設早々のブレーキ固着騒動でした。
でも、アクセラXDが完全趣味グルマのRX-7と少し状況が異なるのは、このクルマには欠かすことのできないルーチンワークがあるという点です。
今週の木曜日は母の月イチ通院日。
隣町の総合病院までの片道30分を任せるマイカーを考えた場合、乗り心地の面で即刻選択肢から外れてしまうRX-7は論外として(苦笑)、母が最も自然に乗り降りできるデミオでは、嫁さんの足を一時的に奪う事態となるため、学校からの緊急呼出し等の可能性を考慮すると候補から外さざるを得ません。
となると、悲しいかな足腰の弱った母の乗降に適した座面高さを持つマイカーは残らず、”低過ぎる”アクセラXDと、”高過ぎる”ビアンテの二択状態に。
前者は母が降りようとする際に、後者は母が乗り込もうとする際にそれぞれ支障があって、煩わしさ・大変さという意味ではほぼイーブン。
ならば
私は亡き父が所有していた前者を積極的に指名すべきと思うわけですよ(^^)。
新車購入から、父が運転禁止令を言い渡されるまでの約2年半、このアクセラXDに同乗してきた母。
反射神経や運動神経の衰えから、かつての面影はどこへやら・・・必要以上に慎重になってしまった父の運転の心許なさを愚痴ることが増えていた母はおそらく、助手席から甲斐甲斐しく安全確認や注意喚起を行いながら、文字通り「助手」的な役割を務めてきたことでしょう。
半世紀以上連れ添った父との最後のドライブ体験。
百か日を終えた現在の母が当のアクセラXDに乗り込んで何を思うか、私には全く判らないし、それをあえて聞くつもりもありませんが、今はできるだけ思い出のアクセラと触れ合うように仕向けてやることが、私の信条でもある”さり気ない親孝行”に最も近いアプローチだと信じています。
そう、
"我が家随一のグランドツアラー"は・・・
母を在りし日の父に引き合わせる
"唯一無二のタイムマシーン"
でもあったのです^m^。
Posted at 2017/10/28 00:43:56 | |
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隠れ家の新生アクセラ | 日記