
私はバーハンドル三輪のメカニズムを食い入るように観察し続けていました^^;。
ここは広島の
マツダミュージアム。
2020年に創立100周年を記念した大掛かりなリニューアルを施したものの、コロナ禍で一般公開が遅れに遅れてしまい、漸く今年の5月になってOPEN。
人気のRX-VISIONやVISION COUPE、初代アテンザなどの名車のみならず、幻のV12エンジンや削岩機までが展示に加わった新ミュージアムには、月一の「土曜日特別開館」というお楽しみがあるのです。
で、私の最大のお目当てはもちろんマツダ三輪トラック。
2005年の前回リニューアル以降、全長6メートル超の巨体で訪問者を圧倒してきたT2000(13尺車)が遂に退いたのは寂しい限りですが、昔から不動のレギュラーであるTCS型(1935年)に、"a pride of Hiroshima"のフレーズで有名になったGB型(1950年)、そして新たに加わったGLTB型(1956年)の3台をじっくり見比べながら、至福の時間を過ごしたのでした(^o^)。
おおよそのメカ配置や操作系は観察していてほぼ見当が付きましたが、最古のTCS型の前輪周辺にスプリングらしき部品がないことに衝撃を受け、また、写真右のGLTB型のミッションケース横から生えていた謎のレバーには、すっかり頭を抱えてしまいました。
折角、業界初の空冷単気筒OHVたるGL型700ccエンジンのごついプッシュロッドを前輪の隙間から発見し、秘かに悦に入っていたというのに・・・
まだまだ勉強が足りませんなぁ(((^_^;)。
一方で、写真左のGB型をあらためて眺めてみれば・・・
バーハンドルの左上面には点火時期調整、右上面には空燃比調整のレバーがそれぞれ並び、ドライバーの真正面には短くて固そうな変速レバー。足元左にはクラッチ、右には後輪ブレーキのごっついペダルが各々そびえるタフな運転環境。これで、不安定な車体の転倒防止に常に気を配りながら、荷物満載で操舵力が重くなった棒ハンドルを力一杯握りしめ、未舗装の悪路をガタゴトと突き進んでいく大変さ。その上、運転手や助手を雨風や日射から守ってくれる装備はまだ何もありません。
それを思うと、なんて現代のクルマは安楽なノリモノなんでしょう。
やれ、背中や腰が痛いだの、空調の効きが悪いだの、贅沢なんて言ってられないですね(笑)。
Posted at 2022/09/03 21:36:08 | |
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