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2022年10月23日 イイね!

2回目は、刺さったか。

2回目は、刺さったか。早いもので、市内の旧アンフィニ店で新型CX-60に初試乗してからもう1ヵ月。
あの時、道幅が狭く舗装の傷んだワインディングコースで新型車を走らせた印象は、際立って良いものとはいえず、破格のプライスタグに見合った大きな感動を得ることはできませんでした(期待値が高過ぎたともいう)。
その瞬間、次こそは路面が滑らかで速度域の高い別の試乗コースでリベンジを期すことを誓ったわけですが、実現までかなり時間がかかってしまいました^^;。

また前回の試乗では、コクピットがタイトでアイポイントの低いRX-7から急に乗り換えたことが、CX-60の巨体ぶりを強調する結果を招いたことから、どのマイカーでディーラーに向かうかも悩ましいポイントでした・・・が、よく考えてみれば、試乗コースを変えての比較であれば、公平を期すために今回もRX-7で出掛けるべきと思い直してみたり(笑)。
結局のところ、行きつけのマツダ店には・・・

徒歩で行きました(爆)。
(これが意外と、30分もかからず着いたんですよねぇ…)

エンジン音ひとつさせず突然お店に顔を出し「あれっ、どうされたんですか?」と会話のツカミにするつもりでいたのに、なんと担当営業氏は本日お休み(-.-)。先週発表されたMX-30 EVの商品改良や、嫁さんがジルコンサンドのボディ色を好感していることなど、話のネタは沢山用意していたのに、のっけからシナリオが総崩れです。
仕方なく別の営業さんにCX-60の試乗を申し入れると、へそ曲がりで扱い辛い常連客と思われているのか(笑)、単独での試乗を勧めていただくという意外な展開に…。
しかし小市民な私は、この機に乗じて無駄に足を延ばしたりはせず、試乗希望のお客さんを待たせてお店に迷惑をかけることがないよう、2号線バイパス経由の15分程度の最短ルートに留めたのでした。いつもの担当氏が助手席にいれば、少々ワガママもできたのですが^^;。

そんなわけで、前回からは一転し、広くて舗装の良い幹線道および、2号線バイパスの70キロ巡航でリベンジマッチと相成りました。
あ、今回の試乗車はXD-HYBRIDの"Premium Sports"(4WD)。お洒落なタン内装が特徴の最上級グレードです(プライスタグは547.25万円也)。

●あらためての第一印象
シート合わせもそこそこに広い幹線道に出て、周囲の流れに合わせて必要な加速をしながらまず感じたのは、やはり「重さ」と「デカさ」でした(笑)。それぞれ「重厚感」、「広々感」と言い換えればポジティブな印象に一変するように、良くも悪くも、我が家のマイカーたちの追随を許さない"ブッチギリの次元"がとても新鮮でした。
その直後、道路脇の排水口の段差を踏み越える瞬間に「ガタン!」とリアから大きな衝撃が。前回の試乗でも似た現象に見舞われましたが、これは…角の取れた超ソフトな乗り心地を常時100%期待するならば、(文字通り)衝撃的に落胆してしまう一面かもしれません。私の場合は、車齢22年のRX-7のガタピシに相通じる雰囲気を感じたので驚きこそしなかったものの(ピロボール仲間のよしみ?)、正直なところ、この価格帯のクルマに相応しい品格ある所作とはいえないかもですね。

●見つかった美点
逆に、その後の2号線バイパスでの定速巡航や、広い幹線道を走行した際に甚く感心したのが、直進安定性の高さでした。それは、月並みな言い方をすれば"矢のように真っ直ぐ"というべきもので、微舵をあてた瞬間に「え、直進したくないんすか?」と一瞬問い質されるような新感覚(笑)さえ伴ったのです。無論、クルマに予期せぬ口ごたえをされて驚いている暇はなく、気が付けばクルマは素直に反応し始めているのですが、その挙動も「ノーズから向きを変える」というよりも「クルマ全体で一定の方向に向かう」といった感覚。この安定感と安心感があれば、きっと高速移動は格段に楽チンなはず。まさに"長距離クルーザー"ともいうべき、このクルマの大きな特長、価値ある特性が窺い知れた気がします^^。

●か、加速性能ですか?
えっ、最大トルク550N・mの動力性能は凄かったかって?
いやぁ、さすがにこの歳にもなって、アクセル全開時の一点パフォーマンスを論じるつもりはないですし、SUVのそうしたパフォーマンスにはそもそも興味が湧きません。むしろ、1.9トン超の物体が鞭打って加速する状況を冷静に眺めたら、その途轍もない運動エネルギーの暴走にひたすら恐怖を感じるだけで。
そんなことよりも、実際の交通の流れに応じ、ドライバーが思う通りのスムーズな加減速を実現するための適正な余力やレスポンスが備わっているかどうかが、実利の部分でしょう。その意味で、この「3.3L 直6ディーゼルターボ + 48V マイルドハイブリッド」のパワートレイン、余力については十二分に感じることができた一方で、レスポンスの点では少しだけ"かったるさ"を感じました。私流のアクセルの踏み込みに対しては、ほんの一瞬「間」が生じてしまう感じ。もしかすると、スポーツモードへの切替え(Mi-Drive)もしくは、踏み込みスピードを少し速めることで解決が図れるのかもしれませんが、慣れるまでは少し気になるかも。

●白バイ標準装備?
実をいうと、私がCX-60の最新メカニズムで最も気になっていたのが、新開発の8速ATでした。
SKYACTIV-DRIVEと称する6速ATの登場から早11年。あれだけATの多段化から取り残されていると指摘されても「結局、6速が最適解です」と言い張っていたマツダの開発陣が、満を持して2速も増やしてきたわけですから、相当の意気込みがあったに違いありません。詳細の技術解説は専門誌に譲るとして、実際の変速パフォーマンスはスムーズでストレスのないものでした。ただ、クルマが減速を始めて停止するまでの過程でシフトダウンが何度か行われる際、ほんの微かに「ヒューン、ヒューン…」と作動音が聞こえてきて、それがまるで、遠くで白バイがサイレンを鳴らしているように聞こえたものだからビックリ(@_@)。
(こんなところに隠れた安全装備が 笑)

●揺れは揺れでも…
あと印象に残ったのは、アイドリングストップからの再始動の賑やかさ。
まぁ、巷で言われている通り、決して静かでスムーズな部類ではなさそう^^;。ただ、我が家のアクセラXDも再始動は結構賑やかなので、私はさほどシリアスには感じませんでした。たぶん、最新のCX-5やCX-8は程良く騒音や振動が抑え込まれているのでしょうけど、私が勝手に推測したのはそのレベル差よりも、ブルンと揺れる方向の違いからくる違和感。RX-7あたりはとても顕著ですが、縦置きエンジンの始動時には、車体がロール軸周りに捩れるような特有の挙動が表れるので、横置きエンジンのそれと比べて異質に感じるのではないでしょうかね。

●果たして、刺さったのか

結論からいうと、「YES」^^。
その理由は、このCX-60にしかない世界が随所に感じられたためです。
前回の狭いワインディング試乗では、走りに関しての素性が十分に掴めず、内装の質感の良さを中心に"CX-5の兄貴分"と表現する範囲に止まりましたが、今回の試乗でトライした定速巡航のシーンでその印象は一変しました。
また、ディーラー試乗車という性格上、数多くのドライバーに全開加速を繰り返し披露してきたと思われるのに、MIDの平均燃費が16キロ台を誇示していたという事実も、今回の直6ディーゼルの総合力の高さを感じさせてくれました。これぞ「ライトサイジング」ですよね。
(きっと、SKY-Xも3.0L級になれば化けるはず)

ということで、徒歩での往復50分によって実現した、僅か15分のCX-60試乗(笑) 。
久々に書いた長ったらしい試乗記に最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted at 2022/10/23 19:28:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 隠れ家のテストドライブ | 日記

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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