
金曜日はセミナー参加のため東京へ出張。
会場が母校のキャンパスの近くだったので、往路はひとつ手前の駅で降り、懐かしの通学経路を辿りながら現地入り^^。時間を30年分巻き戻して、暫し学生時代の気分に浸ることができました。
ただし、つい5年ほど前にも、全く同じ用件でこの界隈を訪れていたため、さほど"久しぶり"という感覚ではなかったのです。
そこで、移動日で完全フリーとなった翌日、私は学生時代に住んでいた街を思いきって再訪してみることにしたのです。
こちらは正真正銘の「30年ぶり」だったので、現在の様子に対する期待と不安を抱えながら、JR中央線の電車に揺られていくことに。
都心のキャンパスから電車に乗ること20分強で、駅からは徒歩約5分ほど。古い商店街から少し路地を入った静かな住宅地帯にある新築の賃貸マンションで一人暮らし…と、かなり恵まれた環境で過ごした学生時代。
だったらもっと勉学に励むべきだったとか、もっと都会生活をエンジョイすべきだったとか、今になってあれこれ思っても、後の祭り(笑)。
果たして、駅の北口から出た瞬間に私が感じたのは
「あれ?こんなんだったっけ?」
の一言。
懐かしさよりも違和感が先立ったことが象徴するように、30年もの歳月の経過は、私の想像よりも遥かに重くのし掛かってきました。
よく見ると町並み自体は変わっていないものの、通い慣れたルートを辿っても、当時の雰囲気を残すお店は数えるほどしかなく、私がよく通った深夜スーパーやカメラ屋、中華料理店はことごとく全滅。
まぁ、無理もないですよね…30年も経てば普通に代替わりもするでしょうし、さらにその間にはバブル崩壊やら金融危機やらリーマンショックなどありましたからね。
挙げ句に、築36年となった懐かしのマンションは1階の大家さんが代わっていて、結局のところ、久々の再会を喜んだり旧交を温めたりするシーンは皆無。町並みが当時のままだった分、余計に寂しさを感じる結果となりました(+_+)。
もっといえば、
30数年前の私とその住まいをよく知る両親もすでに他界。その変貌ぶりを報告する相手がいない状況も、今回の寂しさを一層助長することになりました…。
あ、そうそう。マンション裏手にあった狭い月極駐車場もそのまま残っていました。当時は月3万くらいで借りて愛車のエチュードを停めていたのですが、現在は一体おいくらなんでしょうね・・・^^;。
そんなこんなで、学生時代の思い出にもひと区切りがついた今回。
コロナ後初の上京でしたけど、狭い歩道の混雑ぶり、信号を待つ人々の多さ、数分置きにやってくる電車とその混み具合・・・どれをとっても、学生時代の賑わいや"密度"を十分思い起こさせるものでした。
こうして感慨に耽っている今現在だって、いずれは振り返る対象になっていくことを考えれば、余計な寂しさや後悔などに占拠されてしまわないように、刻々と流れる時間のなかで、常にベストを尽くすよう心掛けていかないといけませんね^^。
Posted at 2022/12/11 14:00:28 | |
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隠れ家のひととき