
10/7は第一土曜日恒例のミュージアム特別開館日でした。
最大の目玉は、マツダOBの貴島孝雄さんの特別講演。
かつて氏が主査を務めた2代目のNBロードスターが誕生25周年を迎えたことを記念したイベントで、会場横には歴代ロードスター4台がズラリ勢揃い。…貴島氏は次のNCロードスターの主査も続けて担当されましたね。
私にとって最も印象的なロードスターはというと、初代NAを置いて他にありません。
あれは'92年頃だったか、友人の保有する黄色の限定車(Jリミテッド)を運転させてもらった時、最初の角を曲がるまでの僅かな間に「こんなに楽しいクルマがあるのか!」と大感激。まさに目から鱗が落ちる思いがしたのです。
私にとってロードスターとはこの計り知れない衝撃の残像であり、それ以降、時代を重ねるたびにいかに高性能で魅力的な最新のロードスターに出会っても、正直、初代のあのインパクトを超える感覚は得られていないんですよね。
一方、2代目のNBロードスターに関して言えば、個人的には「
よく出てきてくれた!」の一言でした。(あれから四半世紀も経ったという現実は軽いショックですが 笑)
なぜなら、バブル期に次々に生まれたマツダの新型車の大半が、モデルチェンジを受けることなく1代限りで消えていったのですから。経営危機に陥ったマツダでは、フォード主導による事業再編のなか、スポーツカーやスペシャリティカーは軒並み冬の時代を迎えていたはず。決して大量販売が見込めないスポーツカーの次世代モデルの開発を推し進めるには、関係者の方々の並々ならぬ苦労があったに違いありません。
でもこのNBがなかったら、冒頭の4台並びの絵柄なんて有り得なかったわけですし、果たして今、ブランドアイコンと呼ばれるマツダ車が存在していたかどうか・・・。そう思うと、とても感慨深いものがありますね。
そんな、今だから語れる裏話も聞けたはずのNBロードスターの講演。残念ながら、私は訳あって聞き逃してしまっただけでなく、貴島氏へのご挨拶すら叶いませんでした。2013年の岡山MFFのパドックでは、氏のNCロードスターの真横に私の赤CHARGE号を並べさせていただいたというのに。
またいつか、何かのイベントでぜひリベンジを(^.^)。
Posted at 2023/10/08 12:33:30 | |
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隠れ家のマツダ