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2024年08月20日 イイね!

嗚呼、大人買い…

嗚呼、大人買い…こんなタイトルを付けてても、決して

「アハハ、つい散財をしてしまいました〜」

なんて懺悔のブログではありません。同じ嘆きは嘆きでも、少々偏屈なものでして・・・


今から遡ること三十数年前、学生時代の私が通い詰めた富士スピードウェイでの全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権(JSPC)。
当時全盛を極めていたFIAグループCマシンによる耐久レースで、ルマンで名声を上げた海外の強豪マシンを国産勢が迎え討つという心躍る構図に、国内有数のレーシングチームや人気ドライバーが大集結したとあって、毎レースとも活況を呈していました。

時にジリジリと肌を焼く陽射しにじっと堪えながら、時に雨混じりの寒風にブルブル震えながら、グランドスタンドに陣取った私が4時間も5時間も熱い視線を送り続けたのが、株式会社マツダスピードからエントリーしていたゼッケン三桁台のマツダのGr.Cカー。私の青春のど真ん中にいた勇壮な4ローターマシンたちですね。
そして、眼差しの先のマシンカウルに施されていたド派手なリバリーが、スポンサーであるレナウン社のスポーティングブランド「CHARGE」によるアーガイル模様のデザインでした。

どちらかといえば地味に映るチーム体制や国内でのリザルトに対し、サーキットいちの強烈な存在感を発揮する4ローターサウンドやマシンのリバリー。その意表を突くアンバランスさに強い興味を惹かれたと同時に、どの国産メーカーにも先んじてルマンを目指し、REという独自の技術を核に地道な挑戦を積み上げてきた一貫した姿勢に心底共感した私は、毎回毎回、最大限の感情移入をしながら現地でロータリーマシンの応援を続けていたわけです。

時はバブル景気の絶頂期。スタート直前のグリッド上には大勢のレースクイーンが掲げるカラフルなパラソルが花開き、グランドスタンド裏では、レース関連のグッズ販売やアパレル企業のショップが軒を連ねていました。とくにこの時代はF1をスポンサードする日本企業も多く、どのレースのカテゴリーでもF1関連ブランドのグッズが大人気でした。

もちろん、その中には我らがマツダスピードや、レナウンのCHARGEブランドも堂々と出店していたわけです。

思わず普段使いを躊躇うような奇抜なウェア(行き帰りのSAやファミレスで白い目に晒される)であっても、ここサーキットだけは治外法権。そればかりか、応援するチームやブランドとの一体化を可能にする決定的アイテムであり、贔屓ブランドの分身と化す千載一遇のチャンス。…そう、ファンを自認する人間にとって、自らの忠誠心が試される試練の店先でもあったのです(笑)。

ただ…

こうした凛々しいサーキットギアの高いこと高いこと(苦笑)。

ただでさえ、チケット代に公式プログラム代に駐車料金、さらには高速代にガソリン代に食事代と、何かと費用のかかるレース観戦でしたから、スタンド裏で大賑わいを見せるショップエリアを徘徊している時点で、若者の懐に余裕などなかったのですよ。
だから、マツダが背水の陣で送り出した期待の787が、ルマンも含めて今ひとつ好リザルトを残せなかった'90年、晩秋の1000kmレースで遂に高価なCHARGEブルゾンに手を出す決心をした私は、それこそ清水の舞台から飛び降りる感覚だったわけです^^;。

あれから30年以上経った現在、こうして当時のパンフレットを眺めてみると、結局私が購入した公式ウェアは、Tシャツやキャップなどごく一部に過ぎなかったことに気付かされます。今なら間違いなく奮発して贔屓のブランドをいろいろと買い漁ったのにぃ・・・と悔やんでみてもあとの祭り。

…いや、それにしてもですよ皆さん、

まさか、マツダの頂点レース活動がこの僅か数年後に休止宣言が発出され、その後も一向に再開されないなんて・・・まさか、CHARGEブランドはおろかレナウン社自体が消滅してしまうなんて・・・あの当時、一体誰が予想できたでしょうか(;_;)。
せめてレナウン社が現存し、リバイバル企画として往時のCHARGEウェアを限定復活してくれたら、脇目も振らず大人買いするのに。こればっかりは本当に残念で仕方がありません。

そうなんです、
愛しのCHARGEブランドは遠く思い出の彼方へ…

でも、バブル時代のモータースポーツを満喫した身としては、たとえマツダチームに直接関係がなくとも、最盛期のGr.Cレースシーンに彩りを添えてくれたスポンサーロゴやマシン名の響きには、未だに親近感を覚えてしまいます。プライベーターのPorsche勢でいえばOMRONやFROM-A、日石や武富士なども然りで(笑)。
アパレル関係では、"CHARGE"(Mazda)や"TENORAS"(Toyota)など消えてしまったものもあれば、"ALPHACUBIC"や"BA-TSU"(共にPorsche)のように現存するブランドもあるんですよね。(調べたら…かの"LEYTON HOUSE"もあるようで)

そして、私が今頃になって秘かに愛用し始めたのが"TAKA-Q"(Toyota/Porsche)だったりします。
無論普段着の話ですし、かつてのロゴは廃止、おまけに会社は経営再建の真っ只中。でも、どのみちファッションには興味のない私。ブランドへの十分な貢献をし損ねたCHARGEの分まで、バブル期のレースを楽しませてもらった御礼がてら、応援したい気持ちに駆られているんですよねぇ(^_^;)。

ねっ・・・

やっぱり偏屈な話だったでしょ?(爆)
Posted at 2024/08/20 21:02:34 | コメント(3) | トラックバック(0) | 隠れ家発のWW2

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小学生の時代に到来したスーパーカーブームがほぼ終わりかけた頃、極めて身近な存在だった国産車、とりわけ強烈な個性が滲み出る'50s~'60sの旧車に強い興味を持っ...
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