
日曜日、嫁さんの買い物のお供でやって来た市内のショッピングモール。
お楽しみの自由行動時間に立ち寄った館内の書店。そこで偶々目に留まったこの雑誌を手にした私は、かつてのチームメイトをはじめ様々なF1関係者からの核心的証言のオンパレードに、強く興味をそそられたのです。
そして、私が思わず刮目したのは、スパでの衝撃のF1デビューから僅か2戦目、22歳のシューマッハ選手が電撃移籍を果たした先のベネトンのエースドライバー・ピケ選手が当時を振り返った率直なコメント。そう、私が勝手に師と仰ぎ、愛用のレプリカヘルメットまで作ってしまったあのネルソン・ピケ氏ですよ。
見開き4ページにわたる氏の冷静かつ含蓄に富み、それでいて優しさすら感じる発言に心底共感してしまった私。ふと気が付けば本を抱えてレジの前に立っていました(笑)。
同じように、極めて的確で信憑性の高い証言を寄せたドライバーの中には、あの'90年マカオF3で大被害を被った同年齢のライバル、ミカ・ハッキネン氏も。
実をいうとこの私も、彼らとはれっきとしたライバル・・・いやもとい、
同学年でして(笑)。
やがて、誰もがモータースポーツの頂点と認めるF1の世界でチャンピオン争いを繰り広げるようになった二人の同い年。私もそんな彼らには、TV越しの熱い視線をリアルタイムで送り続けたものです(中身は99%の憧れと1%の嫉妬 笑)。
そんな調子だったものですから、2004年を最後にサーキット走行を休止していた私が、突如2010年にタイヤとブレーキを新調してまで瞬間的に赤CHARGE号でコースに舞い戻ったのは、栄光のフェラーリを最後の花道に引退したはずのシューマッハ選手が、41歳にして2010年からメルセデスでF1復帰したことに完全に触発されたものでした。
(私自身は誰も触発できませんでしたが 苦笑)
なぁんて持ち上げてしまうと、私がまるでシューマッハファンであるかのようですが、決してそうではないのです(私はあくまでピケファン)。事実この特集も、時折り大きな物議を醸した彼の予選や決勝中の問題行為を包み隠すことなく大々的に蒸し返してますし、私もその論調には同感です。
ただ、おおよそドライバーに求められるあらゆるレースパフォーマンスを完璧に演じ続けられる、シューマッハ選手ならではの優れた技量・体力・メンタルのバランスは過去に全く見た例がないもので、その唯一無二の才能は素直にリスペクトに値するものでした。いうなれば、F1ドライバーの絶対基準が現れたようなもので、人間業とは思えない鉄壁のパフォーマンスがそれ以降のドライバーの評価を随分と簡素化してくれた気がします。
決して好きではないけれど、そこにいてくれないと困る大事な存在。雲の上という表現が相応しいかどうかわかりませんが、私にとってのシューマッハ氏は、常に意識をしてしまう永遠の同級生なのでした(笑)。
…できれば元気でいてほしかったですけどね。
Posted at 2024/10/21 21:10:20 | |
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