
〜10月某日・Nuk-Pの自宅にて〜
▶MAZDA3を洗車したそうですね
N:はい。ここ1週間はカーポート駐車で、降雨のたびに鼻先を濡らしてましたからね。ただ、昨日の土曜が終日雨で、かたや来週末はイベント三昧で忙しくなりそうなので、日曜の朝に決行しました。
▶最後の洗車と聞きましたが
N:放出までまだ1週間以上あるし、CX-3の納車が午後の予定なのでその直前にも十分チャンスはありそうなのですが、何が起こるかわからないので、早めにと。
▶何か感じるものはありましたか
N:とにかく、これだけの美観を維持して送り出せて良かったと。今から2年前、極上な状態で放出したCX-3にも軽い擦り傷が幾つかありましたが、今回はそれすらなかったですからね。
▶さらに大切に扱い続けたわけですね
N:いえ。CX-3との最も大きな違いは保管環境の差です。MAZDA3は新車からずっとガレージ保管でしたので。
▶まさに箱入り息子です。そうさせた理由は?
N:別にありません。マイカーの台数や用途、保管スペースの事情などから偶々そうなっただけで、MAZDA3に特別な思い入れがあったわけではないのです。
▶洗車中に思い出が蘇ってきたりは?
N:それはとくになかったです。5年半で1.5万kmのマイレージですから、思い出を残すほど走れていないのが実態ですね。
▶なんだか淡白な感じがします
N:あえて私情を挟まないようにもしてきましたから。
▶放出を決めてからずっと?
N:基本はそうです。
▶淡々と準備を進めてきたのですね
N:それが、メモリー消去も荷物の搬出もまだなんです。唯一かつ最大の大物作業だった純正ホイール戻しは早々に手配して動きましたけど、それ以外は遅々として進んでないですね。大した作業でもないのに。
▶物事を先送りするタイプなんですか?
N:まさか。実は何度か思い留まろうとしたんですよ。
▶何のことか理解できませんが
N:じっとクルマを見てるとね、十分な思い出を作り損ねた名残惜しさも手伝って・・・
▶なんと、放出をですか
N:そうです。今からでも下取り金額を工面すれば手元に置いておけると。もとよりこのSKYACTIV-Xの稀少性や歴史的価値は誰よりも深く理解しているつもりですから、ちょっと悪い虫が騒いだわけです。膨大な音楽データのメモリー保存なんて、二度とやりたくない面倒な作業ですから、翻意するのなら今だと(笑)。
▶でも結局はそうしなかった
N:もちろん。そもそも今回のマイカー入替え劇の発端は別のところ(MX-30の介護用途の適性)にあったわけで、そんな事態に至らしめた責任を強く感じた私が解決策として編み出した苦肉の策こそがMAZDA3の放出。これを振り出しに戻すわけにはいかなかったのです。
▶最後は自らの決断に従って
N:その通りです。今までもそうでしたし、きっとこれからもそうです。ガソリンを満タンにしたのはせめてもの罪滅ぼしで。
▶あ、あり得ない…
N:でしょうね。以前、父のアテンザスポーツワゴンを下取りに出す直前に、傷だらけであまりに不憫だったMT用のシフトノブを新品に付け替えた際にも、全く同様のコメントをいただきました(苦笑)。
▶それはもっとあり得ない
N:でもね、別に故障の続発で愛想を尽かして手放すわけではないし、ましてや、投機目的で名目上の所有だったわけでもなし。だったら、最後の瞬間まで家族の一員の如く愛情を注ぎ続けるのは当たり前だし、次なるステップで少しでも明るい未来が開けていくように配慮してやるのも、決して人の道から外れているとは言えないでしょ?
▶なるほど否定はしません、しかし・・・
N:それはどうもです。しかし?
▶貴方の今後のマイカー選び、全く想像がつかなくて
N:それは当然でしょう。都度都度、悔いのない最善の判断をしてきたつもりですが、未来については当の本人でさえ予測不能なんですから(笑)。
▶安心しました。
以上で「この珍車にしてこの変人有り」を終わります
N:えー、そんな企画だったの?(ーー;)
Posted at 2025/10/05 13:20:17 | |
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隠れ家のMazda3