
私の両親の物持ちが異様に良かったため、我が家では二世代に渡って同じ玩具で遊ぶケースがしばしばあります。
その筆頭はトミカワールドのガソリンスタンドやタワーパーキングですが、このエポック野球盤もそのひとつ。
長男は野球のルールなどまだ理解していませんが、一度やり方を教えたら結構気に入ったようで、遊びに来たお友達とそれなりに楽しく遊んでいるようです。
じつはこの「パーフェクト野球盤」は、なんと私が中学生時代(笑)に買ったもので、人工芝や連続投球装置といった基本機能に、スピードガンや盗塁機能が追加された当時の最新版でした。
小学生時分に遊び尽くした初期型タイプに飽き足らず、いい歳をして買い足した訳は、親友と二人でこの野球盤で高度なシミュレーションの世界を追求していたからでした。
リアルさを求めたその証拠が、随所に施されたモディファイの跡。
まず守備位置は、正規の緑カップ上だけでなく、フィールド上の随所に穴を開けて打者の左右に応じて任意の守備シフトを敷けるように。
そしてビジュアル的には、各塁のベースは木片で立体的に作り、左右翼のポールも設置、外野フェンスにはそれらしい企業広告を貼っていました。内外野席は広島市民球場を参考に色を塗り分け、一時は二階席まで忠実に増設してました(今はとっくに崩壊)。こうしたリアリティさの追求に伴い、センター最奥に設置されていたスピードガン表示装置はあえなく撤去に。
しかし、モディファイの最大のハイライトは、各打者のパンチ力に応じて打撃結果が変わるよう、バットの待機位置(角度)を細かく分けて設定していたことでしょうか。
例えば、ホームランバッターは正規位置までバットを巻き戻せてバネの復元力を最大限に利用する反面、非力なバッターは回転角度を大きく制限し、バットの振りを鈍くするという按配です。この巻き戻し角度の設定を、実在するプロ野球選手の前シーズンのホームラン数に応じて8段階程度に分けていました。(写真は16~20本の打者用の角度アダプターを装着の図 笑)
こうした工夫を凝らしながら、その親友とは毎回スコアブックをつけて贔屓のチーム同士の対戦を続けました。やはり、4番バッター同士のホームラン王争いは最も力が入りましたね(笑)。
その後は、例えばファミスタのように走攻守それぞれに細かな性能設定ができるゲームソフトの登場で、瞬く間に私達の目指した擬似化の世界では先を越されてしまいましたが、アナログなゲームではなかなかの奮闘レベルだったのではと今でも思っています(^_^;)。
Posted at 2007/12/02 14:17:39 | |
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隠れ家の遊具 | 日記