
昨日書いた通り、新型アクセラに試乗してきました。
これまで、カタログや雑誌で基本スペックは一通り把握済みだったので、注目点は実車のデザインや走りの部分に絞られたわけですが、結果的にはとても良い手応えを感じてディーラーを後にしました。
その好印象を最も決定付けたポイントは、自分でも本当に意外でしたが・・・その
デザインでした。
まず何よりも冴えていたのが、アルミニウムメタリックというカラー。
緻密感と彩度のあるこのボディ色が、先代譲りのスポーティーなボディデザインと見事にマッチしていて、同時にリアコンビランプやフロントグリルのチャレンジングな造形を一層引き立て、要所要所にキレの良さを感じさせてくれるのです。
個人的に、もうシルバー系には触手を伸ばさないつもりでしたが、この色なら再考の余地ありと思った程です。
実は私、初代アクセラスポーツのデザインに関しては、グレードによる顔立ちの違いが妙に気になって、正直、当初はそれほど興味を惹かれませんでした。ところが、やがて街で頻繁にアクセラを見かけるようになると、走り去る時のフォルムの美しさにはたと気付かされ、途中からかなり印象が変わった経緯があるのです。
つまり、段階的にそのスタイルの良さを認識した初代に対して、二代目は初対面でいきなりストライクでした。
さて、話題のi-stopは、全車標準としなかった歯切れの悪さには大いに不満が残りますが、基本的には優れた環境アピール技術だと感じました。
たしかに最初、過度にi-stopを意識しているうちは、思惑通りにエンジンが停止せずに不満に思うケースもありそうですが、逆に、ユーザーの関心が次第に薄れてきたり、ふと考え事をしていて完全なる意識外にあったとしても、決して忘れることなくエンジン停止してくれる甲斐甲斐しさの方がきっと重宝されることでしょう。
自ら進んでイグニッションキーをこまめにON/OFFしている私としては、クルマが自主的に状況判断して燃料を節約してくれることの有難みは何物にも代え難いと感じました。
その他、今回の試乗車には本革のステアリングやシフトノブが装着されていて、手に触れる範囲の質感に全く不満はなく、インテリアデザインも十分に新鮮味のあるものでした。
今回の印象をまとめるなら、モデルチェンジを機にやや違うポジションに移行していった新型アテンザに対し、新型アクセラはそのスポーティーな路線をキープしたまま、一層のレベルアップを果たしたと感じました。
ともすれば、似たキャラクター同士のサイズ違いに思えなくもなかった両車が、このような明確な個性を持ち始めたことは、より効果的な棲み分けに繋がるのではと好感しています。
アクセラ/マツダ3といえば、マツダの屋台骨を支える基幹車種ですから、こうした正常進化の部分が、引続き世界の市場で好意的に評価されるといいですね。
Posted at 2009/06/22 00:52:07 | |
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隠れ家のテストドライブ | 日記