
幼稚園最後のクリスマス会から無事帰宅し、家族でゆっくり寛いでいた土曜の夕方のこと。
突然、旧アンフィニ店の担当セールス氏から
「SPIRIT Rの試乗車が明日用意できますっ!」との電話がありました。
特別仕様車の試乗車があるって本当の話だったんだ・・・と軽く驚きつつも、私は日曜朝イチの試乗を予約。
思わぬ肩透かしを喰らった先週と同様、家族を連れて行かない"単独訪問"の決行です(^^)。
そして一夜明け、私にしては珍しく寝坊気味で迎えた翌朝。
とりあえず、カーポートの先頭にいたデミオに慌しく乗り込み(苦笑)、旧アンフィニ店に急いで駆けつけると、そこには確かに正真正銘の「SPIRIT R」(6MT車)が待ち受けていました。
ここで再度私が覚えた軽い驚きは、そのボディ色がスパークリングブラックマイカだったこと。
私はカタログのメインShotを占めるシルバー色(アルミニウムメタリック)を勝手に妄想していたので、完全に意表を突かれたカタチ^^;。
・・・が、いわゆる”真っ黒”ではなく、こげ茶色に近いこのブラック色は、今回の特別装備の一つであるブロンズ塗装の19インチホイールとのマッチングが実に絶妙であることを発見。
普段あまりダーク系の色を好まない私をして、ひょっとすると今回の全設定色(3色)のうちベストマッチかも?と思わせたことは、現物確認のひとつの大きな意義だったかもしれません。(あっ、色については完全なる個人の主観ですけどね)
そんな思いを巡らしつつ店頭でじっとクルマを眺めていると、次々にお客さんが来店してきたので、試乗待ちで迷惑をかけることがないよう、そそくさと担当セールス氏とSPIRIT Rに乗り込み、起伏に富むいつもの試乗コースへと出掛けました。
昨日ナンバープレートを装着したばかりという試乗車は、まさに「おろしたて」という表現がピッタリ。
擦り傷や手垢がまだ殆ど付着してなくて、内外装含めそこかしこに点在するブラックが本来の艶と光沢を放ち続けられるのは、おそらく新車時のごく一定期間だけの姿なんでしょうね^^;。
聞けば、土曜の夕方遅くにスポーツカー好きのお客さんがすでに何人か試乗された後らしく、少なくとも私が汚し手”第一号”にはなり得ないことを知り、ちょっぴり安堵したのは内緒の話(笑)。
さて、肝心の試乗の印象に話を移すと・・・
一言でいうならば、かつてのRX-8のトップグレード「Type-RS」の走りそのもの。
つい数ヶ月前、SKYACTIVアクセラやSKYACTIVデミオの試乗車に乗り、気持ち良く駆け抜けたキツめのコーナーも「へっ?今のって急カーブでしたっけ?」と言わんばかりに余裕綽々にクリアしていくし、ちょっとアクセルを煽ればいつでもビーンと乾いたロータリーサウンドが即座に呼応する。
ふと気が付けば、ドライバーの感覚以上にスピードが出てしまっていることも、昨年友人が購入したオーロラブルーのType-RSを運転した時のリプレイであるかのように全く同じ^^;。
加えて、i-DMだとか平均燃費計だとか、他に注視すべき表示もなく、100%運転に集中できるのも今となっては新鮮な味わい!(^^)
こうして、すっかりRX-8のトップグレードらしい走りを堪能し、ディーラーへ帰還した私。
助手席の担当セールス氏が不用意に声を掛けず、運転に集中させてくれたお陰で、僅か15分の短いドライブでしたが、RX-8ならではの独自の世界にどっぷりと浸ることができました。
そしてクルマから降り、タイミングを十分見計らった上での
「如何でしたか?」という担当セールス氏の問いかけに、私は慎重に言葉を選びながら
「はい、予想通り楽しいクルマでした・・・」とだけ返しました。
セールス氏からすれば、私はわざわざ赤いFD3Sで乗りつけて見積り査定まで依頼した貴重な見込み客。
もっともっと上気した雰囲気で私が発言することを期待していたに違いありません。
いや、かくいう私自身も、何か心の中で予期せぬ気持ちの高揚が起きることを密かに期待していたのですが・・・。
(つづく)
Posted at 2011/12/19 23:10:07 | |
トラックバック(0) |
隠れ家のロータリー | 日記