
先日のディーラーでの待ち時間、再度乗り込んでみた新型アクセラの試乗車・20S-SKYACTIV。
私はこのクルマの運転席に座るたびに、毎回心から感心することが1つあります。
それは、インパネ上面の絶妙な位置・・・視線の移動がミニマムで済む場所・・・に、大きくて見やすい4.1インチのカラーMID画面が設置されていることです。
いくら有益な情報であっても、また、どんなに判りやすい表示であっても、それが簡単に視認できない場所にあったり、あるいは、運転中の安全確保を大きく阻害するものであったなら、その価値は半減してしまいます。
我が家のSKYACTIVデミオのMIDは、メータークラスターの最も右端に位置し、視線の移動量が決して少なくないため、運転中にそう積極的に覗き込めないのが実情。
画面自体は判りやすくて質感も高いだけに、実に惜しい・・・の一言なのです。
その点、アクセラはというと、普通に前を向いて運転するその姿勢を崩すことなく、僅かな視線の移動だけでMIDが認識できるため、フロントガラス越しの前方の風景をそのまま視野の中にキープしておけるのです。
安全運転を心掛けつつ、できるだけ小まめにMID画面を見ていたい私からすると、これは決定的な違い。
実はここ、アクセラのカタログ上でも立派なアピールポイントになっています。
曰く、インパネ内の機器レイアウトを「視認ゾーン」と「操作ゾーン」に大別し、前者についてはドライバーからの視認性、後者についてはドライバーの操作性をそれぞれ最重視したとのこと。
つまり、頻繁に操作するスイッチが遠くにあったり、瞬時に確認したい情報が視線移動量の大きな場所に表示されることがなく、それぞれの目的に叶った最適なパフォーマンスを実現しているわけです。
おまけに、そのMIDの表示内容も悔しいほどに充実(笑)。
運転中に表示される内容はデミオとほぼ同じながら、i-stopのシステム状況を詳しく案内する「i-stopモニター」の追加をはじめ、メニューボタンを駆使すれば過去の燃費履歴をグラフで一覧できるなど、停車中のお楽しみも満載なのでした。
ここは、アクセラに完全に
一本とられた感じが否めません(苦笑)。
さらには、次のような将来的な期待も芽生えてきます。
もし、この視認性抜群の"一等地"にコンパクトなナビゲーション画面が表示できるようになったら(たしか北米仕様では似たような装備があったような・・・)、用品ナビゲーションのための2DINスペースを設けなくて済むので、オリジナルのインテリアデザインと調和した純正オーディオが生かせることにもなるわけです。
現在はデミオにしてもRX-8にしてもそうですが、用品設定のオーディオやナビを装着しようとすると、2DINスペース確保のためにその周辺がパネルごと換装されてしまって、完成度の高いオリジナルの内装デザインが部分的に分断されてしまうのが私は残念で仕方ないのです。
かといって、後付のPNDではそれ以上に内装デザインの調和が崩れるので、私は不承不承このパネル換装を受け入れていますが、これが解消できたらなんて素晴らしいことでしょうか・・・(^^♪。
ちなみに、アクセラではi-DMの表示はMID内にはなく、タコメーターとスピードメーターとの谷間、ステアリング越しの真正面の位置へ移されているので、視認性の面ではこちらも大きく進歩しているといえますね。
などと、じっくりアクセラのコクピットチェックを終え、視認性配慮の秀逸さにひとしきり感心し直した私。
担当セールス氏からの試乗のお誘いを遠慮して、そのまま車を降りました。
なぜなら、そのまま新型アクセラを走らせ、正当派”Zoom-Zoom”を継承した明快なハンドリングと、リニアさが気持ちよいパワートレインを再び味わってしまうと、たぶん強烈に欲しくなってしまうからです(笑)。
もし今、自分一人で自由に占有できるマツダ車を1台だけ選ぶことができたら、おそらく私はRX-8でもロードスターでもなく、このSKYACTIVアクセラを選ぶでしょうねぇ(^^ゞ。
(そんなシチュエーションはまずあり得ないんですけど・・・)
Posted at 2011/12/09 21:47:10 | |
トラックバック(0) |
隠れ家のテストドライブ | 日記