
先週の日曜は早朝からデミオを持ち出し、いつもより長めのプチドライブ。周南市界隈の三桁国道を中心に、2時間弱で70kmほど駆け回ってきました(^^)。
一体どんな風の吹き回しだったかというと・・・
そもそもの動機は、GW連休中に計画していながら、結局実現できなかった「単独ドライブ」が、その後もずっと延び延びになっていたため。
納車から8ヶ月以上経過したというのに、私は未だにこのデミオのコーナリング性能やi-DM機能をじっくり試したことがなく、虎視眈々とその機会を狙っていたのです。
さらに・・・最近めっきり稼動機会が減った我が家のデミオの平均燃費表示が、今一つな数字だったことも、動機のひとつとして加えておかなければなりません(^_^;)
そんな折り、GW明け3週間目にして訪れた静かな週末でようやくチャンスが到来。
当初は土曜の深夜に決行する気でいたのですが、日中、子供の送迎など諸々の雑用をこなした我が身に、もはや十分な体力や気力は残されておらず、あえなく断念。
「仕方ないよなぁ・・・」
…これが1度目の方針変更。
決して認めたくはないのですが・・・一日中クルマを運転しても全く疲れ知らずだった若かりし頃の私は、もうとっくに過去の姿と化してしまったようです(^_^;)。
そんな前夜の落胆を振り払うように、シャキッと早起きだけはした翌朝の私(^^)。
一人っきりの自由時間にワクワクしながら6時半に勇んで自宅を出発したものの、目的地やルート設定は言うに及ばず、何をテーマとしたドライブにするかに至るまで、完全に白紙の状態(苦笑)。
とりあえず、朝食までの「持ち時間」だけは確定していたので、時間内に帰還できる範囲でおおまかに北進、東進、西進の3ルートを想定。
その中では先週訪れたマツダ防府工場の周辺が広くて走りやすそうだったので、西進ルートを本命にして、信号待ちの時に最終決定しようとバイパス方面に向かっていたら、空いた車線と連続する青信号に導かれ、気が付くと山越えの北進ルートに乗っていました(笑)。
「ま、いっか・・・」
これ、2度目の方針変更(苦笑)。
さてこの国道、最初の10kmで標高400mまで駆け上がる急坂で、所々に大きく曲がり込むカーブが点在。
早速、i-DM判定を意識しながら慎重に最初の左ヘアピンに突入すると、ステアリングの切り始めのスピードが少しだけ速く、いきなりの「白」判定(-_-)。
続く右コーナーでは「青」進入に成功して見事にリベンジを果たすも、i-DM表示の確認に気をとられ、思い描いたラインがトレースできません(T_T)。
考えてみれば、ステアリング操作をトリガーに旋回Gが発生し、まさにクルマがグッと向きを変えていくその瞬間に、ステアリング越しのメーター右隅に判定結果がリアルタイムに表示されるわけで、走行中の表示確認には常に安全上のリスクが付きまとうと言わざるを得ません・・・。少なくとも、i-DMの「チラ見」に不慣れな私にとっては、肝心の走行に支障を来す恐れが。
「・・・やっぱ、今日はやめとこ」
そう、3度目の方針変更です(苦笑)。
さて、出発後僅か10分にして、主要研究テーマのひとつ「i-DM攻略」を諦めた私。
せめて、もうひとつの「コーナリング性能」だけは堪能しておこうと、急坂を登り切った後、中国道・鹿野ICへと北進する国道と別れ、西方面に進路変更。
実は、GW連休中に芝桜を見に家族でこの一帯を訪れた際、その先におあつらえ向きの”山坂道”を発見していたのでした。・・・当然ながらビアンテでは、同乗者のクルマ酔いに細心の注意を払って走行する必要がありましたが、今回は全くお構いなし(^_^)。
純正エコタイヤのグリップレベルを念頭に置いて、とくに攻めるでもなく、しかしダラダラと流すでもなく、適度なペースを保ってタイトなカーブへと進入していくと、デミオはしなやかなサスペンションの動きを披露しながら、前後左右の荷重移動にも大きく姿勢を乱すことなく、とても軽快に駆け抜けていきます。
シャープにノーズが入っていくとか、想像以上に踏ん張り続けるとか、別段驚くこともない代わりに、「何か文句でも?」と詰め寄られたら回答に窮するくらい、破綻もなくキレイにまとまった自然な動き。
少なくとも、ステアリング操作に対しては、実に素直にクルマが反応して、気持ち良く向きを変えてくれます。(あ、i-DM表示には一瞥もしてません・・・爆)
ただ、何ともイタダケなかったのは、CVTの加速レスポンス。
カーブの前半戦、思い描いたラインでアペックスをかすめ、ここぞとばかりアクセルを踏み込んだ瞬間、そこに生じる忌わしき空走感(T_T)。
アクセル操作に対して、一呼吸も二呼吸も置いてから加速Gが立ち上がる違和感に、ひたすらストレスが蓄積する後半戦。
画竜点睛を欠くとはまさにこのことで、一連の爽快なコーナリングも加速態勢に移る瞬間まで。前半の出来の良さが、後半の歯痒さを一層助長してしまうから、困ったものです。
もちろん、シフト横のSSボタンを押しておけば低レシオ領域で固定されるので、加速レスポンスの悪さもある程度解消されますが、押しっ放しだと直線区間で悪戯に高回転を維持して走り続けることになるので、その都度面倒なボタン切替えが発生します。
「・・・もうイイや」
かくして、折り返し地点に辿り着く前に4度目の方針変更。
ちょうど、タイトな”山坂道”セクションも終わりかけていたので、その後は「のんびり巡航」モードへ完全移行。
途中で少しだけ未走破の県道にチャレンジしたので、対向車が現れないことを祈りながら薄暗い林道を走るシーンもありましたが、それ以外は淡々とよく整備された国道を快調に巡航し、予定通り8時半に自宅へ帰還しました。
振り返れば、様々なトライアルが完全に果たせなかった「無念の」プチドライブとも形容すべき内容(+_+)。
でも、最後の最後に驚かされたのはその区間燃費。
日曜の夕方に満タン給油をした後であらためて机上算出してみると、なんと早朝の2時間弱の走行で
「22km/L」近い数字を叩き出していたのです!
とくに序盤は省燃費走行など全く意識外で、むしろ積極的にアクセルを踏んでいた印象が強いので、なおさらビックリの結果でした。
元気なドライビングをしても優れた燃費性能をしっかり維持する・・・
またしてもSKYACTIVの真の実力を垣間見た気がした、嬉しさと無念さが激しく交錯する早朝のプチドライブでした。