
実のところ、施工当初から”やっちまった感”が強かったビアンテのダークフィルム(苦笑)。
やはり、その後の検証で、運転時の視界悪化の影響が想像以上に重大だったことが判明してしまいました。
でも、焦ってすぐに是正措置を講じる前に、施工した
メリットの部分についても一旦総括しておかないとバランスを欠くので、事前の期待値が高かった項目から順を追って挙げてみることにしましょう。
まず最大の目的は何だったかというと、言うまでもなく、後席の“秘密基地化”でした。
光を大量に透過していたビアンテ純正のダークティンテッドガラスは、車外からは常に乗員が丸見え状態。
車内にいても、晴天時には天井のDVDモニターがとても見辛くて画面の明るさ調整に苦労したし、いつも昼下がりの強い日差しが容赦なく後席の子供の横顔を直撃していたものです。
これらに対しては、今回の(やや過ぎた)ダーク化は効果バッチリ。
車内に差し込む光量が一気に減ったので、後席周りの雰囲気はぐんと落ち着き、車窓の風景に影響されずにリラックスできる空間となりました。これぞまさに“隠れ家化”の典型的効果といえるでしょう。
ただし、結果として、車外から乗員の姿がほぼ見えなくなったので、見送りの人とのコミュニケーションまでも同時に断絶されてしまいましたけどね・・・(汗)。
お次は、ガラスによる遮熱効果。
実はコレ、あまり積極的には意図していなかったのですが、つい先日、運動会のお迎えで停めた屋外駐車場で、はからずもその恩恵を思い知ることになりました。
その日はやや風が強かったことも幸いし、強い日差しを真横から浴びながらも、後席の両窓をほんの10センチ開けておくだけで、秋晴れ日の午後、極めて快適な車内待機ができてしまったのです。
この感覚は明らかに、過去4年半のビアンテとの付き合いでは未体験のもの。
これなら、手元に直射日光が届いても問題なく読書ができるかもしれませんね(^_^;)。
でもこれ、冬の場合はたぶん逆で、寒い戸外からクルマに乗り込み、「わぁ、中は暖かい!」と喜べるケースも確実に減るんでしょうね^_^;。
さて、3つ目からは初回の功罪検証で触れたもので、まずは後方の視界が「都合良く」遮断されたこと。
従来は、自らの安全確保のためにと、ルームミラーを通して後方から様々な情報を入手し、可能な限りの危険予知から予防策を講じていたものですが、後方視界が制限されたことで、そのアクション頻度は随分と減りました。
正確にいえば、「見えなくても良い」ものも、「見えた方が良い」ものも均等に見え辛くなったので、手放しに喜べない部分はありますが、率直に言って、かなり気が楽になったことは事実。
後方の余計な外乱に惑わされる機会が減り、より前方に神経を集中できるようになったからで、トータルでの安全確保という面でも、まずまずの好感触を得ています。
そして4つ目は、後続車から余計な干渉を受けなくなったこと。
おそらくは、後面のダーク化によって車内の状況がガラス越しでは掴みにくく、どこか近寄り難い雰囲気が醸し出されているからでしょう。
・・・ま、たとえ小規模なアクションを仕掛けられたところで、後方視界が悪化しているのでこちらは気付きにくいでしょうけどね。
5つ目は・・・強いていえば、グラスエリアがブラックアウトされて、外観の印象が引き締まったこと。
従来はというと、ニ列目や三列目のシートがバリバリに透けて見えたので、車内がやや雑然とした雰囲気に見えていたのです。
この点は、同じ遮光効果のあるレフライト(鏡面仕上げ)フィルムを施工した場合よりも、少なくとも外観スタイルのまとまり感は優れているのではないかと思います。
と、5つほどメリットを挙げましたが、とにもかくにも最大の目的は1つ目の“秘密基地化”だったわけで、家族の反応が思ったほどでなかったことを除けば(苦笑)、私としてはこの領域ではほぼ狙い通りの効果を得ていたわけです。
それが思わぬ弊害を生むことになったのは、ひとえにフィルムの濃さの選定間違い。
気になるその原因分析は・・・次回にしましょうね(^o^)。
(つづく)